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なんのために音楽を

音楽をやっている人なら、誰でも一度は思う事だと思う。

「なんのために自分は音楽をやってるんだろ」

そんな虚しさを。

そして自問自答するんだ。


私は自分の創ったモノは何だって、カタチにして残したがる。ただ創るだけなら自己満足で終わって、創ったモノの価値が薄れていくだけ。


音楽は感情の吐き出しで、いつも感情を押し殺してきた、言いたい事も我慢してきた自分が、その感情に押し殺されないように、外へ出す作業。

でも創りだされた黒い塊は、無数に足元に転がるばかりでは無意味にしか思えない。

光に照らされることで、色を変えていく。

そしてそれをカタチにして、完成することで、塊が誇らしいものになる。


だけど、その過程で自分の想いが見えなくなった時

創りあげることに、途方もない虚無感を覚える。


それは「人は何故生まれてきたのか」のような、禅問答のように

何もない、果てが見えない、ただ空気だけがある空間に、

言いようもない孤独感と共に


繰り返す。繰り返す。


その世界から引き戻してくれるのは、いつも、あたしの名前を呼ぶ誰かの声。


「何故、音楽をやってるんだろ」


答えはいつも分かってるんだ。

自分が欲しているって。

求めているって。


分かっていても

生きていくには音楽だけがすべてじゃないから

大切なモノは音楽だけじゃないから


迷い道はいっぱいあって

暗闇もいっぱいあって


見失って。

また見つけて。


繰り返す。


そうして、カタチを残していくんだ。

あたしの生きた証を。


(2014年6月のブログより)


私ひとりでは、こんな価値ある「カタチ」を創り上げることは出来ませんでした。

1stの時と同じように、「塊」を「誇り」へと導いてくれた相方kazmaに心から感謝しています。

いよいよ、あと少しで、私とkazma tamakiのユニット「Do Some Call」の2ndアルバム「Renaissance」がリリースとなります。

CD-R、WAV、mp3を用意しました。

私たちの音楽が、少しでも多くの人の心に残り、この世界と時代に足跡を残せますように。

あと10分かな。

宝物が増える日がきます。


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