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過去の自作小説作品を振り返る

ギターはギブソンよりフェンダー派のケルティック⭐︎タイチです。
わんばんこ。
ベーシストのはずなのに、なぜか今所持している楽器はギター3本、ベース1本です。
……?

さて、今日は以前の記事で昔書いた小説に触れたので、自分の記憶の整理と恥ずかしき過去を供養する為に、今まで書いてきた作品を思い出して行こうと思います。

恥ずかしさにもんどり打つ事必至ですし、書き始めたら超長文になってしまいましたが、気にせず行ってみよう!

作品一覧

さて、作品のいくつかは大学ノートに書き殴っていたので現存しているものもありますが、最初期は原稿用紙に書いていた事を思い出してきました。

そして、前記事で初の作品は「オレたちの聖書(略してオレバイ)」だと書きましたが……あれは嘘だ。
記憶を辿っていたら、それより前に書いたもっと赤面ものの作品がありました(笑)

よし、これを書きながら一生懸命思い出してきたので、並べていきます。

  1. 小次郎漫遊記(オリジナル・完結)

  2. オレたちの聖書(オリジナル? 七日間戦争のパクリ・未完)

  3. 超時空要塞マクロス9(二次創作・完結)

  4. 聖剣伝説外伝(二次創作・未完)

  5. 君といた夏(オリジナル・完結)

  6. 有栖と僕(オリジナル・完結)

  7. 小説ドラゴンクエストIII(二次創作・未完)

  8. ファイナルファンタジー異聞(二次創作・完結)

  9. エレメンタル戦記(オリジナル・完結)

  10. カッサンドラ王国記(オリジナル・未完)

  11. ライズ・氷解の瞬間(二次創作・未完)

  12. 漆黒の騎士と東からの来訪者(オリジナル・未完)

  13. 小説みつめてナイト ライズ氷解(二次創作・完結)

  14. 続・小説みつめてナイト 紅玉の双騎士(二次創作・執筆中)

結構、書いてる……!
処女作?の小次郎漫遊記が確か中1だったと思うので、もう随分長く書いている事になるのね……
ちょっと引きました(笑)

そして、お察しの通り二次創作系も多く、しかも王道!!
地獄のような記憶を思い出しつつ、各作品の内容を思い出していきますよ!
穴があったらぶち込んで殺してくれ!!

小次郎漫遊記

記念すべき私の初小説、初完結作品、最初で最後の原稿用紙に書いた作品です(笑)
中学生だったこの頃、私は池波正太郎の「剣客商売」にどハマりしていた(イヤな中学生だな)ので、その影響を受けて時代小説を書いています。

主人公はなんと、あの佐々木小次郎です。
小次郎と宮本武蔵の巌流島の決闘前夜からストーリーは始まります。
小次郎と武蔵の決闘は出来レースで、諸国を旅してみたかった小次郎は武蔵に頼んで自分を殺した事にしてもらい、偽名を名乗って旅に出る。
旅先で出会うお小夜という娘と連れ立って、旅先で巻き込まれる様々な出来事を経験していく、という内容です。

最後は旅を終えて再び武蔵と決闘を行い、散る。という結末でした。
なんかあらすじだけだと面白そう(笑)

もう原稿は残っていませんので何枚くらい書いたか覚えていませんが、50〜60枚くらいだったと思うので、二万文字くらいでしょうかね……

なぜ小次郎が旅に出るのか、お小夜がなぜ同行するのか、そもそも小次郎と武蔵はどんな関係なのか等、すべての設定を端折って日光に行って竜頭の滝で戦ったりしてました。たぶん。

誰かに読ませたのか、まったく記憶にないですが、多分書いてて楽しかったんだと思います。
ちゃんと完結させてて偉いです!

オレたちの聖書(バイブル)

略してオレバイ。
宗田理の「僕らの七日間戦争」に影響を受けまくり、中学生少年の男女が廃ビルに立て篭もるという、まんまパクリ作品です(笑)

サッカー部の主人公と親友、剣道部の男女、医者の息子、ヤンキー娘、スーパーの子供、科学部……どこかで聞いたことのあるキャラクターたちが先生の弱みを探し出して権力と戦うという話しですが、何せ登場人物が多くて、セリフばっかり、誰が喋っているのかはセリフから察しないといけないという初心者にありがちな作品になりました。

大してオチも考えてなく、最終的には「僕らの七日間戦争」の方が当然面白いので、途中で飽きて未完の作品となります。
ただし、ここでセリフばっかりの文章はダメだ!と気付けたのは、のちの作品に大きな影響を与えました。

超時空要塞マクロス9

中学生だった私は、当時放映していたマクロス7でマクロスにどハマりしており、そこから遡って初代マクロスの小説を買い漁っていました。
それに影響されて、初めての二次創作作品としてマクロス7の15年後くらいの話しとして書き始めました。

主人公はミア・センテス・レンという名前の14歳の女の子。
みなしごで熱気バサラに拾われて育てられたという設定で、歌が好きでギターを弾きながらバルキリーを操るという、まんま女バサラです。
ちなみに主人公の名前はマクロスⅡの挿入歌から。

今でこそマクロスFがありますが当時はマクロス7が終わり、完全にバサラロスになっていたのでなんとかその活躍の続きが読みたかったんだと思います。

大学ノート四冊にも及んだ物語は、マクロス7に酷似した内容でした(笑)
しかし、時空を超えて初代マクロスの、マクロスⅡの、そしてマクロス7のキャラクターが勢揃いするのは書いていてとても楽しかった思い出です。
ミアとバルキリー乗りの軍人(名前忘れた)との恋愛もあったり、一条輝と早瀬未沙の子供が生まれたり、あらゆる意味で二次創作っぽくて微笑ましい作品です。

ただ、文章は相変わらず稚拙でしたし、二次創作故に設定も適当だったので、完結はしたものの読み返すと死ねます
超低クオリティの挿絵もあってなおさら死ねます

聖剣伝説外伝

ゲームの二次創作的ですが、厳密には原作となる作品はなく、各所の設定を聖剣伝説シリーズから流用した作品です。

舞台は現代。
日本のただの高校生が聖剣を守る妖精に選ばれて世界各地に散らばる、風、土、火、水のクリスタルを世界征服を企む悪の組織から守るという王道ファンタジー。
それぞれのクリスタルを代々守護する聖戦士達がいて、彼らを仲間にしながら……といった、どこかで聞いたことのあるストーリーです(笑)

異世界ものが嫌で、現代を舞台に世界各地を転戦するのがウリでした。
風の戦士はオランダ人女子の槍使い、土の戦士はアメリカ人男子の魔法使い、火の戦士はスペイン人男子の盗賊、水の戦士はアイスランド人女子の弓使いという設定で、火の戦士が仲間になったあたりで飽きました(笑)

現代を舞台にすると設定が難しいですね。
なんせ国家権力と国防戦力が各国にあるはずですからね。
あと、魔物がなぜ街を闊歩するのかなども一筋縄ではいかないですよね。
そんなものはすべて不思議な魔力で解決です!

君といた夏

ファンタジーやSFばかり書いていた私も、高校生になって少し大人になりました。
少し昔のカナダを舞台にした、オリジナルのラブロマンスです。

当時不治の病だった結核を患ったパメラという女の子と、親を亡くしてやさぐれていた若者の心温まるラブロマンスのはず……
と言うのも。こちらは原本が残っておらず、主人公の男の子の名前もわかりません(笑)
ですが、最後にパメラが亡くなってしまうのは覚えています。
「約束して。私がいなくなっても、あなたは幸せになること!」とか、そんな感じの言葉を残して亡くなってしまう、やはりどこかで見たパターンで終わります。

多分、当時読みまくっていた「折原みと」の影響だと思われます(笑)

なぜ舞台がカナダなのか、この作品を通して何を訴えたかったのか、今となっては全く謎ですが、何かロマンスを描きたかったのでしょう。

有栖と僕

懲りずに青春モノを書きたくなって、前作の反省から日本を舞台にしたオリジナル作品です。
カナダ、行った事ないもんね(笑)

主人公は時雨霧丸という某格ゲーのキャラクターみたいな名前の男の子です。
名前はアレですが、父子家庭で家事全般をこなす優しい性格の高校生です。

ヒロインは小説のタイトルが示す通り、有栖という名前の画家を目指す女の子です。
苗字は忘れました(笑)

この有栖ちゃんはなかなかのツンデレ……というよりはクーデレ女子でして、絵を描いてばっかりで友達もいないちょっと変わった子なんですが、親の都合で転校してきた霧丸くんの分け隔てのない優しい性格にだんだん心を開いていく、というストーリー。

この作品のウリは、なんといっても修学旅行で行く北海道の描写です。
この小説のために、小遣いはたいて北海道の旅行ガイド本を買い漁り、徹底的に観光地の魅力を調べ上げ、行程を作り上げ、描写にもこだわりまくりました!
レンガ作りの旧本庁舎や札幌豊平館が登場し、物語の締めの霧丸と有栖の結婚式も、この豊平館で行うといった徹底振りです。
行った事なかったのに!

そんな有栖と僕はバンド活動(軽音部)で忙しかった中で書き上げて、クラスメイト(隣の席の富樫くん)にも読んでもらい好評だった事もあり、当時の私の代表作でした。
大学ノート1冊半なので、そんなに長い話でもないんですけどね。

高校生が描く高校生という、今となっては絶対に二度と書けないエモーショナルな作品です。
ちなみに私の高校の修学旅行は北海道ではありませんでした(笑)

小説ドラゴンクエストⅢ

言わずと知れたドラクエ3 の二次創作なんですが、なんと異世界転移モノです。
私の高校のクラスメイトだっためちゃくちゃ性格の良いカップルをモデルに、こいつらがドラクエ3 の世界に精霊ルビスによって召喚され、オルテガの息子となりバラモスに挑むという流れです。
私の友達は勇者、その彼女は僧侶といった具合で、巻き込まれた委員会の仲間が戦士、魔法使いとなってパーティーを組むわけです。
私はもちろん登場しません。異世界怖いから行きたくないもん。

現代社会の知識と常識を持ちつつ、ドラクエ3 の世界観に戸惑いながらも成長していく姿を描いていこうと意気揚々と書き始めましたが……アリアハン脱出する前に飽きた(笑)
いざないの洞窟で魔法の玉を使うあたりで(私が)力尽きました。
おお、死んでしまうとは情けない。

まさにゲームのドラクエ3 でもつまずきやすい場面でつまずきました。
いや〜、ドラクエ3 って偉大ですね(笑)

ファイナルファンタジー異聞

その名の通り、FFの二次創作作品なんですが、この作品が初めて一般の方に公表した作品です。
高校を卒業し、専門学校に通いながらポチポチと携帯で文章を打ちながらメールマガジンで配信していた作品です。

なんでFFなのかというと、当時FF Xをクリアしたばかりだったからです(笑)
この作品も舞台は現代でして、未完でおわった聖剣伝説外伝から設定を流用し、ファイナルファンタジーに欠かせない要素であるクリスタルを巡り、世界を回りながら巨悪に対抗していく、という話です。
聖剣伝説外伝の敵勢力がなんだかよくわからない魔物だったのに対し、本作の敵はちゃんと世界征服を目論む巨大企業というトム・クランシーばりのスケールのデカい設定でした。

FFっぽさを随所に散りばめ、飛空艇が出てきたり、モグが仲間になったり、カードを武器にするギャンブラー(それセッツァーだろ)が出てきたり……
主人公は敵企業で研究職をしていた社員の息子(何も知らない高校生)で、クリスタルの巫女の京都出身の金髪女子と奔走します。

メールマガジンで連載していた弊害で、原本となるデータが全く残っていないのでどんな話だったかほとんど忘れてしまいましたが、当時アンケートを取る機能があったので、物語の途中で主人公たちの行動を二択で読者様に選んでいただき、その内容に沿って書く。というメルマガならではの進め方が面白かった思い出です。

最後は巨悪企業のアジト(なんとエアーズロックの地下)に乗り込んでラスボスを倒し、京都娘と結ばれてハッピーエンドだったような気がします。

この作品を通して、第三者の読者様に読んでもらう楽しさを知った私は、次の作品もメルマガ配信する事を決めます。

エレメンタル戦記

メルマガ配信第二弾です。
FF異聞でメルマガの味をしめて、今度はオリジナルで勝負です。
これはかなり昔から温めていた設定を、ようやく形にした作品です。

主人公は普通の高校に通う、普通のサッカー部男子の秋人くんと、同じ高校に通う双子の姉妹で幼馴染の、文芸部の鈴音とバスケ部の朱音の三人です。
この時点で香ばしい匂いがぷんぷんしますね!

魔法が当たり前の世界で国同士の戦争が激化する中、各国の均衡を崩す「大魔砲」という兵器(厨二?)が機械王国メイシンに導入され、その使用の為の魔力供給の為に光の王国シャインの女王が誘拐されます。母親の救出を試みる王女アレサンドロがシャイン国王の側近である大魔法使いクーマの魔法により、秋人達の世界に転移してくる事から物語が始まります。

なんか色々あって秋人達と出会ったアレサンドロは、強い魔力を持つ地球人である秋人、鈴音、朱音を連れて自分の世界へ帰還します。
その後エレナの部下である、女性部隊のエレナ(後に死ぬ)、近衛兵団の戦士ガルーロ(エレナに片思い)、魔法部隊の隊長フィンネル(存在が空気)たちと交流し、魔法の使い方を覚えていきながら、拡大する戦火に巻き込まれていく、という王道ファンタジーものでした。

やはりファンタジーですから、魔法の設定にはこだわりました。
シャインをはじめとした各王国の王族達は六大元素(光、闇、火、水、土、風)の魔法が使える、という設定です。
魔法を使うには精霊の力を借りる必要があり、その精霊の祝福を受けた者のみ魔法を使う事ができます。
この六大元素の精霊には、それに属する下位精霊が存在しており、例えば「火」の魔法は火の精霊の祝福を受けた火の王国の王族だけが使えますが、下位魔法の「熱」であれば、その精霊の祝福を受けた者は使う事が出来ます。
逆に上位の存在である「火」の精霊の祝福を受けた者は、下位精霊の魔法をすべて使う事が出来ます。

本来なら王族のみが使う事の出来る六大元素の魔法を、異世界から転移した秋人達はその稀有な魔力によって使用する事ができます。
鈴音は「水」、朱音は「風」、そして秋人は「闇」の精霊の祝福を受けます。

なんかもう設定だけで一つの記事が書けそうなのでもう止めておきますが、最終的にはエレナの親父のシャイン王国の国王と側近である大魔法使いクーマが黒幕でして、「大魔砲」も彼らが秘密裡に開発し、より強力な力を発揮できるように異世界の人間を連れてくるために、娘であるアレサンドロを利用していた、という衝撃展開でした。

すごく色々考えてストーリーも練っていたはずですが、いかんせんメルマガ配信ですから、一話のボリュームもたかがしれています。
200話くらい書いた記憶がありますが、どこまでちゃんとした描写が出来ていたのか、凝った設定はちゃんと活かされていたのか、今となっては疑問です(笑)

ちなみに最後は黒幕を打ち倒し、アレサンドロたちと別れて秋人は自分の世界へ戻ります。
現世に戻り、ちょっと自信をつけた三人は受験という戦争に向かっていく……的な終わり方だったような気がします!
なんか、そんな終わり方よくあるね!

ストーリーはともかく、世界観の設定は全体的にブルーブレイカーというRPGの影響を強く受けているのがわかります(笑)
ご興味があれば調べてみてください!

カッサンドラ王国記

エレメンタル戦記で今度はファンタジーものに味をしめたので、別のアプローチでファンタジーを書こうと思った作品です。
メルマガでの配信は止めて、ついにパソコンを導入です!
当時のデータはフロッピーディスクに保管しておりましたので、サルベージは二度と出来ない不遇の作品です(笑)

結論から言うと未完なわけですが、この作品の特徴は主人公二人のそれぞれの視点から物語が進む、という実験的な点です。

物語はカッサンドラ王国という架空の国を舞台に、田舎街で暮らすフィオニシウム(愛称フィオ)とエリシフィウム(愛称エリー)という早くして両親を失くした姉妹を主役に据えて始まります。
姉フィオは大人しく慎ましい性格で、両親の事をほとんど知らないエリーとの生活を大切にしたいと考えています。
反して妹エリーは刺激の少ない田舎の生活に飽きているものの、優しい姉を悲しませないよう明るく振舞っています。

厳しい税制に苦しみつつも貧しくてもそれなりに幸せな生活を送っていたフィオとエリーの街で、ある日役人の接待を行っていた際に火事が発生し、その混乱に乗じて役人たちは殺されます。
役人の接待役に選ばれていたフィオと、自宅で留守番をしていたエリーは火事によって引き離されます。

その際、火事に巻き込まれたフィオを助けたのは、王国の中でも執政官として独自の動きを見せるダグラス・オーツ卿の専属部隊「漆黒騎士団」の若き女隊長レイン・ファーランド。
フィオは行方不明になってしまった妹エリーの捜索の為に、隣街に行く漆黒騎士団に同行します。

一方自宅で留守番をしていたエリーは、大きな火事となった街の中心から逃げてきた四人組と出会う。
彼らこそこの火事を仕掛け、役人達を暗殺した反王国体制の一派だった。
たまたま森に立ち入り狼に襲われていたところを助けられたエリーは、猛威を振るう火の手から逃れる為にも、四人組と行動を共にする。

と、言う運命の悪戯で相反する組織と行動を共にする事になった姉妹の行く末を、それぞれの視点から「side Fio」と「side Erie」という別の物語として、同時進行で一話ずつ書いていくという試みを行った作品です。

物語の終わりまでのストーリーは半分くらい考えていたのですが、何せ一話ずつそれぞれの視点で書くのは面倒くさいなかなか骨の折れる作業で、バンドマンとして活動していた時期だった事もあり、それぞれ十話ほど書いたところで気がついたら筆を置いていました。

いつかリメイクをしたいと思いつつも、別視点で一話ずつ書くという地獄をどうしても忘れる事が出来ず、お蔵入りのままの作品となりました(笑)

ライズ・氷解の瞬間

瞬間と書いて「とき」と読みます(笑)
言わずと知れた(?)神ゲーム「みつめてナイト」の二次創作作品です。
私の小説を読んで下さったことのある方は、「お!?」と思われると思いますが、そうです。この作品が「小説みつめてナイト ライズ氷解」の元となった作品です。

厳密に言うと、書き始めたのは高校生の頃だったのですが、ゲーム「みつめてナイト」のキャラクターである「ライズ・ハイマー」の視点で、ゲームのストーリーを追いかけた作品でした。
この「氷解の瞬間」は「ライズ氷解」と始まり方も違うし、ストーリー展開も若干異なりますが、大学ノートに書き溜めたこの作品を、当時流行っていた「mixi」の日記機能で連載したのが「ライズ氷解」です。

そもそも「みつめてナイト」と「ライズ・ハイマー」が好きすぎて、ゲームの主人公である東洋人傭兵ではなく、ライズ視点で物語を体験したい、という欲求から書き始めた作品です。
高校時代から足掛け5年ほどかけて少しずつ書いていたのですが、全然筆が進まず、なんと3年でクリアするゲーム時間のうち、3か月ほど書いて止まっていました。
まあ、プライベートで色々忙しかったり、他の作品を書いていたりと理由は様々ですが、一旦この作品もお蔵入りとなりました。

漆黒の騎士と東からの来訪者

実はこの作品を書き始めるまで、実に10年以上のブランクがありました。
音楽を辞めてサラリーマンになったり、結婚したり、子供が生まれたり、プライベートで色々な事があってとても執筆する暇がなく、小説を書く事なんて半ば忘れていました。

ですが、子供が小学校に入学し、自分の時間を確保しやすくなるにつれ、ちょっとずつ「小説書きたい欲」が頭をもたげ始めるのです。
時代はすでにWeb小説戦国期に入っていましたし、「小説家になろう」から書籍化されたりコミカライズやアニメ化されたりする作品も登場しました。

そんな中で「小説家になろう」で「蜘蛛ですが、なにか?」という作品を見つけた私は、結構夢中で読みながら「やっぱり自分でも書いてみたいな……」という欲求に負けて、ついに再び筆を取る事になるのです。

結果。
やっぱり完結まで書けなかった。
それどころか、序章すら書ききれない体たらくでした。

また、10年以上文章を書く事から離れていたので、読み返してみても描写不足やプロットの甘さが目立つ作品になってしまいました。

設定としては、実は「カッサンドラ王国記」の完結後から始まる物語でした。
なので、「漆黒騎士団」が出て来たりするはず、、、だったんですがね~(笑)

余談ですが、この物語の主人公、名前が「ヒューイ・キサラギ」と言います。
「ライズ氷解」と同姓同名の主人公ですが、まったくの別人物となっております。

ちなみに、「小説家になろう」で未完のまま残っていたりします。

小説みつめてナイト ライズ氷解

はい、私の代表作となった作品です。
先にも触れた「氷解の瞬間」から派生して「ライズ・氷解」というタイトルでmixiで連載していた作品ですが、50話ちょっとで体調を崩したりして未完のまま放置されていました。
2022年にたまたま押入れの中の掃除をしていた際に、「氷解の瞬間」を書き溜めていた大学ノートを発掘。同じタイミングで昔のPCに保存していたmixi連載時のデータも発掘しました。

これは何かの意志が働いているのかもしれない。
と思ったかどうかは別として、mixiで読んで下さっていた方がいたり、「みつめてナイト」のファンサイトに掲載していただいていた事なんかもあり、このまま未完のまま終わらせるのは、なんだか心残りだったんです。

そこで一念発起。
なんとしても完結まで書き切ろうと心に誓い、Pixivでの連載を決意して投稿を開始しました。
mixiでの連載は1話の文字数が少なかったので、だいたい2話分を1話に再編して掲載開始。

最初はストックがあったのでパラパラと不定期に掲載していましたが、ストックが切れたのを機に週間連載としました。
毎週日曜日に更新するようにして、毎日仕事の合間に書いていく。
途中こそペースが掴めずに土曜の夜なのに一文字も書けていない事もありましたが、慣れてくるとしっかり余裕を持って書き切ることができるようになりました。

「みつめてナイト」は発売から20年以上が経っており、掲載開始時は読者様も少なくPVの無い日もザラでした。
しかし、Xで周知をしたところ「みつめてナイト」を好きな方が少しずつ読んで下さるようになりました。
mixiの頃の読者の方もまた読んで下さり、反響が増えていきます。
やはり連載物はいいねをいただけたり、感想をいただけたりするのが一番の創作の糧になるのを実感いたしました。

そして約一年半の時間をかけて、全103話、約50万文字超で完結となります。
最後の話を書いた時は、なんとも言えないやり切った感がありましたね!
頭の中に思い描いていた展開をしっかり書き切れたのも、物書きの端くれとして自信に繋がったと思います。

せっかく書き切った長編なので、同人誌として文庫版を発行出来たのも嬉しかったです。
その文庫版を購入いただけたというのは、自分の今までの物書き人生の中でも忘れられない感動です。

こちらはPixivで公開しておりますので、ご興味あれば是非読んでみて下さると嬉しいです。

続・小説みつめてナイト 紅玉の双騎士

ライズ氷解を書き切って、ちょっとだけ燃え尽き症候群みたいになっていたのですが、毎週日曜日更新のために毎週5,000文字〜の文章を書いていたので、それがすっかり習慣になってしまいました。

物語は終わったのに文字を書かない事に寂しさを感じてしまい、結局ライズ氷解完結から二ヶ月を待たずに続編を書き始めます(笑)

ライズ氷解は物語の流れは原作ゲームを準拠しているので、ある意味書くのが楽でもありました。
オリジナル要素や組み立て方は自分なりのものがありましたが、それでもストーリーの大枠があると言うのは書き易いです。

ですが、この続編はライズ氷解のラストから23年後という設定ですので、世界観だけを引き継いであとはほとんどの要素を作り上げなければいけません
もちろん前作から引き続き登場するゲームのキャラクターもいますが、主役達は一から作り上げる必要があります。

まだ連載中の作品なので詳しくは書きませんが、この続編を作るにあたり最初に行ったのは新キャラの設定作りを徹底的に行う事でした。
容姿、性格から始まり、なぜその性格になったのか、口グセは、誕生日は、まわりの人との関係は、好物は、苦手なものは、などなど。

オリジナル要素が強いとはいえ、あくまで二次創作なので原作との整合性を考えながら新しい物を創るというのは、これはこれで癖になる程楽しいです。

この作品の完結までのストーリーは大まかに頭の中に出来上がっているので、しっかり完結まで描き切りたいと思います。
拙い作品ですが、一人でも楽しみに読んで下さる方がいる内は完結させるのが責任ですからね!

まとめ

ちんたらちんたらと書いてまいりました。
自分の作品を記憶から掘り起こすなんて事、面倒くさいからやらないものですが、こうして思い起こすと色々記憶の整理に繋がり、あの頃の気持ちにほんの少し触れる事が出来ました。

最終的には私は物語を書くのが好きなんだと再認識いたしました。
今書いている紅玉の双騎士を書き終えても、きっとまた何かの物語を綴る事でしょう。

長い人生の中で、好きだと思える趣味が見つかったのは幸せな事ですね。

まあ、小説じゃない文章を書くのも大好きなので、次の記事もお付き合いいただければ嬉しいです!

オレたちの聖書(バイブル)は永遠だぜ!!(笑)

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