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太陽と月。目指すキャリアはどちらか。

人には必ず向き不向きがあり、その根っこには生まれ持った性質がある。

ついこの前、私はこんなツイートをした。

仕事においては、キャリア迷子に近かったと思う。

ツイートでも書いたけれど、太陽と月で言えば「太陽のようなキャリア」が正解で、目指すべき姿だと信じ込んでいた。

つまり、華やかな経歴があって、社交的で多くの人脈があり、周りへよい影響を与えながら、目に見えて活躍しているような、まぶしい存在。

…ま、ここまでではなくとも、分かりやすく目立っているのが「成功」であり、逆に言うと、働く上での「成功」とは、こういった太陽のキャリアを歩むこと、少しでも近づくことだと思っていた。

だって、テレビや雑誌なんかで取り上げられる成功者は、みんなこんな人だったから。働くかっこいい女性像は、みんなこんな人だったから。

少なくとも私の目には、ずっとそう映っていた。


そういうわけで、華やかな業界に飛び込んだり、リクルートで営業をめちゃめちゃ頑張ったり、資格も色々取ったり、セミナーに参加したり、異業種交流会に行ってみたりもした。

自分なりに、20代はよく頑張ったと思う。

でも、ずっと「ここじゃない感」は付きまとっていて、太陽にはあまり近付けなかった。小手先の要領は悪くない方なので、どの職場でも“それなりに”評価はされたけれど、自分の中で違和感があった。

そして、私はママになった。

出産後、週5フルタイムという「ふつうの働き方」が難しくなり、当たり前だった「ふつう」に入れなくなって、沢山考えた。そして、今の週2勤務という「ふつう」からさらに外れて、もっと見えてきた。


今の働き方や仕事は、とても私に合っている。

やりたいようにやる!と決めてからは、職場では好きな編集の仕事に絞らせてもらい、苦手だった営業やセミナーの講師、報告会でのプレゼンの仕事などからは外れた。つまり、人前に出る仕事はやめたということである。

在宅ライターの仕事も楽しい。いつも納期に追われているけれど、私は一人でもくもくと考えて書くことが好きだ。家なら自分のペースで、誰にもじゃまされず、仕事の中身に集中できる。

仕事を通じて新しい人にどんどん会うことも少なくなったし、今は子育て優先の『ゆる複業』。

こんな働き方は、きっと今まで憧れていた太陽のキャリアではない。でも、これが自分らしいなーと感じているし、納得して仕事ができている


そして一昨日、こんなツイートを見かけて、さらに私は腹落ちした。

私は、「内向型」の人間である。それはずっと前から分かっていたけれど、そのこと自体にはあまり向き合わずに、目をそらしながら生きてきた。(と、今ならわかる。)

だけど、私が言う太陽のキャリアとは、まさに「外向型」の成功例そのものだったのではないか。

だからずっと違和感があったし、走り続けていても「ああ、これはいつまで続くのかな…」なんて考えが、いつも頭の片隅にあった。

目には目を、歯には歯を、内向型には内向型の働き方を。

太陽と月で言えば、月のキャリア。世の中の中心で主役級に目立っていなくとも、静かに、そこに確かに光り輝いている存在。身の丈で自分の役割を果たし、その姿が美しく、人々に求められるような。

私はずっと前から、実はそんな方向性を目指すべきだったのかもしれない。

長いこと間違い続けてきたなぁ、と我ながら思う。中高生の頃にはすでに、“大人になったら、バリバリ働くキャリアウーマンになるんだ”と思い描いていたのだから。


自分を知ることは大事。もうそんなの耳タコである。聞き飽きすぎて、一周回って新鮮に思えるぐらいである。でも、そこにやっぱり自分の起点があるのだ。

背伸びするでもなく、卑下するでもなく、まるはだかの本当の自分に向き合う。それが無理のないキャリアにつながると思う。

自分を知るのは難しい。でも私のように、子どもが生まれて生活が変わり、走り続けられないこと、はみ出してみることで、見えてくるものがあったりする。何かのきっかけに、とことん考えてみることには意味がある。何度でも。

太陽と月のキャリア、という考え方は私の思い付きだけれど、そんな観点が少しでも誰かの助けになれたら嬉しい。

では、また。

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