東京生活カウントダウン:インドは誰も呼んでいませんと言われた
まえに、インドに詳しい友人としゃべっていた時、
「『インドに呼ばれたら行こうと思っている』という日本人、なぜか結構いるけど、『インドは誰も呼んでいません』って日本在住のインド人が言ってたよ」と言われた。
全くその通りだと思った。
呼ばれたら行くというのは、よく考えたら、変だ。
いや、この世には超越した存在の声が聞こえる人はいて、運命の場所に呼ばれるとか、あるのかもしれないけど!
インドだろうと、インドじゃなかろうと、そんな声、私には聞こえた試しがないので、凡人に、「インドおいでよ!」って聞こえることはない。
インドだけまるで特別の場所のように、人を呼んだりしない。
なのになんか「呼ばれたら行こうと思ってる」が通用してしまうのは、
インドは特別だというイメージがインドを特別にしているのだろう。
インドひとり旅で人生観変わったりしてるまことしやかな話、あの、めんどくさいやつに、すごくめんどくさくなってしまったんだろう。
今のところ、どうしても行きたい場所ってほどでもない。
結局、気分的にも、なんだか遠いのが、インド。
呼んだりしないことがはっきりしたから、
いっそう特別なものではなくなった、インド。
「呼ばれたら行こうと思ってる」だって?
なんてつまんない言い訳だったんだろう!
自分の足で行きたいと思った時に、行く気とお金があったら行く。
それが旅行だ。
東京から西に引っ越すことになった。ちょっと近づいたか、インド?
いいえ、まったく関係ありません。