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焼き餃子協会2021年振り返り

餃子を愛する方々が毎年参加する
餃子アドベントカレンダー
、今年も開催いたします。トップバッターを僭越ながら私が務めさせて頂きます。

おかげさまで焼き餃子協会も、来月で4年目となります。今年は新しい取り組みとして「催事」に集中し、そこから生まれる新しい次のしかけを育てる年でありました。

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都築阪急で「全国美味餃子マンスリーリレー」を開催

4月21日から4週間、センター北のモザイクモール地階、都筑阪急グルメマーケット催事スペースの一角で4週間、私セレクトの餃子専門店が出店するという企画を開催。出店いただいたのがこちらの4店舗でした。

4/21水〜4/27火 餃子の馬渡さん(宮崎県高鍋町)
4/28水〜5/4火 夏目家さん(愛知県豊橋市)
5/5水〜5/11火 天のびろくさん(北海道千歳市)
5/12水〜5/18火 ほぁんほぁん餃子工房舗さん(京都府京都市)

初めての催事出店で、大変貴重な経験を積ませて頂きました。
この時の経験が、後述の「餃子フェス」につながって拡大していきます。

デパ地下で「餃子フェス®️」を開催

9月1日から28日までの4週間、西武池袋本店、マルイ(国分寺・志木・北千住)に、焼き餃子協会がセレクトした餃子専門店17店舗が出店する催事「餃子フェス®️」を開催しました。

いわゆる「デパ地下」の催事スペースを、餃子専門店でぐるっと占めてしまう企画の第一弾です。開催前は、餃子屋さんばかり並んでは客の取り合いになるのではないかという懸念の声もありましたが、結果的には出店している餃子屋さんが協力して会場を盛り上げて、売上は当初想定の130%の結果となりました。

フジテレビの「めざましテレビ」でもご紹介いただきました。

なかなか旅行のできない時期に、全国各地の人気餃子専門店が集まっていることで、美味しい餃子を食べたいという方が多く集まってくださいました。また、テレビで見たとか、通りすがりで気になったという方が、全店舗の餃子を一通り買って食べてみて、後日気になった餃子をお買い求めに来られるということも多くみられました。

出店した餃子屋さんにとっても、催事で横に餃子屋さんが並ぶことは少なく、他のお店の売り方を間近で見て学ぶことができたとか、餃子作りの悩みを相談して改善の糸口が見えたとか、良い経験になったという声をいただきました。

消費者にとっては全国各地の逸品餃子に触れる良い機会になりますし、餃子屋さんのレベルアップの機会にもなるということで、今後も催事を各地で企画して開催していきたいと思います。というか、既にいくつか仕込み中ですので、ぜひご期待ください。

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今年の「逸品ぎょうざ頒布会」

焼き餃子協会の個人賛助会員向けに提供している「逸品ぎょうざ頒布会」。毎月、私のセレクトした餃子が工場から直送されてくるという3960円のサブスクリプションサービスです。
今年お送りした逸品餃子を簡単にご紹介。

1月: 大鳳餃子(兵庫県神戸市)

マカロン餃子で人気のお店ですが、新年にふさわしく美しく美味しい餃子をお届けしました。カラフルでかわいい。

2月: 金星食品(群馬県太田市)

隠れた餃子生産王国である群馬県から、スタンダードな餃子をお送りしました。皮と餡の「バランス」が抜群で、飽きない美味しさとはこのこと。

3月: 濱松たんとトリイソース(静岡県浜松市)

浜松で人気の居酒屋が作る浜松産食材にこだわった餃子と、浜松の老舗ソース屋さんが作る「みかんポン酢」を餃子のタレとして同梱。

4月: 餃子家龍(広島県広島市)

「餃子の皮」で西日本トップクラスのメーカーが作る、牡蠣など広島産の食材を使った餃子4種類。さらに広島市の餃子を特集したタウン情報誌を同梱。

5月: 餃子の馬渡(宮崎県高鍋町)

宮崎を代表する、創業から54年の老舗餃子店。実は、餃子の製法が改良されたものを頒布会で先行して提供させていただきました。老舗の味を守りながら、さらに改善をしていくのが馬渡さんの強さ。

6月: 黒兵衛(福岡県福岡市)

鶏がらスープや野菜をふんだんに使ったジューシーな餃子。このジューシーさを閉じ込める皮もいい食感があって美味しいです。

7月: ミヤコパンダ(京都府宇治市)

6月に出演した「教えてもらう前と後」でご紹介した、藤井フミヤのファンである店主が、藤井フミヤに食べてほしい餃子を4種類お送りしました。

一人一人にお手紙を入れるという丁寧さが、餃子にも表れていて感服。

8月: 餃子の餃天(秋田県秋田市)

3色それぞれに個性的な味で、皮から手作りの美味しい餃子。優しくもしっかりとした味わいがあります。

9月: 餃子の里(宮崎県日向市)

地鶏炭火焼き餃子や宮崎牛餃子、へべす餃子など、8種類の餃子をセットにしてお送りしました。特にへべすの旬なので、へべす餃子を多めに。

10月: さのや(京都府京都市)

薄皮にしっかり肉餡が詰まった餃子に、京都の白味噌やだし醤油、酢、七味唐辛子などを組み合わせて、繊細ながら豪快な味わいをお送りしました。

11月: 常陸手うち餃子(茨城県日立市)

ジューシーな餡を包み込む手打ちでコシのある皮。噛み締めるごとに旨味が出てくる。餃子フェスで人気のあった通販未発売の青唐辛子みそ餃子を同梱。

12月: 御園飯店(福井県鯖江市)

越前ガニ漁の解禁と同時に連絡をして、福井名物を使った餃子を頒布会向けに特別オーダー。「越前ガニ餃子」や「越前甘エビ餃子」、「九頭竜まいたけ餃子」に加えて、希少部位を使った看板商品「御園餃子」をお送りします。年末らしく、贅沢なセットをお届けできることに、今からワクワクします。

来年に予定している餃子

今のところ予定しておりますのは、長崎県長崎市の「餃子のかわしも」、北海道浦河町の「まさご」から餃子直送予定です。基本的に私が食べてうまい!うまい!うまい!と思うものを厳選してお送りしております。

逸品ぎょうざ頒布会は焼き餃子協会の個人賛助会員限定となっております。
ご関心を持って頂けましたら、焼き餃子協会までご連絡ください。

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GYOZA IT.で名店餃子「GYO TO EAT」企画

赤坂にあります餃子レストラン「GYOZA IT.」にて、全国各地の名店の餃子を食べ比べて楽しもうという GYO TO EATという企画を行なってきました。

初回は4月から、東京の「おけ以」さんと、京都の「亮昌」さん。
第2回は、浜松の「濱松たんと」さんと、宮崎から「たかなべギョーザ」さん。
第3回は、北海道の「宝永餃子」さんと、福岡の「鉄なべ」さんの餃子をご用意。
9月は餃子フェスと連動の特別企画として京都の「ミヤコパンダ」さん、福岡県福津市の「ぎょうざの山八」さん、鹿児島の「ぎょうざのビッグファイブ」さん、富山の「ミッちゃん餃子」さん、浜松の「うまいもん空海」さんの餃子をご用意。

細かいところもこだわりまして、おけ以さんは特別にお店のお皿で提供していただいたり、鉄なべさんの餃子を実際に鉄なべで提供したりと、名店の味をできるだけ再現してご用意させて頂いておりました。
ちなみに、宮崎のたかなべギョーザさんの時には、宮崎の酒造メーカー各社にご協力を頂いて、宮崎らしく焼酎とのペアリングを実現しようとしたのですが、禁酒令でボツになってしまいました・・・残念。

GYOZA IT.さんは、日本のGYOZAを世界に発信することを目的に生まれた期間限定レストランなのですが、海外からの渡航が難しくなってしまったという背景もあって、国内で改めて日本の餃子文化を知って頂くことを目指して、GYOZA IT.の中で 「GYO TO EAT」企画をご提案させて頂き、ご協力させて頂きました。

GYO TO EAT企画最終回の内容とは

そのGYOZA IT.が12月28日に閉店することとなり、最後の企画は餃子愛好家に向けた「日本の餃子文化を代表する3つのレジェンド餃子」をご用意しました。

湖月
昭和22年に大分県別府で創業した、日本最古の焼き餃子店の一つ。
透けるほど薄い皮のパリパリとした食感がGYOZA IT.でも楽しめます。
GYOZA IT.でご用意している餃子は、創業者の親戚が経営する久留米店から取り寄せています。

おけ以
昭和29年に神保町で創業。現在は飯田橋に移り、ミシュランガイドでも4年連続ビブグルマンを獲得する東京を代表する餃子の一つ。
GYOZA IT.でご用意している餃子は、店主のご子息が工場長を務める酒田工場から取り寄せています。

味の素冷凍食品「ギョーザ」
1972年に生まれ、日本で一番食べられている餃子。発売50周年を迎えても常に改良が加えられ、今年の改良では豚肉1.5倍に増量。東京オリンピックに出場した海外選手にも人気を博した「GYOZA」です。

日本を代表する3つの餃子としてセレクトさせて頂きました。
これらを食べ比べていただくと、同じ「餃子」とはいえ個性が全く違って、どれも美味しいということを感じて頂けるのではないかと思います。また、せっかくですから食べ方もいろいろ試して頂きたいと思います。個人的には、おけ以さんの餃子をエゴマの葉で包んで食べると、白菜やニラの風味がとても爽やかに広がって美味しく感じました。

美味しい食べ方を発見されましたら、ぜひ私にも教えてください!

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「焼餃子」著者の蜂須賀敬明さんと対談

昨年刊行された「焼餃子」は、フィクションではあるものの、実はこんな歴史もあったかもしれないという内容で、ボリュームがある内容ですが興奮して読みました。

なんと、この著者である蜂須賀敬明さんとGYOZA IT.で対談させて頂きました。

「餃子番長アツアツ対談」というタイトルで、お互いの餃子愛で殴り合う対談です。ぜひご覧ください。
小説「焼餃子」の出版社の方から蜂須賀敬明さんと対談する機会のお話をいただいた時、対談場所はぜひGYOZA IT.にしたいと思いました。「焼餃子」の前半が「世界にどのような餃子があるのか」であり、後半が「日本の餃子産業黎明期」の話で、GYOZA IT.の世界観にとてもマッチしていると思ったからです。

小説「焼餃子」を読めばお分かりいただけると思いますが、蜂須賀さんの餃子をうまそうに見せる執念は凄まじく、それだけ餃子を愛している人だということがお会いしてよく分かりました。

あくまでフィクションという前提で、餃子を愛する皆様にぜひこちらの小説は一度読んで頂けると嬉しいです。

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今年の総括と、これから

長くなったので割愛してしまったのですが、このほかにもClubhouseきっかけで蔓餃苑苑主パラダイス山元さんや東京餃子通信編集長の塚田亮一さん、最近ご結婚された橘田いずみさん、フリーアナウンサーの松永安奈さんと「餃子の王と神と仏が寄ってたかって人生最高の餃子を作らせる会」というイベントを開催したり、週刊プレイボーイの「グルメ協会サミット」に出演したり、博多大丸の「熱いぜ!宮崎展」で焼き餃子の実演をさせて頂いたり、J-WAVEのMAKE MY DAYにラジオ出演したり、Hot Pepperの4月号や6月号で餃子を紹介させていただいたり、テリー伊藤さんや玉城ちはるさん、塚田亮一さんと一緒に週刊ポストに出演してお取り寄せ餃子を品評したり、かまいたちの机上の空論城でさや香さんと肉に変わる餃子の餡を探したり、CBCの花咲かタイムズで名古屋市内の餃子無人販売を紹介したり、思い返すとこのようなご時世でもいろいろなところでいろいろなことをさせて頂いておりました。

この1年で新しくお取り寄せできるようになった餃子や、新しく作られた餃子が多数ありまして、それらを見つけては注文し焼いて食べ、溢れる餃子愛が感じらる餃子をいろんなところでご紹介していく、という自分の使命を今後も粛々と頑張っていきたいと思います。

また、Clubhouseなどはちょっとおサボり気味ですが、メディア以外にも自分で映像・音声で発信をしていけるようにしてきたいという気持ちがございます。ライスワークを減らしてでも、ここは頑張りたい所存。前に実験的にやってみてニーズが全くないと感じたGyoza News音声版とか、再びやってみようかしらと思ったり。

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ということで、 #餃子アドベントカレンダー2021 にトップバッターのエントリーでございました。また引き続きクリスマスまで餃子愛に溢れた方々の投稿を楽しみながら、師走を楽しく過ごしていきましょう!

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