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中国Tech企業情報プラットフォーム Chaitechをつくりました。

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中国Tech企業情報プラットフォーム
Chaitech

中国Tech企業情報プラットフォーム Chaitechをローンチ致しました。

Chaitechは、中国Tech企業の最新情報を「きがるに・すばやく・かんたんに」キャッチアップ出来るサービスです。

ユニコーン企業中心に、すでに100社程の企業情報が入っており、サービス内容、創業者情報、アプリUI情報などが揃っています。

今後、あらゆる全ての中国Tech企業情報を網羅していきます。

主に、起業家や新規事業の担当者の方々に、使って頂きたいと思っています。


1. 中国Tech領域で8年働いた。ゆえに、つくらねばと思った。

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まず自己紹介をさせて頂きます。
岡俊輔と申します。
私は8年以上に渡り中国Techの領域で仕事をしてきました。

2013年頃は、現代ビジネスにて中国ネット事情に関する記事[5000万ユーザーを抱える、声でつながるメッセンジャーアプリ「weixin(wechat)」]の連載をやらせて頂いたり、

Techwaveでも関連記事[世界をリードし始めた!?最新中国ソーシャル 人気アプリ22選【岡俊輔】]を書かせて頂いてました。


中国Tech情報配信で有名な、元メルペイの家田さんの記事内にて、これらの当時の僕の記事に言及して頂いたりもしました。


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直近の数年は、中華系の広告代理店にて、中国アプリの日本市場でのプロモーション支援の仕事をしておりました。

親会社が中国のアドテク領域のユニコーン企業だったこともあり、数多くの中華系サービスの案件に携わりました。

短縮動画SNSのTiktok、コロシアムゲームの荒野行動、配車アプリのDiDi、テンセントゲーム等などもクライアントの一部でした。


携わった案件数で言ったら、最も中国アプリのプロモーションをした日本人ではないかと、勝手に自分では思っています。

これらのキャリアの中で強い確信と危機感を持つに至り、今回のサービスをつくりました。

2. 日本の起業家の課題は既に中国で解決している。

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2013年に僕はTechwaveの記事内でこんなことを書きました。

もはや目を向けるべき対象はアメリカ西海岸ではないのかもしれません。
(中略)
言語的な障壁なのか、気持ちの上での障壁なのか、いぜれにせよ中国に対する認識を改めずに、今起きている大きなパラダイムシフトを見間違うことは、大きな損失になってしまうのではないでしょうか。
https://techwave.jp/archives/51777757.html


そして2019年の現在。
中国Techは、もはや世界におけるプレゼンスを、大きく拡大させています。
・世界でのスマフォ出荷台数は、既にhuaweiはappleより多い。
・AI特許の件数は既に世界で1番。
・新興国市場は官民一体で抑え込んでいる。


中国国内に目を向けるとその強さが分かります。
・起業数は1日約1万件。
・スタートアップへの投資は年間約3.5兆円。
・ユニコーン企業数は約200社。

このように急速に発展し成熟する中国Techから、学ぼうとする企業が増えました。
例えば、その筆頭はFacebook。

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Forbesにて記事が出ている通り、Facebookは中国最大のSNSであるwechatを、強くベンチマークしています。

日本でもその動きは顕著です。
メルカリは上場前迄は、上海に中国インターネット研究所を置き、新規事業の創出の為に、最新の中国Tech情報を参考にしていました。


LINEやpaypay等もそのプロダクトの機能や戦略を見ると、中国Techから多大な影響を受けているのを感じ取れます。

非ネット企業も動いています。
例えば、ユニクロ。

モバイルショッピングで先行する中国の先進ノウハウを提携や業務委託で取り込み、ひと昔前の感覚を抜け切れず停滞していたECを一気にリープフロッグさせようとしたのだ。
http://shogyokai.jp/articles/-/2133

世界一を目指すユニクロは、EC売上比率の向上を次なる課題としており、そのノウハウを中国から取り入れています。

私自身も、東証一部に上場しているような企業から、中国Tech領域におけるリサーチの相談を受けることが多くなってきています。


多くの企業が中国Techの先進性を認め、そのエッセンスを自社に取り込もうとする流れが、確実に起きているのです。

日本の起業家の課題は既に中国で解決している

僕はそう確信しています。

3. 中国Tech情報のキャッチアップコストが高すぎる。

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中国Techのリアルを感じる為に、最も良い方法は、実際に中国に赴きサービスに触れることです。

ただ、これは容易なことではないのです。特に、リソース不足に喘ぐスタートアップ経営者にとってはなおさらです。


まずは渡航する為の時間を確保しなければいけません。そして航空券と宿泊先を確保した上で、中国語対応可能なスタッフを確保する必要があります。


でも、中国語が出来るから人だからといって、中国の最新サービスを上手に紹介出来る訳ではありません。ましてや日本のスタートアップの文脈を理解した上で説明出来る人は簡単に見つかりません。

しかしながら、人に頼らずに、現地で自分でサービスをインストールして使用することも、難易度が高めです。

なぜなら、中国でのウェブサービス内で、決済機能を使用するには、中国現地の銀行口座を持っている必要があるからです。しかし現在は、外国人の口座開設は厳しくなっているので、この為に口座開設するのは、基本的には無理に近いです。

心理的ハードルもあると思います。
香港のデモとか見てるとやっぱり中国怖いですよね。。衛生面で見ても、トイレとか汚いとこまだ多いです。


中国に行く際に、安全面と衛生面を確実に確保しようと思ったら、視察場所には、それなりにコストがかかる場所を選ぶ必要性があります。

最近は、そのようなニーズを汲んで、中国へのツアーサービスも存在するようです。しかしながら、ツアーの場合は時間や行動に制限があります。

なにより、爆速で変化する中国Techを、キャッチアップし続ける為に、頻繁に中国に訪れなければならないのは、面倒で仕方ありません。

そう、
中国Tech情報のキャッチアップコストは、実はとても高いのです。

それゆえに、リアルな中国Tech情報をキャッチアップ出来るのは、先述の事例で出した大手企業やメガベンチャーのような、資本力がある企業に限られてしまっているのです。


4. 中国の起業家は既に日本市場を攻め始めている。

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僕がこの数年、中華系の広告代理店にいたことで、体感した事実があります。

それは、中国Tech企業にとって日本市場というのは、めちゃくちゃいい市場だということです。
・地理的,文化的に近い。
・日本語が出来る中国人の人材が豊富。
・円安で物価差が減った。


中国Techのサービスは日々洗練されています。ただ実は、中国市場は既に成熟もし始めており、中国国内マーケットでの、各サービスの成長は鈍化し始めています。

そういった中で、上記の前提条件を持った日本市場は、とても魅力的な新しい市場なのです。


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(著者作成グラフ*)

特に、ここ数年顕著なのはゲーム領域です。

2017年の日本に進出した中華系ゲームアプリの売上は約400億円でしたが、直近1年(2018年3Q~2019年2Q)の中華系ゲームアプリの売上はTOP100位以内だけで約1400億円になっています。

日本市場における中華ゲームアプリ売上の占有率も2017年が約4%だったのに対して、2019年は約13%までに飛躍しています。(2019年数字はTOP100位の市場)

中華系アプリはこのわずか1年半で3倍以上の成長を遂げ、日本市場のシェアを着実に広げているのです。

特筆すべきは、日本のユーザーがそれらのゲームを中国製だと認識することなく遊んでいる、もしくは中国製だと認識しているが、気にすることなく遊んでいるという事実です。

つまりそれは、日本市場へのローカライズの質が極めて高いということ、または中国製だとしても、それが気にならないくらいに、プロダクトそのものの質が高いということを表しています。

これはゲーム領域だけに留まる現象と言い切れるのでしょうか。

確かに、ゲームの場合は非ゲームと違い、現実世界との距離が遠い為に、非ゲームと比べてローカライズやオペレーションの質が問われないのは事実です。

だがしかし、この1年でBytedanceのTiktokがこの1年で急速に普及したように、非ゲーム領域であっても、日本でオペレーションまで推進出来る中華系企業が増えてきているのです。

ここがアメリカ系サービスと中華系サービスの決定的な違いです。

中国にとって日本は地理的,文化的に近く、日本語が出来る中国人材も豊富である為に、極めて進出しやすいのです。


そうつまり、
あなたのサービスの競合は、渋谷や五反田にある日本のスタートアップではなくて、もはや上海や深センにある中国Tech企業なのかもしれないのです。


個人的意見としては、中華勢が多く入ってくることは、大局観的に見たら決して悪いことではないとも思っています。

でも、多くの日本企業の起業家・経営者がその事実を知らないままであるこの状況に対しては、強い危機感を持っています。


* 下記を元にグラフを作成
中国手游Q2日本市场收入同比暴增62.5% ~GameLook~
2017年度のスマホゲーム国内市場規模は前年度比8.9%増の1兆290億円と拡大~株式会社矢野経済研究所~
日中モバイルゲーム売上比較レポートが公開─中国産ゲームの勢いが鮮明に~インサイド~


5. Chaitechというタイムマシンに乗って欲しい。

タイムマシン経営という経営手法があります。
主にアメリカの先進事例を取り入れることで、会社を発展させる方法です。


世界的な企業になった多くの日本企業はこのタイムマシン経営だ、とも言えます。


TOYOTAなどの自動車産業は、まさにアメリカのフォード等を模倣することから勃興し、ユニクロは、ZARAやH&M等のアメリカ型ファストファッションを追随してきました。ソフトバンクもサービスやデバイスをアメリカから持ってきたことで成長を遂げた企業です。

このように、日本を代表する企業の多くが、アメリカの先進事例を吸収する、タイムマシン経営で発展を遂げてきました。

だがしかし、時代はアメリカから中国へと大きな転換を迎えています。


その中国からTechを学ぶためのタイムマシンが、このサービスChaitechです。

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先述した通り、アメリカと中国の大きな違いは、距離の近さであり、日本市場への展開の速さです。悠長にしている時間は多くはありません。

是非、このタイムマシンに乗り込んで、スピーディに効率よく、中国Techをキャッチアップして頂ければと思います。


6. 業界で最も安い料金に出来た理由。

料金は800円/月です。


なるべく多くの方に使って頂きたくて、金額を出来る限り抑えました。

業界で最も安い料金に出来たと思います。といっても、Chaitechのように、中国Tech情報をソフトウェアサービスとして、提供している類似サービスは他にはありません。

しいていえば、企業情報を網羅的に、分かりやすく提供するという点では、下記の2つのサービスがあるかと思います。

・企業リサーチプラットフォームSPEEDA 12万円/月
・スタートアップ向けコンテンツメディアStockclip 1950円/月

どちらも素晴らしいサービスですが、中国Tech情報の充実度は高くはありません。

また、SPEEDAに関しては、金額が高い為にスタートアップは、気軽に手を出すことが難しいサービスです。


中国Tech情報のコンテンツ配信という点では、下記の2つが先行しております。

・家田昇悟さん 中国インターネット研究所 1,980円/月
・こうみくさん 中国トレンド情報局 1,580円/月

こちらも素晴らしいです。
ただし、Chaitechはこれらのサービスと競合するものではないと考えています。

Chaitechは、中国Techへの深い考察を追求したり、サロンコミュニティの形成は進めません。

あくまで、中国Techの1次情報に近いものを、出来る限り、早く,多く,分かりやすく届けることに主眼を置いていきます。

ですので、どちらか一方ではなくて、是非Chaitechを併用する形で使って頂けましたら、とても嬉しく思います。


さて、どこよりも安い金額でサービスを提供出来る理由ですが、

それは、
中国現地に、中国人のリサーチチームを置いているから。です。

中国浙江省にて、日本語が流暢な中国人チームが、コンテンツ生成を進めています。

中国と日本の物価差によって、コンテンツ供給のコストを抑えながら、進めることが出来ています。

ただし、中国人中心のコンテンツ生成の為に、どうしてもぎこちない日本語表現が散見されてしまう部分があり、そこは、すみませんが多少目をつぶって頂きたいです。。

ただ、リサーチ経験は豊富なメンバーであり、浙江省は上海にも近いために、現地の最新動向を常にキャッチアップすることが出来ますので、新鮮で有益なコンテンツをお届け出来ると思います。


7. 世界を代表する経営者を輩出するプラットフォームを目指します。

時を遡り、平安時代。

弘法大師空海は、当時の世界的な都市であった、唐の長安から、200巻以上の経典を日本に持ち帰りました。

当時の最先端思想である密教だけでなく、土木技術、薬学、詩文等といった、最先端のテクノロジーや科学、教養や文化迄を日本に持ち帰り、その教えを国中に流布することで、民衆の生活の安定や、国の発展に寄与しました。


空海だったら、今の中国Techをどのように、日本に伝えるのだろうか。

そんな想いを馳せながら、空海が修行をしていた中国西安の青龍寺を訪ねたり、空海が入定している和歌山県の高野山を訪ねたりもしました。

幸運なことに、今の時代はインターネットというテクノロジーがあり、才能ある優秀な仲間にも出会うことで、Chaitechを生み出すことが出来ました。

1人でも多くの方々にChaitechをご活用頂き、個人や企業の発展に寄与出来れば嬉しく思います。

ご活用頂いた方の中から、世界を代表する経営者を輩出できるような、そんなプラットフォームを目指していきます。

G’s ACADEMY GGAにてW優秀しました。


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