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株式会社マイクロアドを退職しました

はじめに


はじめまして!
本業/副業でコーポレートエンジニアをしている「まいまい」と申します。

2019年3月1日に入社した株式会社マイクロアドを2022年1月31日付で退職し、2022年2月1日にHRベンチャーに入社しました。

約3年間お世話になりましたが、マイクロアドは自分にとって初めてのベンチャー企業勤務であり、とても働きやすくエキサイティングで僕の人生を大きく変えてくれた職場でした!

退職から2ヶ月以上経過してしまいましたが、マイクロアドでの約3年間を振り返りたいと思います。

マイクロアドでの振り返り


マイクロアドではシステム開発本部IT戦略グループに所属し、コーポレートエンジニア(役職上はチーフアーキテクト)として仕事をしていました。

入社して最初に取り組んだこと

私の職種は「社内のスタッフ」が顧客になりますので、彼らの体験や満足度を意識しつつ、生産性が上がるように(予算とにらめっこしながら)社内のIT基盤整備や業務改善・自動化を進めていますが、それらを行う上で大切にしていることがあります。

  • 相手に興味を持つ

  • 相手から相談・依頼してもらえる関係・環境を構築する

ということで、マイクロアドでもまずは社内コミュニケーションに注力しました。

とても助かったのは、マイクロアドでは組織活性のための社内制度が多数運用されていたことでした。

例えば「中途Meetup」という社内制度があり、私も入社月に参加しました。ここで交流を持ったメンバーや役員とはそれ以降も交流を深めることができ、彼ら繋がりで社内コミュニケーションを加速させることができました!

『中途Meetup』という中途入社の社員のための制度があります。中途⼊社の入社時期が近いメンバーを一斉に集め、社長・役員・採用に関わった社員が集まって、⼤歓迎会を⾏っています。ここ数年は、会社近くのスナックを貸し切ってやっており、スナックのママ、ウェイター含めすべてマイクロアドの社員が担当して実施をしています。

マイクロアドが⼿がける多彩な社内制度(後編)

また、全社横断で組織活性を推進する取り組みがあったり、私が所属していたシステム開発本部に「社内活性化委員会」という組織活性化を目的にした活動があり、両方のメンバーになって活動したことも、社内コミュニケーションを深めるための重要な要素になりました。

コストカッターと呼ばれる

マイクロアドのIT戦略グループでは私の入社前から Google の BeyondCorp を参考にしてどこでも仕事ができる環境の構築に取り組んでいました。
私も「オンプレADからの脱却」を最初の目標に掲げ、新規に導入したいサービス (Onelogin DesktopMicrosoft IntuneJamf Business) の予算を確保するため、既存システムやサービスの整理・見直しを行い、コストの最適化を進めました。

例えば、複合機の台数削減や契約見直しでは入社以前より年間数百万円のコストカットに成功したり、購買プロセスを見直して購入コストを抑えたり、ベンダーと価格交渉を行ったりしていたので、「コストカッター」と呼ばれていました笑

また、総務グループで管理していたスマホや通信デバイスの整理をサポートし、使っていないのに契約で縛られて毎月基本料を払い続けているデバイスを無くしていきました。

コロナの影響でペーパーレス化が一気に進んだことを考えると、早い段階で複合機を整理しておいたのはとても良かったと思います。

諦めないこと

入社当時にメンバーと打ち合わせしていると、「〇〇を進めるのは無理だと思う」といったネガティブな発言を聞くことがありました。

そんなとき私は「マイクロアドに入社したばかりで社内のことをまだ把握しきれていないんですよねぇ🤔」と伝えた上で、そのことを逆に利用し、「実際に挑戦してみないとどうなるかわからないし、例え上手く行かなくても現状の把握や分析・エビデンスにはなるので、何もアクションしないのではなく、一緒に挑戦してみましょうよ!」とメンバーを巻き込んでいろんなことを進めました。
基本的に許可してくれた上司には感謝です笑

全体を見た場合には何もできないように思えても、細かく見ていくと切り込める糸口があることは多いと思います(その逆も然り)。
マイクロアドでの私の挑戦は、マクロとミクロの視点を適宜切り替えて比較し、多角的な視点で物事を捉えることの大切さを教えてくれました。

また、こういう私の姿勢や取り組みを見て、自分自身の行動への参考にしてくれた人たちもいて、そのことはとても励みになりました!

Atlassian Cloud との出会い

マイクロアドで本格的に Atlassian 製品を利用し始めたのですが、特に Jira Service Management との出会いは私が社内外にアウトプットするきっかけを作ってくれました。

Jira Service Management の利用は、まずはIT戦略グループのヘルプデスク業務からスタートしましたが、続いて法務グループの契約書申請・押印稟議のクラウド化として環境を構成し社内利用が深まり、以降もいろいろな部署のワークフロー整備やナレッジベースの構築(Confluenceを併用)に利用しました。

社内での利用を進めつつ、より製品理解を深め活用方法を探るため、セミナーやコミュニティにも参加し、ブログを書くようにもなりました。

こういった活動をきっかけに Atlassian 様からお声がけ頂き、マイクロアドでの活用事例を取材・紹介していただきました。

また、Jira Service Management のオンラインセミナーにも登壇させていただきました。

Atlassian コミュニティでの LT 発表や 私のブログ記事に関しては以下のサイトにまとめていますので、ご興味があればごご覧ください!

ソフトウェア資産計上のための環境整備

管理部門・開発部門と協力し、開発したソフトウェアを資産計上するための環境整備を進めました。

  • 開発稟議申請や開発完了報告を取り込んだワークフローの整備 (Jira Software)

  • エンジニアの作業工数入力と集計レポートの作成 (Tempo Timesheets と Google スプレッドシート)

  • 月次の開発原価自動計算とその集計 (Google スプレッドシートとGAS)

開発などをほとんど1人で進めてしまい、めちゃくちゃ属人化してしまったことが反省ですが、設計書やプロセスをドキュメントとして残していたので、未完成だったドキュメントを完成させ、追加の引き継ぎ資料を作成して上司に無事引き継ぎできました。

Jamf Business 導入

コストカッターと呼ばれるの項でも記載したように「オンプレADからの脱却」を目指し、入社当時から OneLogin Desktop/Microsoft Intune/Jamf Pro のトライアル検証を進めていきましたが、社内事情で導入まで至りませんでした。

半ば導入は諦めかけていたのですが、2021年11月に転機があり、Jamf Business を導入できることになりました。
Jamf Business は Jamf Pro/Jamf Connect/Jamf Protect がセットになったユーザーライセンスで、1ユーザー5台までのデバイスで利用可能です。

こうして私のマイクロアドでの最後の仕事は Jamf Pro/Jamf Connect/Jamf Protect の環境構築と既存Macへの展開となりました。

Jamf Connect で Google アカウントを利用した Mac ログインも可能となり、現在は Windows/Mac ログインの Google アカウント化を引き続き進められているようです。

ベストスタッフ

Jira Service Management の導入による全社的な業務効率化などを評価いただき、2019年10月-2020年3月の半期においてベストスタッフを受賞することができました。
このときの総会はコロナの影響もあり、初めてのオンライン (Zoom) 開催でしたが、上がり症の自分にとっては登壇して受賞コメントを話してたら緊張して真っ白になっていたと思うので、オンラインでのコメントで逆に良かったなと思ったのが懐かしいです笑

なぜ退職を決めたのか


コロナの影響

退職して次の進路を考えだした要因として、コロナの影響とそれに伴うライフワークスタイルの多様化がありました。

マイクロアドでもコロナ前から全社員を対象とした月4回のリモートワーク制度を検討し、場所を問わない働き方を模索していましたが、コロナによって毎日のリモートワークが当たり前になってしまいました。

また、コロナによるリモートワーク化によってコーポレートエンジニアや情シスの重要性が再認識されました。コロナ前から参加していた情シス Slackの参加者も一気に増え、他の参加者の方々と業務に関する情報を交換するだけでなく、コーポレートエンジニアとしての働き方を考える上で様々な影響を受けました。

マイクロアド在籍時から副業を開始していましたが、「コーポレートエンジニアとしてのノウハウを複数の会社で共有した方が相乗効果が生まれるのではないか」という気持ちがどんどん高まっていきました。

この先やってみたいと考えていたこと

当時からこの先やってみたいと考えていたこととの中に以下の2つがありました。

  • コーポレートIT部門の立ち上げや組織強化

  • 地域活性化などへのIT戦略立案・導入支援

これらを実現するためにどうキャリアを重ねていけば良いかを具体的に考え始めたときに、「コーポレート部門の再構築」に力を貸して欲しいという企業からコンタクトがありました。

詳細は「入社エントリ」として別ブログで書こうと思っていますが、その企業では「フルリモートワーク可」「週4勤務も選択可」「副業可」というように働き方にとても柔軟性がありました。

また、この当時は特に女性活躍推進女性のライフキャリア支援に注力している企業でしたが、さらなる支援のためにはリモートワークをはじめとした柔軟な働き方による「時間と場所の制約」からの解放が必要であると考え、企業のワークシフトを支援する企業へアップデートする直前でした。

マイクロアドでの働き方、この企業に転職した働き方、この企業以外に転職した働き方を比較し、かなり時間はかかったのですが、悩み抜いた結果、このHRベンチャーへの転職を決め、マイクロアドを退職することを決めました。

複数企業でコーポレートIT部門の立ち上げや組織強化を進め、普段とは違う環境に長期滞在してNPO法人や現地の企業と協力して地域の活性化を模索するなど、私自身が新しい働き方を体現していきたいと思っています。

さいごに


約3年間でしたが、社内外でいろいろなことに挑戦させて頂き、本当にありがとうございました!!!
関わっていただいた全ての方々に心より感謝しております!

そして、マイクロアドに引っ張ってくれた元井さんと伊藤さんには本当に感謝しかありません!
マイクロアドで働いていなかったらいまの自分はいませんでした。
本当にありがとうございました!

そして退職後のマイクロアドとのつながりについてですが、マイクロアドの管理部からお声がけいただき業務委託契約を締結し、現在は副業でマイクロアドに微力ながら関わらせていただいております!
引き続き頑張りますのでよろしくお願いします😊

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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