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楽器は何処で弾くか 〜チェロとコントラバスの違いを考慮した低弦楽器の身体の使い方。 その2

弦楽器は弓が弦に乗って完結する)

良く、弦楽器を知らない人は、弦楽器とは「楽器を持って(構えて)その弦を弓で擦って音を出す楽器」と思っていますし、実際弾いてる人の中にもそう言うイメージを持っている人が居ますが、それは誤りだと思います。

その1でコントラバスの師匠が弦楽器の演奏を路面を走る車に例えた話を書きましたが、弦楽器は弓が弦に乗った状態で完結(完成)します。

つまり、弓が乗った状態を様々に変化させながら音を出す事が弦楽器を弾く事でもある訳です。
弦楽器と言うのは弓が乗っている状態で完結する訳で、楽器と弓は別な物ですが、この二つは一体となって弦楽器を構成すると言う事です。

具体的にこの弓が乗っている状態の全ての接触点を繋げると、身体→右手→弓→弦→駒→楽器→身体→。。という一つの循環系を構築しています。

これが身体と楽器の一体感にも繋がる訳で、この循環系の状態を変える基本が体重移動という訳で、身体を含めて全ては繋がっている訳です。

決して、身体と楽器が別々となっている訳ではありません。


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