
「どんな哲学を持っているの?」と昼下がりのお茶会で聞かれても、すんなりと応えられそうな、不穏な2025年へ。
あなたは立ち上がり、ソファーで聞いていた私の隣に座りました。
「ミサコさんは、どんな哲学をもっているの?」
あまり尋ねられたことのない質問でした。(p. 116)
詩人の富岡多恵子が1976年に出した「物語のようにふるさとは遠い」が限定版LPで2024年12月18日発売された。作曲・編曲は若き日の坂本龍一。ジャケ写真はアラーキー。富岡多恵子の詩と独特な歌唱が相まって不穏極まりない名作である。2025年の自分へのプレゼントに手に入れた。最高である。
昔読んで、度肝を抜かれた、いちむらみさこ『Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート』の中で出てきた「どんな哲学を持っているの?」という問い。
読んだ当初は、こんなことを唐突に昼下がりのお茶会の席で聞かれてもたじろいてしまいそうだな、と思っていたが、いよいよ私の人生の方向性は定まり、すぐに応えることができそうである。
動物占いを詳しく見ると私の魂の年齢は18歳なんだそうだ。妙な納得感。このところ溢れてくるパンク魂の原点。社会が押し付けてくる生き方に怒りを溜めていた18歳の私に応えていくのが私の残りの人生だ。
私の哲学は、非経済・非自立・非時間を夢想すること。
そして、私のこの世での役割は、日常に溶け込んだ、ちょっと変なことをやること。「時間や場所を超えて、自分の居場所を見つけようよ」と伝えるために。
もう一つの椅子の活動として、新たに始めることは編み物哲学クラブ。
編み物や手芸などで手を動かしながら、お茶をして、最近読んだ本から感じたことや考えたことをお喋りして、それぞれが何気ない暮らしの中で大事にしている”哲学”を共有する会。
*もう一つの椅子活動の開催情報などはこちらにまとめていく予定。
はぐれ者の散歩文学に関する文芸批評をまとめること。
風流踊り、備中神楽、花祭りなど好きな民俗芸能をもっと気軽に見にいくこと。
個展をやる、映画を撮る、音楽を作る。
やりたいことと方向性は決まったので、慌てずに、気負わずに、その方向に飛んでいくのみ。