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「自分たちが変化を起こせるということを信じてほしい」 ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラムでかなこが実現したいこと

「性差別や性暴力をなくしたいけど、何から始めたらいいのかわからない」
「今は一人で活動してるけど、性やフェミニズムについて語り合える仲間がほしい」

そんな思いを抱える大学生を対象にした「ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラム」が現在、参加者を募集しています。

同プログラムの目的は、参加者が所属する大学コミュニティにおいて、仲間を集め、自らのパワーで性差別・性暴力をなくすための変化を起こしていくこと。ジェンダー平等や性暴力撲滅を目指して活動を始めた若い世代を、ちゃぶじょは全力でサポートしていきたいと思います。

今回は、コミュニティ・オーガナイジングの手法を用いて学生をサポートするコーチのかなこさんに、プロジェクトにかける熱い想いを語ってもらいました!

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ーー「ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラム」を始めたきっかけは?

2017年から大学生が自分のコミュニティで性的同意の概念を広め 、性暴力をなくすために制度を変える動きをサポートしてきました。今は、4つの大学でチームが立ち上がり、試行錯誤しながらそれぞれのコミュニティで少しずつ変化を作り出しています。社会の課題に向き合い続ける大学生たちの姿は、周囲を巻き込み、多くの人たちをエンパワメントしている。私たちのサポートが「足元からの変化」を作り出すうえで有効だと実感してきたんです。

私たちが積み重ねてきたナレッジをより体系的に伝えられたら、もっと多くの大学で変化を求める声が上がり、それがムーブメントとして盛り上がるはずだと考えて、ずっと話し合いを重ねてきました。そして立ち上がったのが、変化を起こしたい学生のリーダーシップをサポートするこのプログラムです。

――これまで、性的同意ワークショップなどのちゃぶじょの活動を続けてきて、どんな課題が見えてきた?

ちゃぶじょの活動を通して見えてきた課題は、大きく2つあると思っています。

1つは、性的同意についての理解がまだまだ広がっていないこと。そして、この概念がなぜ重要なのかを考える十分な時間がないことです。ワークショップをしているときに、必ず「性的同意という言葉を高校までの間に聞いたことがある人はいますか?」と聞くのですが、多くの参加者が首を横に振ります。私自身も、大学生のときに自分で調べていて初めて知ったので、「そうだよね」という感じ。でも、日本の性的同意年齢は13歳と定められているにも関わらず、自分の持っている権利について知らされていないのは重大な課題だと思っています。また、性的同意について学んでも「実際のコミュニケーションでできるか不安」「大切なのはわかるけど、いちいち同意を取るのは面倒くさがられそう」など、同意をとるという行為についてばかり議論の焦点が当たるのを見て、「そもそもなぜ同意が重要なのか」という本質をじっくり考える時間や思考の練習が必要だと感じています。「なぜ重要なのか」がわかれば、具体的な方法はよりクリエイティブに考えることができるはずです。

2つめは、変化を求める運動の多様性がないこと。その問題の根底にあるのは、クリエイティブでオリジナリティのある運動・組織の作り方が知られていないことだと思います。私も大学生のときに、社会課題に対して何かコミットしたいと思っても、「勉強会やイベントを開いて、知識を広める」「署名やフォトアクションに参加する」くらいしか方法を知りませんでした。自分の大学を変えようにもどうしたらいかわからない。今も、学生が署名を立ち上げるなど、積極的な動きは見られるものの、変化に対して学生ができることは「啓発」にとどまってしまっているようでもったいないと感じています。

これらの課題を、プログラムを通して乗り越えていきたいと思っています。多くの大学で学生自身が、性的同意への理解を広め、深めることは、彼女・彼ら自身が問題の本質とじっくり向き合う機会になるはず。また、アカデミックな場で知識を深めている学生が、社会を変えるプレイヤーになることで起こせる変化のインパクトは大きいと信じているので、彼女・彼らにぜひ「自分たちには力がある」と気付いてほしいし、自分が願う変化を勝ち取ってほしいと思っています。すでにいくつかの大学が実際に変化を起こしています。このプログラムを通じて、その変化の輪を大きく、強くしていきたいと思っています。

――ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラムの構成で、かなこさんがこだわったポイントは?

今回のプログラムは、私が大学生のときにほしかったコンテンツやサポートを詰め込みました。私は、学生時代に国際協力に関心があり、それを入り口に食の問題や、貧困など国内でも取り組むべき課題に対して自分なりのアクションをしてきました。ただ、思い浮かぶものがイベントや署名集めで、本当は大学内で変化を起こしたかったのに、どうしたらいいのかわらなかったんです。誰の決定が、どのように影響を持っているのか知らなかったし、自分たちの声を誰に届けたらいいのかもわからなかったし、その調べ方も思いつきませんでした。イベントをやっていてもそれが変化に本当につながっているのか、一緒に悩んでくれる人も限られていて、歯がゆい思いをしていました。

なので、このプログラムでは、集中的に仲間の集め方や、組織の作り方、変化のための効果的なキャンペーンの作り方をトレーニングします。そして、定期的にコーチングという形で、活動する中で直面している課題について掘り下げ、どのように解決できるかを一緒に考えます。もちろん活動だけを応援するのではなく、フェミニズムやジェンダー、アクティビズムの理論についても学ぶ勉強会の機会も作っています。

このプログラムでやりきりたいのは、「変化を実感すること」です。私たちにはちゃんとパワーがあって、起こしたい変化は自分たちで起こせるということを信じてほしい。私たちは未来を想像することができて、私たちの声は聞かれるべき価値のある声で、みんなで協力したら夢物語でなく現実になることを諦めずに積み重ねていきたい。プログラムの設計やコーチという関わり方ですが、1年後、このプログラムに参加してくれた大学生と「私たちって最高!」っていう振り返りができたらいいなって今からワクワクしています。

――どんな学生さんに参加してほしい?

変化を起こしたい、もっと社会(自分のいるコミュニティ)は素敵なはずなんだと、諦めずに動き出したい学生と一緒に活動できることを楽しみにしています。方法はわからないし、知識だって浅いかもしれない、自分には無理かもって思っている学生にこそ、参加してほしいなと思います。なぜなら、多くの人が「自分には社会を変えられない」と思っているから。そんな人たちの気持ちがわかるあなたが行動を始めたら、いろんな人を勇気付けられます。あなたが動くことが、すでに勇気にあふれた選択です。だからこそ、このプログラムでどんどんリーダーシップを伸ばしてほしいし、その歩みをサポートさせてほしいと思います。私自身も、半ば言い聞かせるように「社会を変えるのは、いつだって、なんでもない市民だ!」と思い込んでいます(笑)。うまくいかなくて辛いときは、一緒に「あー、辛い!」って言い合いながら、少しずつ挑戦してきましょう!

――最後に、ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラムへの意気込みをお願いします!

今回のプログラムは、これまでちゃぶじょが積み重ねてきた経験や知恵だけでなく、小さいながらアクションしてきた私自身の想いを詰め込んだものです。ジェンダーの問題や、性暴力をめぐる課題は山積みの中、自分たちが生活するコミュニティをよりよくしていけるのは、間違いなくここにいる「私たち」だと思っています。私たちが持っているパワーを、より効果的に社会に、コミュニティに届けていたい。ぜひ、一緒にチャレンジしていきましょう!

Written by あやな(デジタルチーム)

ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラムの詳細はこちらをチェック!

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一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクションのnoteをお読みいただきまして、ありがとうございました。ご支援いただいた場合は活動費として使わせていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。

ありがとうございます!
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女性をはじめとするあらゆる性の人が自分を肯定できる社会に向けて、性的同意を広め性暴力をなくす活動など、当事者同士がつながり共に声をあげることで社会的・政策的変化を起こす草の根運動を展開しています。 www.chabujo.com

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