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使ったこともないのに、ヤマモ醤油の宣伝をさせてください。


10万円の給付金、何に使うか考えています。色々あるけど、毎日つかう調味料で、ほしかったちょっと背伸びをした買い物をしようと思っています。今回のnoteは、新しい醤油と出会うことになり、Facebookに勢い余って投稿してしまった私のエピソードをご紹介します。給付金をきっかけに、じぶんから未来のじぶんに、初めてのお中元を買ってみました。ちょっと浮かれた文章になっていますが、よければ楽しんでください。


聞いてくださいよ、奥さん。おととい、家の醤油が切れたんです。常備菜として味玉を漬け込むために醤油、味醂、お砂糖を使いました。そしたら、醤油が空になりました。キッコーマンのしぼりたて生醤油。真空パックになるあれですね。どこのスーパーにも売ってて、安くて。ただ、可もなく不可もなくと言いますか。使い勝手はいいんですけど。わざわざリピートする気持ちには慣れない。給付金もそろそろくるだろうし、次は今まで買ったことのない、どこか地方の醤油蔵のを買おうと思っていたんです。

だから今日は新しい醤油をスーパーに買いに行こうと思っていました。暗く、涼しくなったら、自転車に乗って。信濃屋とか。ちょっとこだわりのものが置いてあるスーパーに。と思ったら、ご縁ですね。面白いですね。Twitterで醤油のご縁をいただくなんて思ってもみませんでした。ここから脱線しますけど、いわゆる前置きです。キッカケが始まるわけです。

ぼくは、今日のおやつの時間ごろに、ちょっとした思いつきをしました。それは「新造真人奨学金を作りたい」というものです。金額はいくらでもいいから、まずは始めることが大事だ。宣言しちゃえば、はじめるだろう!と思って、思いつきをtweetしました。そしたら、すぐにコメントがつきました。「私の知り合いが同じようなことやってます!」と。

私は嬉しかったので、コメントにリプライするだけでなく、その人に、簡素ですが、DMでお礼のメッセージをすることにしました。そしたらその方からの返信で「以前、G1でお会いしたことがあります」と書かれています。「お会いしたこと、が、ある・・・?」私は、人の名前や顔を覚えるのが苦手なので、これは失礼なことをしてしまったな、と思って、相手の方を思い出すために、プロフィールをクリックして、投稿を遡りました。そしたら、気づいたんですね。その人のアカウント名が「苗字 名前 /ヤマモ味噌醤油醸造元」だということに。

ちょうど、醤油が欲しい。しかも、大手メイカーのではななく、どこかの醤油蔵の醤油が欲しいと思っていました。そしたら、なんと、全然関係ないTweetに、まさかのコメント。しかもその方からコメントがくるのは初めてです。たまたまコメントをくださった心優しい人。彼の勤め先で醤油や味噌を作っている。これは、運命だ、と思って、すぐに「購入したいのですが」とメッセージをすると、返信が。なんとまあ、素敵なサイト。こんなかっこいい醤油のサイトみたことありません。サイトの端っこにはGOOD DESIGN賞のマークもあります。なんだか思いがけずして、素晴らしい醤油に出会ってしまった気がします。

彼がオススメしてくれたのは、醤油、めんつゆ、白だしが3本セットになったもの。ちょうど、めんつゆも白だしも欲しいと思っていたのです。彼は何かしらで読心術を使えるのではなないかと、私は驚きました。めんつゆと、白だし。あったら嬉しいけど、別に作れるし。でも、ほしいなぁと、潜在意識ではずっと思っていました。Amazonの後で買うものリストにずっと入って、ずっと放置されていた白だしとめんつゆ。

彼のこのリコメンドを受け取って、私は「おとといの醤油は今日のための布石か。いつも、無駄に買い物をしてしまう私がずっとめんつゆと白だしを買わなかったのは、今日のため。全ては神の啓示である」そう確信しました。」なんだか思いがけずして、素晴らしい醤油に出会ってしまった気がします。これまで、美味しい醤油には出会ったことがありますが、このような運命を感じることはありませんでした。

更に、ここからがすごいのです。彼の勤めている蔵は、かなりカッコイイのです。行ったことはありません。今日知りました。でも、サイトを見ればわかります。そして、その蔵ではなんと、アートギャラリーも併設しています。そこに書かれている文字は「“Industry Loves Art” (産業は芸術に恋をする)」です。私はトキメキました。新造真人の心は、トキメキました。

私は、醤油の歴史はわかりませんが、この蔵は150年近くの歴史があります。Websiteの中に「味噌と幕末」というページがあります。そこには、慶応三年(1867)創業と書かれており、その後には創業の歴史が、写真と、そして美しいUIによってつづらていきます。これは、何かの映画か?美しすぎやしませんか?と私は、小説の中に迷い込んだようでした。少しご紹介します。


’味噌と幕末’

慶応三年(1867)。倒幕運動が激化し大政奉還が行われた江戸時代の終焉、混乱の年。江戸から遠く離れた地、奥羽(秋田)で味噌作りを始めた一人の男がいました。その男こそ、当社の創業者である初代・高橋茂助でした。元々その地(現在の秋田県湯沢市岩崎)には、穏やかな川が流れていたことから、船の往来に適しており、城下町としても栄えていました。
茂助は、美しい水と秋田の豊富な米を使用した味噌作りに没頭していきました。ここからヤマモの味噌醤油が始まったのです。」


こうあるわけです。さらに、この説明は、素晴らしい写真、素晴らしい文章、素晴らしいUI、によって続いていくわけです。素晴らしいユーザーエクスペリエンスです。ここまで読んでくださった方は、是非とも「ヤマモ味噌醤油醸造元」と検索してください。URLを貼ったほうが親切ですが、あえてしません。ご自身で、それを調べてください。できればPCなど、大きな画面がいいでしょう。これは、体験です。新造真人奨学金のことで頭がいっぱいだったのに、心を奪われました。ぜひ、ご検索を。(そして、新造真人奨学金のことは、今週中にでもFacebookに書きます。興味がある方はTwitterとかnoteとかを見てください)

そして、話は戻るのですが、そこにはギャラリーがあるのです。サイトの紹介、写真を見てください。そしてちょうどいま、知り合いのアーティストがそこの蔵で展示をやっている。いま、まさに。数ヶ月前に仕事で行った岐阜のホテルで知ったアーティストが、展示を。知り合いというと語弊がありますが、一方的に知っていて、そのホテルの人にいつか紹介するよと言われたそのアーティストが、展示を!!!

なんとも、なんとも。何度も、何重にも、驚きました。どうでもいい人には、どうでもいい話。こういうのは、すごく喜ぶ。いつのまにか2400字近く、原稿用紙6枚も、今日出会った、まだ使ったこともない醤油の話を書いている。この熱量が、いつのまにか、私の指をタイピングに向かわせたのです。来週の月曜、その醤油が届く。はじめてのお中元。自分から、自分へのお中元。ヤマモ醤油、楽しみだなぁ。


いただいたサポートは、これまでためらっていた写真のプリントなど、制作の補助に使わせていただきます。本当に感謝しています。