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新しい夫婦円満ってどんなもの?

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新しい夫婦の形をつくりたい。「私は主婦にはなりません」を前提に40歳代で結婚しました。生活の中で工夫していること、ちょっとしたエピソードを記していきます。
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#エッセイ

夫婦別姓だけでいいんですか?戸籍制度に替わる登録制度を考える

世帯という考え方に問題があるのでは? 10万円一律給付をきっかけとして、「世帯制度」に関して疑問を抱く人が増えてきているようです。 正直なところ、なぜ今まで疑問を感じなかったことに疑問を感じます。普段から世帯という縛りで面倒なことがあったはずだからです。 日本は太平洋戦争後、「家」制度を廃止したとなっていますが、実情そうともいい切れないことが多々あります。世帯はもちろんのこと、戸籍という考え方も然り。 私は40歳代で初めての結婚をしました。長年独身を貫いてきたのは、「

名残惜しいくらいが丁度よい関係なのかもしれない:姑と私

先日、栗の実を手に入れた。季節ごとの美味しい食べ物に目がない私は、心がわくわくと躍るのを感じた。 つやのある栗の皮を見つめ、調理方法を思案していたら、ふと、姑にも食べてもらいたい気持ちになったのだが、私にはそれを行動に移す勇気がなかった。 ◇ 新しい夫婦の形を目指す。 これは私の意向であり、夫はそれに従った形で今がある。 だが、夫の家族は、私の意向を強く後押ししてくれたともいえる。夫の家族、即ち、夫の母親は、姑と嫁という感覚を全く無視しているからだ。 「無視」とい

互いに労りあうコトだけ考えていればよい

結婚とは何か? なぜ結婚をしたのか? 最近の私は、そのことを言葉にするために必死に考えていた。考えたかったからではない。言葉にできないことに自分が戸惑いを感じたからだ。 ◇ 結婚に多くの人が求めるもの。それは何かは知らないが、私のそれとは違っているように思った。甘い交わりも、優しい気づかいも私は求めていない。経済的な安定は、結婚に求められたらよかったが、それも叶わなかった。 そもそも、私を結婚に駆り立てたものは「デートをしなくてよいから」というもの。仕事が忙しく、休

「割れ鍋に綴じ蓋」とはよくいったもの。私たち夫婦の場合

自分にぴったりの配偶者がいる。 そういう意味で「割れ鍋に綴じ蓋」という言葉が使われるが、まさに言い得て妙だと思う。 割れ鍋と綴じ蓋。どちらも壊れて修理されたモノ。綴じ蓋は壊れて修理された蓋であるし、割れ鍋は壊れた鍋のこと。双方とも「決して立派な存在ではない」といえるだろう。 ところが、互いを必要とする関係になった途端、相性ピッタリの「同志」となる。似たもの同士よき人生のパートナーとなり得るというのだ。 ◇ 私の夫と私も、まさにそのような夫婦だ。 「変わりモノ」とし

後悔しない門出の祝い方

新型ウイルスの関係で、結婚披露宴に変化が出てきているのだという。 ジューンブライドにあやかって、この時期は結婚披露宴は大賑わいの時期でもある。だが、今年は例年通りとはいかないようだ。 ◇ 夫と私は、希望する結婚式のスタイル、即ち「結婚披露宴」に対する考え方がとても似ていた。 私は仕事人間だったので、結婚前は夫との時間を過ごすことが難しかった。要するに、それほどお互いのことを深く知ってから結婚をしたわけではない。 だがこの先もずっと一緒にやっていけそうだと確信を持った

何気ない会話のある日常が心を安定させる

夫と妻という関係でいるよりも、同居人としての感覚に近い2人。 自立した2人だからこそ、本当の意味で支えあえる夫婦になれる。 そんな感覚で一緒に暮らしている私たちは一般的な夫婦関係とは違う。別々の家に住んでいたとしても何ら問題のない関係だ。 けれども、やはり何気ない会話ができる相手との暮らしはお互いにとってかけがえのない日常であり、その日常が互いの人生をゆたかにしているのだ。 ◇ 何気ない会話というのはどのようなものだろう。 最近、私たち夫婦の間では、 「これって

休日の過ごし方

「人となり」がわかること。 価値観の分かれ目。 いろいろあるだろうが、「休日の過ごし方」もそのひとつだろう。 ◇◇◇ 私は、長い間、「休日の過ごし方」を自分らしくできない生き方をしてきた。人生で一番後悔していることだ。 休日、私は、家で静かに過ごしたいという考え方だった。それを許してくれない友人や恋人に囲まれ、とても賑やかな時間を過ごしてきたが、それがとても不満だったのだ。 そして、その不満を「ぜいたくな悩み」と一蹴(いっしゅう)されることも不本意だった。この気持

自分の「人権」を守るということ

新居に住んで1年が過ぎたからなのか? それとも、新型ウイルスの影響で自宅に居る可能性が高いと踏んだからか? 最近、勧誘の電話が多い。特に熱心なのは「電気代がお安くなります」の勧誘電話。 もちろん丁寧にお断りする。 この場合の丁寧というのは、どのようなことを指すのだろうか? まずは、相手の言葉をきちんと聞く。 そして、その言葉に対して、丁寧に返してお断りするのだ。 ちなみに、たいてい1分以内には電話を切っている。 では、どのようにしてお断りしているのかというと、

褒めるスキルを身につけて

人を褒めるというのは、スキルだと思っています。 使い方を間違うと、褒めるというのは、他者に対して、上からモノをいう行為にもなりかねません。だから、適時適切に相手を褒めることはスキルともいるのです。 夫を褒めるときに気をつけていること私の夫は、一般的に「優しい」と表現される特徴を持っていますが、私は夫のことを「優しい」という言葉で表現することが滅多にありません。 「優しい」という特徴になりがちな夫の長所を別の言葉で表現するように心がけています。 適時適切に褒める。それは

「旅」の余白を楽しみにしつつ

イマドキの旅行はスマホさえあればOKという考え方の人もいるだろう。 予め調べることをせず、旅の雑誌も読まず、現地でサクサク調べて動きを決める。現地でも行きあたりバッタリの旅を楽む。 「時間」や「お金」にゆとりがある人はそれでよいのだろう。 だが、通常は「時間」や「お金」に限りがある。 予算内で最大限楽しみ、然るべき時間には帰宅しておかねばならない。アレコレと責任があり、翌日の仕事のことを考えて旅の計画を立てることでしか出かけることができないのだ。 夫の仕事は、「その

ただいま夫との協議中につき

一定期間のブランクの後訪れる「大人買い」の波。今回は、チョコボールのパケ買いに走ってみました。 こういう私の買い物衝動について、自分では「治したい癖」と自己を罰したい気持ちが強い部分として認めているのですが、夫からは「十分コントロールしているからたまの大人買いはOKじゃないの?」という理解を得ています。 そういわけで、今回はバレンタインの波に乗っかって発売されたと思われるチョコボールのパッケージ売りを2セット買ってみました。 キョロちゃんのマスコットは全部で3種類。どれ

似ていないくても困らないけれど似ているとやっぱり楽なこと

夫と私は、似ていなくても困らない部分が、どうしようもなく似ている。 例えば、新型コロナウイルスに対する態度。 巷ではマスクが手に入らないとか、マスクが必要と感じて手作りをする人など、いろいろな動きがあるようだ。 マスクをしておくと安心するという人の気持ちは理解できるが、私たち夫婦は、マスクは不要と判断し、マスクのない生活を続けている。健康状態がよい場合はマスクは不要というエビデンスを頭で理解した結果だ。 もちろん、予防策はしている。 普段から手洗いとうがいを徹底して

言葉使いのローカル・ルール

内輪だけで通じる言葉使いというものがある。 小さなグループだとか、親しい間柄だとか、そういう内輪だけでの独特の言葉使いとでもいうのか。 それは、どういういきさつで生まれたのかは不明。だからかもしれないが、初めて見聞きするときには、なんとも拍子抜けしてしまうのだ。 ◇◇◇ 夫の実家には、そういう内輪だけ通じる言葉使いローカル・ルールがある。 「もう年だからなぁ......。」と言葉を発するようなタイミングでは、「お年頃(としごろ)だから。」と表現する決まりなのだ。

路傍の草

夫婦となるために見極めが必要なことはなんだろうか? 独身のころには、この質問の答えがよくわかっていなかった。だが、結婚した今、私達夫婦にはコレがあるからいいよねと思えることがある。それは、「どうでもよいこと」に共通の価値を見出だせるということだ。 例えば、路傍の草。生活道路の脇に生えている雑草が、とっても気になってしかたなくなる。 それを話題にしてみると「そう!そう!そう!」と意気投合してしまう。 アイキャッチの画像は、そんな路傍の草の1つ。車から見ているだけでは画像