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ギャンブル依存症の果て〜自分に生きる!という許可を出す〜

ギャンブル依存症だったしげさん。
馬や自転車にお金をかけて身を滅ぼしたと聞いた。
今は、風呂なし、外に共同トイレでキッチンはなく小さな炊事場だけがある。
部屋に入ると履いていた靴下がいつもじっとりとする。
食べ物や尿臭やカビの様々な匂いが鼻をつく。
テレビも電話もない部屋で小さなラジオを聴いている。
ほぼベッド上で暮らし、部屋の外の共同トイレになんとか歩いていける。

もう何十年も実家には帰っていない。
家族に合わせる顔はないから帰らないよと寂しく笑う。

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<ギャンブルって、なんで辞められないんですかねぇ?>と聞いてみた。
「俺だけは違うって思ってしまうんだよ。俺だけはいつか勝てるって。ばかだよね」と目尻を下げて少し悲しそうに笑うしげさん。

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そっか、そっか・・・。
自分だけは違うって思ったんだね。

たったそれだけの思いが、こんなに人生を変えてしまうのか!と思った。
「女の人」より「ギャンブル」のほうに魅了されたと。

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今のしげさんは、何の欲もなく生活しているように見える。
何かして欲しい事はない?何か必要なものはない?と聞いても「何もないねぇ」と。
「もう人生も終わってる。生きてるだけでみんなに迷惑をかけてる」という。

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しげさんの周りには、なんとかしげさんをこの生活から脱出させてあげたいと思っているお節介さんたちがスタンバッテいる。
あとは、しげさんが、この生活から脱出していいんだ!って自分に許可を出すだけ。

もう一回、生きる!って欲を出してみたら?

これからも私はしつこくしげさんに

「生きよう!」と言い続けていく。





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