見出し画像

日本みつばちのはなし

「日本みつばちの蜂蜜が貴重である」事は、仕事で蜂蜜事業に関わる母から聞いて知っていた。
だが、そこまで蜂蜜に興味の無かった私は、当時その話を左から右へ受け流して聞いていた様な気がする。マヌカハニーとやらは健康に良いと言うけど、蜂蜜にそれほど違いなんてあるの…?というのが、正直な感想だった。

そんな私の概念が覆されたのが、3月。

購読しているふくおか食べる通信から、オリーブマリネやいよかんと共に、日本みつばちの蜂蜜が届いた。

小さな瓶に詰まった淡い黄色の蜂蜜。
そういや母が貴重だとか言ってたな、なんて思いながら、蓋を開けて匂いをかぐと

…!?なんだ、この強烈な花の香り!!

とにもかくにも、ここまで華やかな花の香りがする蜂蜜を私は知らない。しかも、花といっても様々な花がブレンドされた様な複雑な香り。
その香りに圧倒されつつ、速攻でスプーンを準備し、一舐め。…お、思ったよりも良い意味で全然癖が無い。香りとのギャップが凄いな。でもエグみが無く、かなり食べやすい…!
その日の夜はこの蜂蜜との出会いに感動し、母にすぐさま報告ラインを送ったのだった。

後日そのふくおか食べる通信編集長がやられているネットラジオで、日本みつばちの事をより詳しく知ることが出来た。

•一般的に流通している蜂蜜は、9割以上が西洋ミツバチの蜂蜜。
•西洋ミツバチは明治時代に輸入されきた
日本ミツバチは元来日本列島に生息している蜂
•西洋ミツバチは採密量が日本ミツバチの5~7倍であり、集める花の蜜は決まっている。例えばレンゲ、アカシアなど。香りや味に独特のクセがある。
•一方日本ミツバチは多種多様な花の蜜を集めてくる、なので百花蜜というラベルで売られる事が多い。ブレンドされているので、比較的食べやすい。
•西洋ミツバチは人間の管理でずっとその場所に住み続けるが、日本ミツバチは周辺環境が悪くなったり、自分たちが住みにくいと感じるといなくなってしまう

養蜂家泣かせのミツバチと言われる所以が、少しだけ分かった様な気がする。
今日本の市場では売れるだけの安定した採蜜量が保証できない為に、採れたとしても家族や友人といった近しい人の間で消費する事が多いという。

それを知ったのもあって、今手元にある蜂蜜は少しずつ、大切に消費している。たまに、匂いを嗅いで蓋をする事もしばしば。笑

今の私のプチ贅沢、日本ミツバチの蜂蜜。
今後もひっそりと情報を追い続けたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?