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旅行記

3933です。
この記事は三重・大阪に遊びに行った際の旅行記です。
今回の記事は約13,000文字なので、大体25分で読む事ができます。


前置き編

三重旅行の主な目的は志摩スペイン村です。
Vtuberの沼に全身浸かり切った人間たちには説明不要のあのテーマパーク、志摩スペイン村。
参考動画を下記に。

興味出て来ましたか?
これらを見て「いつか行きたいな~」とは思ってたのですが、出不精の人間の「いつか」は基本的にずっと来ないんですよね。

そういうオタクたちの心理を見透かしたように、これです。




志摩スペイン村、行くぞ!!!!!!!!!!!!!


準備編

12月(コラボ発表してすぐくらい)
ぼく「一緒に志摩スペイン村行きませんか?」
フォロワー「行きたいね!」



志摩スペイン村、フォロワーと行くぞ!!!!!!!!!!!!!

そもそも血縁の人間以外と旅行するのが修学旅行以来、自分の出生地では高校生の修学旅行はないので、じつに中学生ぶりです。

テーマパークに一人で…行きたくない…!!!

二つ返事で快諾してくれたフォロワーに、大きな感謝を。
おかげで本当に楽しかったです。

宿を取ったり、大まかな動線を作ったり、ざっくりとしたタイムスケジュールを書いたり、スペイン村以外の観光スポットを調べたりして、当日へ。


当日編

出発日は予定していた日付の前日。
夜行バスに乗って大阪まで移動して、それから近鉄を利用して三重へ向かうルートを選択。
陸の孤島から陸の孤島へ移動するのは、かなり苦労するんだという事を実感した。

作業に没頭していたら、もう徒歩ではバスに間に合わない時間になってしまい、1年半ぶりぐらいに同居してる家族に自分から話しかけた。

「あのォ〜…申し訳ないのですが、駅まで送ってもらってもいいですかァ…?」

情けなさすぎる

久しぶりの会話ログ
母「出張なの?」
僕「旅行です」
母「ふーん」
僕「木曜に帰ります」
僕「ありがとうございます。助かりました」
おわり

冷え冷え家族仲です。
2月の三重はとても寒く、厳しいものがあったのですが、頼めば送ってくれたので、2月の三重よりは暖かいかもしれません。

バス乗り場についた時の僕

「じゃ、卍解ですね。卍解〜」

こいつ旅行の始まりいっつも酒飲んでんな。

夜行バス、翌日は平日ということもあり、乗客はまばらで、リクライニングシート倒し放題、座席移動し放題だった。
リクライニングし放題!

「夜行バスって乗客ガチャだけど、滑り出し良好だな!」

と、思っていたのですが、寝てるおじさんの寝言と、おじさんが所持している何かしらの機械の電子音で真夜中に起きてしまい、再入眠ができなくなってしまいました。
乗客ガチャ、Bランク…(リセマラ継続)

「再入眠できなくなったのでソシャゲでもするか…」

バッテリー70%→33%
旅先でのスマホのバッテリーはライフラインに等しいのに、何を考えているのでしょうか…。
早くiPhoneSE2とかいうゴミバッテリースマホ買い替えたい。
Apple!!指紋認証対応でtype-C対応の新作出せ!!

早朝に大阪に着き、待ち合わせ場所に向かってそこで時間を潰すか、まだ朝を迎えていない大阪で時間を潰すかだったので、待ち合わせ場所への移動を選択。
順調にいけば待ち合わせ予定より3時間早く着く状態だった。
僕が待つ分にはいいんですが、相手が待つ状態というのが嫌なんですよね。
夜行バスで寝られなかった分、電車の中であったかいシートでうとうとして、結構寝た気がする。
人はほぼ乗ってこないしシートはあったかいし、横になりそうだった。

JRから近鉄への乗り換えのタイミングで、行先表示がいっぱいあって、どれがどれなんだ…?になってしまった。
多分もうちょっと早く行ける電車があったかもしれないけど、駅のホームでしばらく目的の電車が来るまで時間を潰す。
スーツ姿の人間が出社している姿を横目に、風除けのある部屋でそれを暖かい飲み物を啜りながらのんびり眺めるのはまあまあ優越感があった。
シフト制勤務で、休み希望が通しやすい職場ならではの優越感だと思った。

鳥羽駅にあったトリックアート

鳥羽駅に予定よりかなり早く着いて、駅構内や隣接している施設を見て回ったりした。
鳥羽駅、後から分かるのですが、隣接しているJR駅が無人なんですよね。
無人のJR駅って初めて見たかもしれない。

喫煙所を探して、隣接する商業施設へ。もう半日ぐらい吸えていません!!!

商業施設内、さびれたゲームコーナー、サンプル食品が並んだまま閉店している店が立ち並ぶフードコート、制服のまま喫煙所に座り込む従業員の老人2人。
田舎だ………

「三重って…散々世間でバカにされてる地元よりよっぽど田舎だ!!!」

改札を出てすぐの所に「ようこそ鳥羽へ」と書いてあるトリックアートがあった。
スペイン村にもトリックアートの展示をしている所が結構あって、三重ってトリックアート推しなのか?と思った。
何か縁やゆかりがあるんでしょうか?

定刻通りにフォロワーが来て合流する。
今回会うのが2回目の方なのですが、人を探す様子もなく自分の所にトタタ!って来たの素直にすごいと思った。
僕は人の顔覚えるの苦手だから。

有り余ってた時間で目的の宿へのルート確認をしていたので、荷物を置きに宿へ向かう。
外は雨が降っていて、「こういう時にいつも雨が降る」という話をお互いにした。
雨人間が二人揃ってるのに豪雨にならなくてよかった。

荷物を預けてから鳥羽水族館へ向かう。

日本国内でこの水族館でだけジュゴンを見る事ができるらしい。
ジュゴンってそんなにいないんだ!?どの水族館でもイルカやアシカぐらいの気持ちで居る感覚だった。ちゃんと見てるようで見てないんだろうな。

平日にも関わらず、館内はかなり人がいた。
僕は気付かなかったのだけれど、サンゴちゃんのグッズを身に着けているオタクもいたらしい。
やっぱり三重に着てスペイン村だけ行って帰る、という選択をする人間は少ないのかもしれない。

とにかく中が広くて、半日があっという間に過ぎてしまった。
中でも印象深かったのは「へんな生きもの研究所」という展示エリアだった(調べてみると360°館内案内というものがでてきた)。
他の展示は水族館らしい説明文だったのだが、ここの展示だけは洒落や一捻りあるような物言いの説明文がついていてよかった。
フォロワーが入る前からキモいと話題にあげていた「人魚の財布」と呼ばれるサメの卵も展示されていて、キモかった。
まだ産まれてない生き物が、タマゴ(?)の中が透けて見えて、動いてて、生きてる。
存在するだけでかなり『生』を感じるもので、相当にゾワゾワした。

中のサメが動いている

アシカやセイウチのショーも見る事ができたが、屋外でのショーだったので寒かった。
なんだかんだ言いながら隅から隅までしっかり堪能できたと思う。

旅行先で水族館行きがち。場所によって展示の仕方が全然違って楽しい。

「人は働き、チンパンジーは休む」
俺もチンパンジーになりたい。

鳥羽水族館は順路がなく、自由に好きな順番で展示を見る事ができるのだが、館内を歩いている時にフォロワーが方向音痴なのを知る。
この時点で「今回の旅行、僕が行った所を把握しとかないといけないやつだ…!」になった。

今回、鳥羽駅の近くにある錦浦館という所を初日の宿として選んだ。
駅近、天然温泉という理由だけだったのだけれど、従業員の人が本当に親切に対応してくれてよかった。
「分からない事があったらなんでも聞いてくださいね!」
と言ってくれたのだが、部屋のドアのストッパーが見たことない形式で、捻ったり、引っ張ったり、回してみたり、色々したのだが外れない。
なんでも聞いてください!と言われていたので、客間にあるダイヤル式電話機(!)でフロントへ電話をかける。

「あの、早速で申し訳ないのですが、ドアのストッパーって、どうやって外すんでしょうか…?」
「えぇ!!??!?」
「あの、ドアのストッパー…」
「今からいきますからね!待っててくださいね!」

「えぇ!!??!?」って「なんでも聞いてくださいね!」って言ってた口と同じ口から出る台詞なんだ…。

結果として、ドアのストッパーは磁石で止まっているだけで、思いっきりドアを引っ張ったら外れた。
自分は30年生きてきてこのタイプのドアストッパーを初めて見たし、客間にダイヤル式の電話機があるのも初めて見ました。

三重って…田舎だ!(2回目)

客間で荷物を広げたり仕舞ったり、お互いにお土産を渡したり貰ったりして、小雨が降る中夕食を取りに出かける。
鳥羽水族館へ向かう時は開いていたお店も、まだ日が暮れて間もないというのに一軒を除いて閉まっていた。
三重って…!(3回目)
唯一開いていたお店で夕食を取る。

三重に来たから伊勢うどん、このタイミングで食べておくかと思い、伊勢うどんを食べた。こんなもんかという感想。
折角海鮮のお店なのだからと、牡蠣とホタテも頼んだ。磯の香りがして…おいしい!

フォロワーは伊勢海老の刺身を食べていた。
生け簀が真横にあり、その中から取り出された伊勢海老が見せしめのように食べられている姿を見る。
生け簀に残っている伊勢海老たちはどんな気持ちなんだろう。
捌かれたばかりでまだ触覚が動いている伊勢海老がこちらを見ていた。

僕を見つめる、まだ動いている伊勢海老くん。
このあと焼かれて動かなくなり、味噌まで喰い尽くされる。

コンビニで飲み物やお菓子を買って宿に戻り、温泉に入る。
温泉、貸し切り状態だったので湯舟にぷかぷか浮いたり、なんなら泳いだりしていたら、フォロワーをロビーで待たせてしまった。

普段様々な事を単独行動で済ませる事が多く、他人と一緒に行動する事の難しさを今回は逐一感じたけど、終始そういう難しさよりも楽しさが勝っていた。

客室での喫煙が許可されていたので、和室窓際の謎のスペースで飲み物を飲んだりお菓子をつついたりタバコを吸ったり、おしゃべりをしたりして0時ぐらいまで過ごした。

Twitterで「ここは何をするスペースですか?」と投稿すると、
「決闘」「デュエルスペース」「ボドゲ」などの回答が寄せられた。
実際に行われたのは喫煙バトルでした。

普段はベランダや屋外の喫煙所での喫煙をしているので、こういう『居住スペース』においての喫煙は非日常感が強く、そういう高揚感があってか吸い終わるそばから次を吸っていたような気がする。

翌日の出立時間をお互いに確認してから寝た。


志摩スペイン村編

スペイン村編の推奨BGM

エスパーニャ…エスパーニャ…(スペイン村の時間が忘れられない亡霊)

朝、予定時間より早くに目が覚めて身支度をして暖かい部屋でタバコを吸う。
起き抜けの一本が暖かい部屋で吸える。
こういうひとつひとつの普段と違う所作が静かな高揚感に変わっていく。

電車を逃してしまって、30分程度駅構内で時間を潰す事になった。
1時間に目的の方向に向かう電車が2本って…予想以上に交通の便が悪い!
特急電車に追加料金を払えば早く着くことができたが、別に特急料金を払ってまで先を急ぐ旅ではないので、駅の待合室で絵を描いたりして過ごす。
普段から絵を描いているわけではないので、この時に描いた絵はお世辞にも上手でもかわいくもなかったように思う。
そう思っていたが、フォロワーにあげたら喜んでくれたので、嬉しいなら…いいか!!
にっこりした。

目的の電車が来て、30分程度揺られる。
志摩スペイン村へ向かうバスが出ている鵜方駅に到着。
目の前でバスが一本出て行ったが、駅構内で周央サンゴの等身大パネルの写真を撮ったり、周央サンゴの駅内アナウンスを聞いたりして過ごしていたらすぐに次のバスが来た。
平日は大体1時間に1~2本程度バスが出ているようだった。
バスの中は結構な人がいて、平日のど真ん中にセッティングしたけど、園内も人が多かったらどうしよう…!と思った。
土日の来場者、Twitterで確認していたのですが、本当に多かったみたいです。

ホテル志摩スペイン村で下車し、2DAYパスポートを受け取り、荷物をロッカールームに預ける。
ホテルの中にも等身大パネルがあり、写真を撮った。
フォロワーがパネルと一緒に自撮りしている所を写真に撮ったりした。
ホテルからパルケエスパーニャ直通の通路を通り、園内へ。

人が多かったらどうしよう…!と戦々恐々としていたのですが、普段より人は多いのだろうけれど、かなりガラガラでした。
土日休みに金曜日、または月曜日に有休などを充て、三連休を作り出した人たちを想定して、火曜水曜で行ったのがよかったのかもしれない。
一番長い待ち時間は「出発してしまったアトラクションが返ってくるまで」だったし、なんならスタンプラリーの方が回転率が悪いので、そっちのほうがちょっと待ったぐらいでした。

アトラクションには並ばないけど、スタンプラリーのスタンプを押すのに並ぶ、志摩スペイン村。

園内に入ってすぐの「ピレネー」というジェットコースターに乗る。
宙吊り式の足が浮いているタイプの珍しいジェットコースターで、ジェットコースター好きの間でも結構有名なものらしい。

荷物をカゴに預ける際に「メガネは大丈夫ですか?」と聞かれて「大丈夫です」と答える。
出発前のアナウンスが始まり、「ピレネー」が一回転したりするタイプのジェットコースターだとこのタイミングで初めて知る。
それならメガネ外したのに!!!と思ったのも束の間で動き出すジェットコースター。
安全バーを持ちながら、メガネを押さえるべきか?安全バーから手を放すのはよくない…!メガネが飛ぶのもよくない…!という所に意識をかなり持って行かれてしまったが、捻られたり回転したり地面スレスレを走ったり、かなり密度の高いジェットコースターで大満足だった。

スタンプラリーの台紙を持った人間がたくさん歩いていて、どこで買うんだ…!?と思ったら、正門ゲートで売っていた。
スタンプラリーをしたり、パネルの前で写真を撮ったりしながら園内を進んでいった。
スタンプラリーのシートにはチュロスの引換券もついていた。
二人で行ったので、チュロス2個持ちの周央サンゴちゃんのパネルとお揃いで写真を撮る事ができた。
テイスティー…

「グッズは一人一点まで!」と書かれた札を見て、フォロワーが数多く種類がある中から一個を選ぼうとしているのを「1種類1個までって事だよ」と教えてあげた。
こういう時に買って後悔するより、買わずに後悔した時のダメージの方が大きい事を知っているので、これはいるかな?いらないかな?という悩みが出てきた瞬間に「選んで買う」から「全部買う」に切り替えた。

あらゆる場所が異国情緒あふれていて、一生分写真を撮ったのではないか?というぐらい写真を撮った。

至る所に飾り皿が飾ってあって、これ一枚いくらするんだろう…?
陶磁器のおみやげ屋さんでめちゃくちゃ高いお皿が売られていたのを見ると、安い皿をたくさん並べているわけではなく、掃いて捨てるほどあるクソ高い皿って事らしい。
人より皿の方が多く、来場者がお皿にされてしまっているという周央サンゴの言い回しにも納得。

このnoteはフォトライブラリを見直しながら書いている。
自分が写っている写真、誰も得しないからいらない勢なのですが、フォトライブラリを見ていると4枚も今回の旅で自分が写っている写真があったので、かなり浮かれていたらしい。

ある程度の道順を決めて、アトラクション制覇するぞ!という気持ちでフラフラと回っていたのだが、ミュージカルやパレードといった、定刻があるものが行く先々で見る事ができた。
この辺りを回収し切るのは難しいと思っていたが、本当に運がよかったと思う。
雨人間が二人もいたのに晴れていたのも、本当に運がよかった。
唯一難点は、風がかなり強く、寒さが厳しかった事だろうか。
この寒さの中で入る氷の城は、外とは比べ物にならないぐらい寒かった。
これだけ寒い思いをしたのだから、外に出れば多少は暖かく感じるのでは?と思ったけれども、氷の城よりはマシだけど寒いな、というぐらい、当日は寒かった。

空飛ぶドンキホーテ(周央サンゴ副音声版)の前説お姉さんが、
「周央(しゅうおう)サンゴさんの勝利確定BGM」って言ってるのが面白かった。
「あの、私はよく分からないのですが…」みたいな空気が出てて良かった。
「勝利確定BGM」といったネットミームを、仕事として、丁寧に喋っているの、かなり好きだ。

サンゴちゃんラテと、ワッフルプレートを摂取しに行く。

店員A「ご注文はお決まりでしょうか?」
ぼく「サンゴちゃんラテひとつ」
店員A「サンゴちゃんラテひとつ!」
店員B「(サンゴちゃんラテを一生オーダーされ続け、人格がラテアートマシン乗っ取られてしまい、黙々とラテアートマシンを操作し続ける)」

前の人も後ろの人も、その後もずっと誰も彼もがサンゴちゃんラテを注文していた。
ワッフルプレート、品切れになってしまっていたので、翌日に再挑戦を誓ってホテルへ戻った。
1日回れば十分かと思っていたけど、結果的に2DAYパスで良かった。

次はお前です
宿の様子(大嘘)
氷の城の氷のベッド
ベッドの上に横たわる体温も勇気もなかった

ホテルの部屋に戻って、荷物を出したり仕舞ったりしていると電話がかかってくる。
20時に予約を入れていたはずだが、用意ができたのでよろしければ…という連絡だった。

変わったお皿に乗ってるおさしみ

机の横に出てくる料理の献立表があった。
こういうコースの料理で、何が今出されているのか、写真を見返した時に何を食べたのかが思い出せないので、献立表があるのは素直に助かる。

昨日、自分が伊勢海老の刺身を食べなかったのは、もしかしたらここで伊勢海老の刺身が出るかもしれない、という推測からだったのだが、伊勢海老は焼かれた状態で出てくるようだった。
フォロワーも「伊勢海老の刺身は…ない!」と、献立の読み勝ちをしていて、「この人、同じような事考えて、同じような物見て、同じような事を気にしてるな…」と思った。
遊びに誘ったのがこの人で良かった。
伊勢海老の刺身を読み負けたのが悔しかった。

ホテル志摩スペイン村ではフォロワーに「お風呂出てくるのを待たなくていい!終わったら自分で帰るんやぞ!」という話をしていたのですが、このホテル志摩スペイン村というホテルは、客室周りは似たような内装が続き、一生部屋に辿り着けないのでは…?という造りをしてる。
日中も園内で変な方向へ歩いて行こうとするフォロワーを止めたりした経験から、そうは言った手前、ちょっと早くお風呂から出て待つという選択肢を取る。
翌日も遊ぶんだから、寝つきが悪くなるのが嫌で、お酒とおつまみを自販機で買って晩酌をしながら待って、部屋まで送った。

「ホテル志摩スペイン村の1階から連絡通路を渡り、ひまわりの湯2階から1階へって何?」

みたいな会話をしたような気がする。
何?って自分も思ったけど、なんとなく受け入れられたのは、小学校の造りがちょっと特殊で、A棟2階とB棟1階が繋がっていて、みたいな状態だったのを思い出した。

寝る前にどこが面白かった、ここがよかった、あれがさ~!これがさ~!と感想の共有をしたり、翌日の予定をざっくり決めたり、絵をまた描いたりした後、ベッドの上に転がってお酒と疲労の後押しで泥のように眠った。


翌朝、予定よりもまたしても早く目が覚める。
仕事の日も普段からこれぐらい意図せずに、アラームよりも早く目が覚めると助かるのだけれど。
身支度をして、チェックアウトをする。
宿泊客はチェックアウトの日もコインロッカーを利用する事ができたので、コインロッカーに荷物を預けて、パルケエスパーニャ2日目へ。

コーヒーカップに乗って「回すぞ~!」と思っていたら、隣の運休中と表示されていた小さいジェットコースターに、スーツを着たおじさんが最前列に一人で座っていて、面白くなっちゃってコーヒーカップ所ではなくなってしまった。
スーツを着たおじさんが子供用のジェットコースターに最前列に一人で座って、ジェットコースターが動いている様は、本当に面白い。
この後、休止と書かれた札がなくなっていたので乗った。

昨日品切れとなっていたワッフルと、ラストオーダーを過ぎてしまって食べ損ねたサンゴちゃんサンデーを食べた。
この日もとても寒く、サンデーの冷たさは身に染みるものがあったが、これでパルケエスパーニャも、周央サンゴコラボの部分も完全に堪能した事になる。
とても満足な体験ができた。
また来る事があるかは、正直交通の便が悪いという一点のみに於いて「どうだろう…?」という気持ちになるが、それに目を瞑る事ができるのなら、本当に楽しいテーマパークであったように思う。

食器まで全部食べた 次はお前です

最後に、ジェットコースターの類をおかわりした。
メガネを預けてから乗るピレネーは、メガネの心配をしなくていいから100%楽しむ事ができた。
風が強い日だったので、運休にならないでくれ…!と思いながら取りこぼしを回収していた。

荷物をコインロッカーから回収して、鵜方駅行きのバスをタバコを吸いながら確認する。
もうすぐバスが出る。
「もうすぐバスが出るらしい…その次は、1時間後…」
とフォロワーに伝え、二人で走ってバス停まで行った。
どうにか間に合ったが、「ざっくり1時間に2本はバスあるな!」などという雑な見方をしてはいけない(戒め)


夫婦岩・おかげ横丁編

バスで志摩スペイン村から、鵜方駅へ。
鵜方駅から鳥羽駅まで戻る。
行きの時はこの電車の30分がとても長く感じていたのだが、帰りの30分はとても短く感じた。
フォロワーも「なんか行きより短かったね」と言っていたので、本当に短かったのかもしれない。
旅先での時間感覚は狂いがち。

先述したのだが、鳥羽駅(JR)は無人駅で、改札はあるにも関わらず、誰も人がいない。
人のいない暗いホームに、電車のみが光を放っていた。
ディストピアみたいな風景だった。
三重って…!(4回目)

目的の夫婦岩は二見駅での下車で、こちらも無人駅であった。

変わった形をしている無人駅

夫婦岩があるのは二見興玉神社なのだが、海岸線に沿った神社というのを今回初めて見た。
神社というのは四角い庭のイメージが強いのだが、海岸線に沿って一本道で通り抜けるような形は、珍しいものであるような気がする。
「注連縄を身体の悪い部分に擦り付けてから奉納すると治してくれる」といったものもあり、頭にめちゃくちゃ擦り付けた。
頭が悪いのを…狂った頭を…治してほしい…!

蛙の置物がたくさんあったり、本来であれば口からだけ水が出るべきであろう龍の、口だけではなく鼻からも水が出ていたりするのを写真に収めた。
夫婦岩は、岩!って感じだった。

とにかく海の真横で、寒さが厳しかったので、一通り見たらすぐに二見駅へ戻った。
記念におみくじをして、自分の分とフォロワーの分のお守りを買った。
三重は真珠が名産らしいので、小さな真珠がついているお守りを選んだ。

頭に擦った
寒くて口からの水のみならず、鼻水まで垂らしている龍
夫婦岩
かなりの太さと長さと重さのありそうな注連縄は、どのように巻きなおしているのだろう
潮によって腐敗しない訳がないはず

この後、二見駅から伊勢駅へ移動する。
二見駅は無人駅だが、伊勢駅は有人駅だった。
改札でどこの駅から来たか伝えて、運賃の支払いとなる。
口頭での確認しかしないって、人の善意に甘えすぎでは…?

おかげ横丁へ向かい、ウィンドウショッピングをして楽しむ。
17時には全てのお店が閉まる中、到着したのは16時30分頃だったように思う。
限られた時間で一通り見て回って、カキフライを買い食いしたり、かわいい占いができるマッチを買ったりした。
見て回っているだけでも楽しかったが、17時に閉まってしまうの、やっぱり三重って…!(5回目)

猫の置物が多かった

伊勢駅まで戻り、帰りの電車を調べる。
自分は大阪で一泊してから帰る予定だったので時間に余裕があるが、フォロワーは当日中に家まで帰るので、それに合わせて大阪に向かう事にした。

夜になり、お互いに目的地に着くのは遅い時間になる事、長時間移動が予測される事から、夕食を摂る事にした。
最初に見当をつけたお店は予算が一食7,000円ぐらいからで、お互いに「流石に一食の値段では…」となり、寒い駅近辺をぐるぐる回っていた。
インターネットで調べて評判のいい店はお休みだったり、そうでないお店は満席だったりで、お店選びに難渋した。
日が落ちてから寒さが一層厳しくなり、その寒さに急かされるように目の前にあったボロネーゼ専門店に入った。
三重っぽいものを食べようとウロウロしていたが、結果的においしいお店であったので、ここでも運が良かったなと思った。
今回の旅行で使える運の殆どは使い果たしてしまったかもしれない。

『かまくら』という名前に負けないチーズの量のボロネーゼ

お互いに途中まで同じ電車に乗り、ぽつりぽつりと振り返りをするような会話をした。

(自分は今回本当に楽しかったけど、寒かったし足も痛くなるぐらい歩いたし、身体には厳しい感じだったから、結果的に連れまわして振り回しただけなのではないのかな…)

という気持ちを心の隅っこに住まわせていたのだが、
フォロワーがそれを知ってか知らずか分からないが、「たのしかった!」と笑っていたので救われた気持ちになった。

最後に「お互い死なないようにしよう」と言って別れた。


大阪・帰路編

分かれてすぐくらいに、外気があまりにも冷たく、バッテリー残量がまだ残っていたのに突然電源が落ちてしまった。
さっきまで会話してた人間もいなくなり、バッテリーも落ち、突然見知らぬ土地で独りぼっちで投げ出される感覚、モバイルバッテリーを持っていなかったらかなり迫真の状況な気がした。

大阪へ向かう2時間半程度の電車では、「席空いてるしシートは暖かいし、横になって寝ちゃおうかな(2日ぶり2回目)」という気分になった。

ドアが開くたびに足元が冷える。この冷気が眠気の化身となった自分を覚醒状態で繋ぎ留める。
寝かせるか起こすか二つに一つにしてほしい。

伊勢市から大阪方面に進んでいたはずなのに「お次は、伊勢(ise)です」とアナウンスが聞こえた気がして「ハァ!?俺の2時間は!?」ってなりそうになったけど、「布施(fuse)」だったので一命を取り留めました。
その後、降りる駅を間違えた(目的地の一個前)。
「寒い!おわり!いやだ!たすけて!」となったが、少し待つと乗り換え予定だった電車が来たから助かった。
頭も身体も自分はもう限界なんだ…と思った。

大阪で宿泊する時にいつも同じカプセルホテルに宿泊するのですが、数年ぶりに来たらカプセルがリニューアルされてるし、浴場も以前よりかなり綺麗になっているし、カプセル内のテレビも薄型になっていた。
テレビも綺麗になってるし、もうすけべ番組をカプセルホテルで流す時代じゃなくなったんだな〜と思いながらザッピングしていたら【自主放送番組】とかいう枠組みで『自主的に』エッチなビデオを流してて涙ぐましい努力を感じた。
すごいな~。
サウナや水風呂を堪能した。やっぱりいい所です。また来ます。

翌日は別のフォロワーとの予定を入れていたので、また寝られなくなったら嫌なので食堂でお酒を入れる。
メガハイボールとおつまみ3種セット。
ここで個食が本来辛いものであることを思い出してしまい、少し厳しい気持ちになる。
お酒で意識を朦朧とさせながら眠りに落ちた。


11時集合としていて、朝にフォロワーへ連絡を入れたらかなり早く家を出ていて驚いた。
電車の乗り換えを失敗したり、何故か徒歩で2km歩いたりしてて、結果的にフォロワーより遅く出た自分の方が早く着いた。
万博記念公園駅構内で写真を撮ったり、喫煙所で震えながらスマホを眺めたりして過ごした。

ニフレルという水族館に行った。
また水族館?水族館大好き!

旅行先で時間があれば水族館に行きがち人間なのですが、ニフレルはかなり展示の仕方に工夫がしてあって群を抜いて面白かったように感じた。

魚の陰と解説文を、暗い部屋でライトを用いて白地に投影する。
オシャレだ…
水槽の中にアクリル板での解説文が入っている
アクリル板に張り付いているのは別の種類のエビ
ゼロ距離で目の前を闊歩する孔雀

見て回る量に対して値段が高いような気はするけど、直近の比較対象である鳥羽水族館が広すぎるだけなんだよな。
事前情報として、別の友人に「ホワイトタイガーが多動で面白い」と聞いていて、口があんまり良くない人だから『多動』と言っても活発に動いてるぐらいだろ!と思っていたら、同じ所を延々とぐるぐる往復し続けてて、本物の多動タイガーで笑ってしまった。かわいいね。

テッポウオの餌やりはスタッフのお姉さんの解説付きで、テッポウオが水を飛ばして餌を落とす姿を見る事ができた。
ここでもまた運がよかった。

棒の先に風鈴などが吊るしてあり、そこに餌を貼り付ける。
餌を落とすために水を吹くと風鈴が鳴る。

ニフレル、水族館好きな人間にはかなりオススメです。
すみだ水族館も展示の仕方が凝っててよかったけど、最近作られてる水族館は見せ方という部分で差別化を強くしているように思う。
鳥羽水族館のような昔からある「博物館的な展示」ももちろん面白いのだが、「エンタメ的な展示」は各館で様々な工夫を凝らしているのが楽しい。

ニフレルに行った後は、季節のフルーツを楽しめるお店に行ったのですが、1時間ぐらい待ちでした。
その間、スペイン村でスタンプラリーの方が人間が並んでいただの、人いなさすぎワロタだの、新鮮な会話ができる状態だったので、沈黙を恐れる事なく過ごす事ができたように思う。

いちごの…何でしたっけ?(失念)
いちごの…何…飲み物…(失念)

おいしかったけど、待ってる人がいたら嫌だなという気持ちもあり、長居せずに立ち去った。
ミント風味の自家製アイスが、おいしい!
イチゴも旬なだけあって、酸味と甘みのバランスがよく、おいしかった。
ナイフとフォークで切って食べようと試みるも、ボロボロと生地が崩れる。
食べ物の食べ方、正解が分からない…。

駅構内のコーヒーショップで、冷えた身体を温めながらスケッチブックの最後の1ページを描いてもらった。
人が絵を描いてる姿を見るの、かなり好きだ。

大学生の頃から、10年間ぐらいどこかに行く度に、人に絵を描いてもらう用に持ち歩いていたスケブも、今回の旅でついに全てのページが埋まった。
描いてくれた人達、好きだったのにもう即売会に出なくなったサークル主、疎遠になってしまったフォロワー、今も仲良くしてくれる友人、全ての人達に大きな感謝を。
棺桶にはこのスケブ、絶対に入れてください!といった気持ち。

1時間ぐらい居たら帰りのバスの時間が怪しくなってきたので、また遊びましょう!と約束してから解散した。
来るときに電車の乗り換え間違えたとか、2km歩いていますなどと言われたので、相手側の乗り換え情報を調べて、スクショして送ってあげた。
後から聞いたのですが、結局乗り換え失敗したらしい。
もうおわりだよ!
義務教育で電車の乗り方を教えろ!

高速バスに結構ギリギリの時間で乗り込み、写真を見返したり、Twitterを見たり、寝ようかなと思ってみたりして過ごした。
帰りも乗客はまばらで、好きな席に座れたし、リクライニングシートは倒し放題だった。

長旅を終え、ホームタウンに着き、バスから降りてシャバの空気最高!と思ったのも一瞬で、すぐさま「寒い!!!!!」になった。
それでも三重の方がめちゃくちゃ寒くて、寒さ耐性ついたな!平気だぜ!と歩き始めた時は思ったけれど、30分も歩いて家に帰ればガチガチに冷えていた。

シャワーを浴びて、荷物を整理して、洋服を洗濯機に突っ込んで回して、翌日は仕事だ…!という気持ちで床についた。


おわりに

二つ返事で三重旅行に付き合ってくれたフォロワー、慣れない電車移動をしてまで一緒に遊んでくれた大阪のフォロワーにデカい感謝を。

志摩スペイン村と周央サンゴにデカい愛を。

以上です。
みなさま~も志摩スペイン村に、行け。


エスパーニャ…エスパーニャ…(亡霊)


蔵出し写真編

スペイン村のイタリア製コーヒーカップ
夫婦岩が描かれたマンホール
大阪モノレールの分岐器
珍しい形らしい(無知)
鳥羽水族館の荒巻スカルチノフ
駅員サンゴちゃん
チュロスサンゴちゃん
ぶどうになる呪いを受けたサンゴちゃん
ダルちゃンゴ
フラメンゴ
ニフレルの食べる水
✨キンタマキラキラ金曜日✨



掲載するか最後まで悩んだのですが、折角なので一緒に三重で遊んだフォロワーの記事もよかったら読んでください。

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