ガイドのお仕事-6月28日

前日に続いて40年前に新婚にいらっしゃったお客様。
前日の土砂降り予報は見事に外れてくれました。
この日の予報は、午前中に雨が残り、午後から回復するというもの。
どんな天気になるのか。
そして、40年前には訪れなかったヨーホー国立公園観光にどのような感想をのべるのか。


まだ雨雲が低い所に残るバンフ
バンフを代表するバンフスプリングスホテルもうっすら雲の中。

いつも来る絶景も、殆どが雲に隠れていました。

夏至を過ぎたと言うのに、山の上の雨は雪になって、雪化粧をしていました。

エルクも朝から一生懸命草を食べていましたね。


1Aを通って動物探しを。
写真をうまく撮ることが出来ませんでしたが、ブラックベアを見ることができました。首輪をつけた個体でしたので、国立公園に監視されている個体のようです。何台か車が止まると足早に山へ逃げていきました。

そしてモランツカーブ。
40年前には一切見向きもされなかった場所でもありましたので、お客様は初めてご覧になる景色。
山の下の方に雲があり、上空には青空が。
この後向かう予定のモレーンレイク方面は、かなりの低くて厚い雲に覆われているのが心配でした。


モレーンレイクに到着したら、PIKA(ナキウサギ)がお出迎え。
警戒心の強いPIKAですが、写真を撮る時間を頂けました。


モレーンレイクを見る時には、そらはご覧の通り。
とっても良い天気になりました。
初めて訪れたモレーンレイク、その美しさに感動されていました。

ご主人は膝に人工関節を入れており、歩くことに少し不安があったようですが、この景色に感動されていましたし、歩くことに不安はなくなり、自信を持てるようになったようです。


この日のお昼ご飯もビュッフェランチ。
今回は写真を撮るのを忘れませんでした。
前日のビュッフェとも内容は異なり、ここの昼食もこちらから質問をする前に、「とっても美味しかったです。」とお客様からお言葉をいただけました。


ゴンドラで標高2100メートル付近へ。
まだまだ雪が残るこの場所からの絶景は、ロッキーの雄大さと、ロッキーの宝石と呼ばれる湖の所以を感じる事が出来ます。

グリズリーヘアやブラックベアの毛皮を触ることも。
野生動物についても少し学んでいただきました。


レイクルイーズスキー場のロッジと、この辺りで最も高い、マウントテンプル。マクドナルド氷河も綺麗に見る事が出来ました。


スパイラルトンネルでは、貨物列車は来る気配がありませんでしたので、エメラルドレイクへ。
今回の旅行で見る最後の湖は、とっても落ち着いた雰囲気。
ただ、駐車場は、営業車両用駐車場に止める一般車があまりにも多く、後から来た大型バスが困っていましたね。


前日の雨の影響で、この日のナチュラルブリッジはとっても水量が多く、怖い位でした。
おかげ様なのか、ブリッジの上に立つ人は居なかったですね。


こちらも水量がとっても多かったタカカウの滝。
ここまで落差のある滝は見た事ないと感動されていました。
少しミストを浴びて気持ち良い感じでしたね。


駐車場へ戻る際、森の中に何やら白いものが。
マウンテンゴートの雄2頭が間近に姿を現しました。
こんなに至近距離でのマウンテンゴートに出くわすことは初めてでしたので驚きました。
こんな場所で出会うとは。

この後、バンフへ帰る途中、タカカウの滝への道から国道1号線に戻った時、峠に向かう貨物列車を発見し、再度スパイラルトンネルへ。
明治時代に作られた勾配率を下げるためのトンネル。
200両を超す貨物列車の長さと、トンネルの凄さを感じていただきました。

この翌日、カルガリー空港へお送りさせていただきました。
空港到着時
「もうここで、中村さんともお別れなのね。」
と名残惜しそうにおっしゃっていただけました。
とっても嬉しい言葉でした。

ありがとうございました。

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