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狭霧 織花
2024年4月26日 23:20
空があんまり青いから。 だから、私は。 憂鬱だ、と顔に書いてある。 鏡をのぞきこんだ私は、向かいに映る自分を睨み付ける。 なんでそんなに不機嫌なの? 己に問うが答えは返らない。 私が口を開かないからだ。眉間によったしわ、への字にまがった唇。そしてどんよりと濁った目。 何がそんなに気に入らないの? わからない。 ますます寄った、眉間のしわに右の人差し指をあてて。ぐりぐりと引き伸
2024年4月20日 22:29
if妄想大神SSです。作中の設定その他を本編を参考に作成しておりますが、解釈違いなどがあるかもしれません。加えて、ネタバレ要素があります。そのあたりをおおらかに許すことが可能でなければ、できれば回避していただく方向で。大神発売18周年、おめでとうございます!!大好きの気持ちを込めたお話しではありますので、読んでくださった方が楽しいと少しでも思えたらいいなと、祈っております。 ぽかぽか
2024年4月6日 21:07
その人は、凜と前を向いていた。 だから、横顔しか知らなかったのだ。細いつるが印象的な眼鏡の奥、理知的な瞳は知性と探究心に溢れ、これからの魔法界を第一線で牽引していく存在なのだろうなと感じられた。 憧れのひと。それでしまいの関係のはずだった。 なぜならば、遠い存在の彼女は落ちこぼれの自分などとは比べものにならない実力で、強く美しく、魔法を扱う人だったから。 凜と前を向いて、生きていくひと。