自然栽培は美味しい楽しい-農家になった理由-
苗床では、夏野菜たちが
満月の日から発芽をし始め、やっと葉が開いてきました。
Chandra en Chandinoでは、バイオダイナミック農法と自然栽培を組み合わせて植物たちを見守っています。5年目の春、やっと色んな植物の性格が見えてきたような気がします。
自然栽培とは?
自然栽培ってなんぞよとよく聞かれます。
「自然栽培」という言葉だけで、検索しても
派閥、、とは言いませんが誰誰さんが提唱した手法とか
いろんな説明が出てきます。難しいことはさておき。
大きなくくりでいうと「無農薬」はもちろん「無肥料」であること
が絶対条件です。
自然にあるものを生かし、寄り添うのが自然栽培です
Chandraの畑は、畑に生えた雑草を枯らして、細かく砕き
耕し、休ませ、良い状態になれば作物を育てます。
良い状態にならないときもあります。またその時は
2年も3年も土づくりに費やすこともあり、大変非効率です。
生産物も大量にはできないので、多くの量を売ることもできません。
なんでこんな非効率な農業をつづけるのか
美味しいんです。自然栽培の農産物
スーパーなどで並んでいるお野菜を否定する気はありません。
安定供給をしてくれている農家さんがいてくれるからこそ、飢えることなく
食事をとることができています。ありがたいことです。
むしろ我々のような少量で生産していては、みんな飢えてしまいます。
ですので我々のような自然栽培農家は一種の芸術家だと考えています。
別にいなくてもよいのです。
ただ、いるとちょっと楽しいよね!くらいの存在です。
野菜嫌いがつくる野菜
chandraの嫁は野菜嫌いでした。
外食してもサラダ残すの悪いから、食べるんですが
気持ち悪くなったり
野菜のスープを飲んでも、臭くてダメだったり
特に葉物野菜ときゅうりがダメでダメで、基本的に野菜を取らない生活をしていました。野菜ジュースは飲んでたかな(すごい甘い野菜ジュース)
そんな嫁ですが、農家になる前に会社勤めしていた時
食事会に出席することに。
その席で出された緑色の冷製スープ「きゅうり」のスープでした。
でも、残すわけにもいかない席だったので、決死の覚悟で一口
美味しい、臭くない!なんやこれー!
全部飲み干してしまう!
となりまして、どんな調理法なんだろうとシェフに尋ねたところ
塩、オイル、キュウリ、少しミルクとのこと
めっちゃシンプル!
余っていたキュウリを少し味見させてもらったら
食べれる!むしろ美味しい!すっごい、いい香り!
その時、そのキュウリは自然栽培のもので
いつも食べてるキュウリとは、栽培方法などが違うことを教えてもらいました。また、野菜の持つ香りや、水分と肥料との関係もその時教えてくれました。
そうなると色んな素材を試してみたい!となったのですが
自然栽培の野菜ってあんまり販売していなくて
もう自分らで作るしかないよね!となり
今に至ります。
本当に単純な話なのですが、食べたいから作ってるし
それに賛同してくれる人にお野菜を届けてる
そんな呑気な農家です。
大きな大義名分を掲げているわけではありません。
でも、自信をもって美味しいものを作っていますので
ぜひ機会がありましたら、自然栽培のお野菜食べてみてください。
これからはこちらで、栽培についての手法や考え方を
ぼちぼちとつぶやいていきたいなと思います。
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