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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

”もっと、つながる”を目指している京都木屋町にある図書館で、手にとり、次の日には、するすると読み切ってしまいました。

製造業の新規事業担当として仕事をしていると、アート思考やデザイン思考という言葉に触れることも多く、山口周さんの著書や記事を目にしない日はないくらい。

たくさん本を読む方だとは聞いていましたが、ページをめくる度に本の引用がでてくるので、造詣に感銘しつつ、読んでるこちらも知的好奇心をくすぐられます。(『ゴリオ爺さん』や谷川俊太郎の『朝のリレー』が印象的)

おわりに、にある一言に彼の思いがつまっていました。

私は、21世紀という時代が、「新しいルネサンス(人間性の回復)」になればいいのになぁ、と思っています。

論理的思考で説明可能なサイエンスで、だれしもが同じ正解に到達することで、結果として差別化できなくなる。そんな情報処理スキルに長けたエリートの限界は、「真・美・善」を感じられる打ち手をつくりだす創造力で突破できるはず。

すべての市場が、機能や情緒を越えた、自己実現を求める消費への向かっていく中で、コピーできてしまうサイエンスではなく、決して真似できない世界観とストーリーを紡いでいく。

世の中の変化スピードが加速して、ルール作りが後追いになっている時代だからこそ、美意識を規範としてもち、自分の行動を判断できるモノサシをもつこと。

会社のルールに誠実に従い、ステレオタイプなものの見方に支配されがちなビジネスパーソンだからこそ、虚心坦懐(先入観を持たず、広く平らな心)で花や絵をみる。哲学者の批判的な世界の見方をみる。誌に心揺さぶる表現をみる。

日常の中でふとしたことに違和感を感じること、自然のゆらぎの中に自分の中の感じのゆれをみることも、美意識のトレーニングになっているのかも。

自分がいいと信じる価値観を表現するためにも、言葉を磨いていくことは続けていきたいなぁと思っています。

ここまで読んでくださり、有難うございました。おすすめの本などあったら、教えてもらえたら嬉しいです。