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1円奨学金[1] 奨学金の応募が苦手なので、ぼくが出逢いたかった奨学金を作ることにした


はじめに

ぼくは自分の名前の奨学金を作りたい。そうすれば、もし今度ビルさんと会ったときに「はじめまして、新造真人奨学金設立者の新造真人です」と自己紹介できる。最高じゃないか、かっこいいじゃないか!ご存知の通り、彼はビル&メリンダ・ゲイツ財団という世界最大の慈善基金団体の設立者である。2000年に設立され、2006年にはウォーレン・バフェットさんによる300億ドルにのぼる寄附があり、規模が倍増したそうだ。すごい規模だ。ぼくも負けてられない。こういうのは決して勝負ではないから、ぼくはただただ彼らを尊敬している。


聞いてくれ。ぼくは数年前から、奨学金を作りたいと思いはじめた。なんと高貴な人だ!と思った人もいるかもしれない。理由は単純である。自分自身がこれまでいくつかの奨学金や助成金に応募してきた経験からの、当事者ゆえの原体験だ。応募すればするほど「金が欲しい!今度こそは!合格したい!」という気持ちが強くなる。一方、面倒な書類準備を進める中で「俺は一体何をやっているんだ。早く、奨学金を作る側に回らなければ」という使命感が湧いてきた。ルールに制限されるのではなく、ルールを作る側に回るべきだ。

では、「俺の名前で奨学金をはじめよう!」と名案が浮かんだ。脳のシナプスが繋がった。電脳速度秒速2mの天才である。しかし、その刹那に頭の中で声が聞こえてくる。そして、勝手に諦めた。誰からも求められてないことを思いついて、誰にも止められてないのに、ストップした。離脱した。秒速20,000mmの自己否定である。なぜか。勝手にいくつもの言い訳が生まれてくる。例えば「金は?」「お前にそんな余裕があるのか?」とかである。経済的な理由をはじめ、いくつかの「NO」がたくさん聞こえてきた。かっこよくいえば、エコノミカルな理由によってプランを棄却しました。な訳である。そして、いつのまにか奨学金を設立することを諦め、思いつきすら忘れていた。

そして、今日。唐突に思い出した。「そうだ、奨学金をはじめよう!前回は金銭面で諦めた。なら、金銭的に、言い換えるならぼくのエコノミックが持続的なSDGsな感じでいこう。無理のない範囲でやろう。自分で自分の首を締める癖があるけど、もうやめよう。そうだ、金額は、1円でもいいじゃないか。1円。毎月1円がもらえる奨学金。金額は関係ない。まずははじめることが大事だ。しかも、1円の奨学金なんて、面白いじゃないか。よくそんなことを思いついたね、天才だね。ぼくは酔狂なことがしたい。思いつきを実行したい。誰かにバカって言われてもいい。しかも今回のは誰にも迷惑をかけない。むしろ、金銭的にはぼくの積極的な損だ。誰かから罵倒される筋合いはない。もしそういうことを行ってくる人がいれば「なら、あんたがやれ」と言えばいい。論破である。1円の奨学金なんて、誰でもできそうなのに、誰もやってない。この道を突っ走ろう。こんな意味のわからない奨学金、どんな人が応募してくるのか全く検討がつかない。けど、こんな奨学金に応募してくれるような人と、人生でたくさん会えたら、それは最高だと思う。」

これがぼくの思いつきである。ご覧の通り、額の通り、全然経済的困窮を救おうという意思が見えない。0だ。たいていの奨学金は、経済困窮者や、才能がある人を支援をするものだ。けど、それはぼくの使命感を駆り立てない。社会の不正や不平等には腹が立つ。言いたいことは山ほどあるし、できることもあるだろう。でも、今そちらの話に脱線すると、またいつの日かみたいに、奨学金を始めない理由ばかりが思いついてしまう。

ぼくの、新造真人奨学金の目的は、経済的困窮者を、救いたいわけじゃない。救う、とか、そういうのじゃない。(金なら、なんなら俺が欲しい。)そんなたいそうな理由じゃない。それは、国とか金持ちがやってくれ。ぼくは、面白いから、やりたいんだ。酔狂なことがしたいんだ。自分の素晴らしい思いつきを、金なんてものを理由に諦めたくない。できる範囲でやればいい。こうやって、面白いことを考えて、実行していると、ぼくは自分の才能をもっと、もっと、もっっっっと発揮することができる

v壮大に語ろう。自分という一人の人間を生き生きさせることで、地球に存在している人間の能力がよりよく発揮される。その一人は他人じゃなくて自分だ。まずは自分を救え。自分を喜ばせ。ぼくは自己犠牲とかできない。個人のパフォーマンスというものは、リラックスとか、楽しんでいるとか。そういう時に発揮される。ならば、私は私を喜ばすことで、自分の能力をより発揮し、それが知らぬうちに社会に風が吹けば竿竹屋が儲かる方式にて、バタフライ効果にて勝手に社会に還元されていく方が、いい。そんな巡り巡って、いいことになっちゃってる方が、予想がつかないし、面白い。ぼくとしてはラッキーなのではないか。ぼくの財布の金を使うより、ぼくの才能を生かす方に舵を切った方が、絶対いい。

なにより、この奨学金よりも、自分の気持ちを爆上げする方法をいまのところ思いつかない。毎月1円の奨学金を行うとする。年間総額12円。これは驚きの数字だ。10人採択しても120円。1冊の少年ジャンプを購入するお金で10人の奨学生に2年間奨学金を払い続けてもお釣りがくる。すごい。すごい発明だ。たった120円で、1年間、ぼくは毎月ご機嫌な気分になれる。しかも、この1円/月の奨学金を面白がれるような才能たちと定期的にやり取りすることができる。なんて発明なんだ。最高すぎる。同志とも思える人たちと、圧倒的コスパの良さで繋がることができる。ZOZOの前澤さんは100万円を配ることで、たくさんの面白い人々と出会えただろう。だから、彼の100万円みたいにぼくも振り切ろう。これは、戦略でも、差別化でも、なんでもない。1円奨学金は、ぼくにとっての、突破口だ。誰にでもできるけど、誰もやってない。ノーリスクハイリターンとは、このことではないだろうか。

いや、ここで、ちょっと冷静なふりをしてみよう。こんなものに、応募する人が、いるのだろうか。わからない。わからない。わからない。始めてみないとわからない。もしいなかったら、知り合いに勝手に1円を毎月送りつけよう。今ならLINE payもあるし、送金はすごく楽だ。むしろ銀行口座に振り込もうとしたら、送金手数料の方が高い。三菱UFJ銀行口座からゆうちょ銀行口座に送金したら220円かかる。220円といえば、約2年間の10人分の奨学生への奨学金総額の9割に値する。こんな奨学金の運営の仕方では、三菱UFJが中抜き疑惑を疑われてしまう。それは申し訳ないけど、面白い。1円の送金のために220円を支払うなんて。

気分が乗れば、一円じゃない月もあるかもしれない。こうやって思わせぶりな態度をしておくと、面白い。奨学生としては期待値が上がる。もしかしたら気まぐれて1万円を送るかもしれない。もしかしたら一円1日にめちゃくちゃ送るかもしれない。お金に支配されてはいけない。お金はコミュニケーションツールだ。技術だ。装置だ。舞台だ。もし毎月本当に一円だけでも、十二円である。うまいぼうが買える。さらには、そんな前代未聞の奨学生になったなら、例えば就活の際のエピソードで話せば、もう面接官はあなたに釘付けだと思う。もしかしたら走馬灯にも出てくるかもしれない。これは、たとえ12円の支給に落ち着いたとしても、すごい武勇伝になりえる。可能性というのは、無限だということを教えてくれる。

ひとまず今日のところは、こんな感じにしておこう。2020年6月中に奨学金の方向性をもうちょっと詰めて、7月から奨学生を募集する。そして、今のところは1年間毎月奨学生に採用された人に1円を送る。


新造真人奨学金事務局募集

ぼくは忘れっぽいところがあるため、この新造真人奨学金を健全に運営していくために、新造真人奨学金事務局を作ろうと思う。もしこれを面白いと思ってくれる人がいたらご連絡いただきたい。応募者多数なんてことはないと思うが、もしそうなったら、そうなったで面白い。そして、事務局でありながら、奨学生になり得ることも可能です。

事務局になることのメリットは、こんな奨学金を面白がる人々とつながることができるという点です。デメリットは新造真人のダメさを目の当たりにする可能性が高まるという点です。業務としては、新造とのメッセのやりとり、および、振込のリマインド・催促です。その他、新たな思いつきについては、以下をご確認ください。



以下に、この奨学金の草案をまとめました。こういうのにコメントをくれたり、手伝ってくれたりしたら、嬉しいです。喜びます。お願いします。


計画

まず初月は1円にしよう。経済的に無理な範囲でやると、精神的にきつい。一体いくらが精神的にきついのかもわからない。1円なら絶対大丈夫だ。年間12円。3人採択したって年間36円。これなら絶対継続できる。むしろ、銀行振込だったら振込手数料の方が高い。それは面白い。1円を送金する為に220円を支払うことになるかもしれない。1回くらいはいいかもしれないけど、面倒なので、ネットバンキングか、LINE payなどで支払おうかと考えている。


設立趣旨

じぶんが欲しかった奨学金を作る。greensの鈴木さん的に言えば「ほしい未来」は自分の手でつくる。坂口恭平さん的に言えば「ぶーぶー文句言ってないで、自分でやってみた(こんな発言はしてないけど、こんな人だと思っている。世界から自殺者をなくすためのいのっちの電話とか)。家入一真さん的に言えば「こんなぼくでも奨学金を作れた」である。

Matt CuttsのTED Talkも面白い。彼はTry something new for 30daysとして、人生でずっとやってみたかったことをやった。「ずっと小説を描きたかったから初めて小説を書いてみた。毎日1600words書いて、それを積み重ねると、一般的な小説の長さになる。だから1ヶ月で小説を書いた。出来はawfulだけど、今後TED パーティーで憧れの人にあったら、自己紹介で「俺はコンピューターサイエンティストだ。」じゃなくて、「俺は小説家だ!」って名乗れるんだ。最高でしょ?」みたいなことを言っていた。ぼくはこの話が超絶好きだ。

だから、1円でもいいから奨学金を始めたら、ぼくは自己紹介で「新造真人奨学金の設立者です。」とか「新造真人財団の代表です」などとかける。名刺にだって書いていいし、時々遊びに行くForbesのイベントの受付で「新造真人財団 代表 新造真人」と書いた名刺を渡したっていい。ああ、考えただけで興奮してくる。


募集資格

・学生でも、じゃなくてもいいです
・ぼくに会ったことがなくてもOK 
・そもそもぼくを知らなくてもOK(拡散歓迎) 
・年齢、性別、肌の色、国籍、嫌いな食べ物不問

エントリーをみて3名(送金の手間を考えると3名がいいかな)選抜します。

 

選考基準

「月に1回くらい、奨学金を送るという名目で、話しかけたい。ちょっかいを出したい人」です。 


求める人物像

色々と面白がれる人がいいですね。

奨学金に採択されるだけで、嬉しいじゃないですか。ぼくなら、嬉しいです。たとえ、1円/月だとしても、選ばれたんですから。倍率は何倍になるか知りませんが、確かに選ばれた。そういうのが、ぼくは嬉しい。


応募方法

応募する方も、選ぶ方も、「楽しい〜」と思える方法にしたい。

・PDF1枚(自由)にしようか。

・人柄がわかるような SNSのアカウントや、Websiteなどの記載。

・応募はgoogle のアンケート機能を使おうかな。

・めちゃくちゃ応募が多かったりしたら、1次が書類で、2次がweb面接(5分)にしようか。


Q&A

想定される質問や意見などについてあらかじめ記載しました。


Q:金額少なすぎませんか?

A:「1円かよ!」とか「そんな少ない額で意味あるの?」とか言う人は、自分で奨学金をやってください。ぼくは困窮している人を救いたいと思ってやっているわけではありません。それは、額からしてわかると思います。さらには、そういうのは、国とかもっと金持っている人がやった方が効率的だと思っています。それに対してのアンチテーゼでもありません。


Q:売名行為ですか?

A:わからないです。有名にはなりたい。そうしたら、もっと面白い人に出会える可能性が高くなるから。


Q:奨学金に応募したいのですが、いつ募集開始ですか?

A:2020年7月を予定しています。Twitter、note、Facebookなどで告知をしますので、何かしらをフォローしていただけると情報を見逃さないかと思います。全てのアカウントは「新造真人」or「makoto shinzo」と検索すればヒットします。facebookの友達申請はお会いしたことがない方はよっぽどのことがない限り、拒否しています。悪しからず。


Q:天才ですか?

A:かもしれません。少なくとも、ぼくはぼくが好きです。


Q:面白そうなので、出資します。むしろ、新造さんのそういう酔狂な活動がもっともっと見ていたいので、銀行口座を教えてください。支援します。

A:ありがとうございます。あなたのような方との出会いを待っていました。ひとまずなにかしらの方法でDMを送ってください。コメント欄でもいいです。


Q:事務局の仕事について知りたいのですか?

A:こちらに少し書きました。よければご覧ください。







最初から完璧を目指す必要はない。まずははじめること。



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ちなみに記事を購入すると、新造真人の小学校の時になりたかった職業が表示されます。

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