【テレビ】小市民シリーズ

 米澤穂信の小市民シリーズのアニメ化。先に小説から入ったのだけれど、楽しみに見ていた。
 面白い。小説の雰囲気を大切に、アニメならではの表現を追求しているんだろうな、と思う反面、何かが物足りない。なんだろう。
 全体の構成は小説の順番ではない。時系列に並べ替えているのかな。だからといって、話が分かりにくくなるわけではない。
 主人公の性格に今一つ乗れないからだろうか。そんなことを思いつつ、最終回まできっちり見てしまうだろう。
 登場人物の家の描写は、いいなと思う。和菓子屋の主人公。道路の面して店舗の入り口があるから、住居部分の玄関は、横に設けられている。店舗兼住宅で、最近改装したのかなという内装。もう一人の主人公は、非常に現代的な集合住宅に住んでいる。そして、和菓子屋の友人の家は、車道沿いに建つ、平入の引き戸の家。家の中が道路から見える。多分、三人は自転車で行き来できるくらいの距離に住んでいるが、これほど住まいが異なる。高校生までは、公立なら特にそうだったなと思い出す。学力が同じくらいでも、家庭環境はそれぞれ違ったなと。

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