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週刊セブ島留学&起業日記(第29回)

この記事は2019年1月13日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・セブで英語を4年教えたアメリカ人講師のインタビュー
・フィリピンにあるコールセンターのビジネスモデル
・読者さんの投稿:マニラでの生活について
・バンコクのソムタム屋さん

一昨日のセブは1日中雨で、時折土砂降りという珍しい日でした。セブで長時間雨が降り続くことは稀なのです。そして、こうした「非日常」に弱いのがセブ。その夜は会食の予定があったのですが、タクシーが1時間捕まらずに予定をキャンセルしました。電車もバスもない『タクシー一択』の世界。こうした時は変に逆らわずに流れに身を委ねるのが良いのです。雨が降ったら家から出ない。これ結構重要です。幸運にもタクシーが捕まったとしても、水捌け最悪のセブの道路は至るところで洪水が発生し、それが渋滞を引き起こすという悪循環。なかなか日本人には予測がつかない環境、それがセブなのです。

さて、今日は私のアメリカ人の友人の「フィリピン留学」や「日本人の英語学習」についての意見をご紹介したいと思います。実はこれ、2015年に書いた拙著に収録されているインタビュー記事です。今回は、このインタビューに沿って私の見解を述べていきたいと思います。まずは、その友人のバックグラウンドから。

テキサス州出身のアメリカ人、当時32歳くらい?名前はエリック。20代前半にアメリカを出てイラクへ。どうしてアメリカを離れたのか?との私の問いに、一言「ブッシュが嫌いだったから」(ジョージ・W・ブッシュ元大統領はテキサス州出身)。イラクで2年、タイで2年半働いた後、フィリピンへ。

2010年よりセブの英語学校UVESL(現在のZA English)にて、ビジネス・イングリッシュのグループ・クラスを担当。常に笑顔を湛えながらの実践的な授業は生徒に多いに人気を博した。私もエリックさんの教え子の一人。UVESLで3年間勤めた後、数ヶ月の空白期間(バカンス?)を経て、Genius English Proficiency Academyで再び教鞭を取る。セブでの教師経験は、トータルで4年。2015年6月にアメリカに帰国。本インタビューは、2015年4月25日、マクタン島のガイサノ・グランドモール内の「ムーンカフェ」で行われた。ビールを飲みながら...

※インタビューの中で、筆者が面白いなと感じたエリックさんが使った英語表現は、文中に英語でそのまま付け加えています。


Q. 過去5年(2010-2015年)でフィリピン留学は変わったと思いますか?

劇的に変わりました。 

一番大きな変化 (the most noticeable change) は、国際化が進み、多いに多様性 (diversified) が増した点です。私がセブに来た2010年当時は、セブの英語学校ビジネスは、韓国資本に独占されていました (completely dominated)。しかし、次第に日本人の学生が増え始めました。日本人の場合、社会人が多いのも韓国人との大きな違いです。そして、それに応じて日本資本の学校や、韓国資本であっても日本人の学生向け(Japanese oriented) の学校が現れ始めました。更に、日本に始まった国際化の流れは、現在、ロシアや中東への広がりを見せています。私の勤めるGenius English Proficiency Academy では、日本人の学生が一番多いのですが、次に多いのはアラブ系の学生なのです。

<KGコメント>

私の知る限り、フィリピンでの英語留学ビジネスを始めたのは韓国人です。韓国は1997年のアジア通貨危機の際、辛酸を舐めました。このことが、韓国人の海外志向に火をつけたのです。国内に留まっていてはまずいと。そして、海外に出るために必要になるのが英語。そこで、彼らはフィリピン人の英語力とその安価な労働力に目をつけたのです。慧眼としか言いようがありませんね。

そして、2012年に最初の韓国資本の英語学校をセブに設立したのです(あくまでも私の調査によれば)。その後しばらくフィリピンの英語学校ビジネスは、韓国人の独壇場でした。そして、約10年遅れて日本人の起業家や企業が、フィリピンに学校を作ったり韓国人資本の学校を買収するようになったのです。いまでは、おそらく日本人資本と韓国人資本の学校の数は半々だと思います。

エリックのインタビューに戻ります。

次に、学生への配慮・サービスが格段に向上しました( More focus on student comfort, needs and happiness)。当初は、例えばランチの時などは、長蛇の列ができていました。遊園地の行列や工場の流れ作業 (Assembly line style) のようでした。もっと、極端に言えば、軍隊のような感じでした。生徒はルールに従うしかなく、快適さに対する学校側の配慮はあまり感じられませんでした(Personal needs were not really addressed)。

しかし、次第に経営側が気付き始めたのです。そして、食事や宿舎(寮・ホテル等)の質は大きく向上し、様々な課外授業(アクティビティ)も催されるようになりました。単調な留学生活に退屈感を覚えている生徒は実は多いのです。特に、マクタン島(セブのリゾートエリア)にある学校の周りには娯楽施設もなく、本当に退屈だと思います。ですから、英語の授業以外への配慮は重要なのです。

こうして、顧客満足度が向上すれば、期間を延長してくれる学生も増え、ビジネス面(収益)においても非常に効果的です。私の感覚では、留学期間が2ヵ月や3ヵ月を経過した生徒は、欠席することも増え、外出や飲酒量も増える傾向にあります。こうしたモチベーションの低下 (deterioration of motivation) を防ぐために、現在では多くの学校で工夫がなされています。

<KGコメント>

こうした変化の背景には、日本人留学生の増加があったと思います。韓国人の留学生の大半は学生です。そして、彼らは自発的に来るのではなく、親から送りこまれるのです。若いうちに英語を身につけろと。つまり、韓国資本の英語学校の顧客は、厳密に言えば「顧客(留学生)」ではなく、彼らの親だったのです。

これが「スパルタ方式」が生まれた理由でもあります。「遊ばせない」「勉強させる」ために、平日の外出を禁止し、門限を設け、1日10時間以上のレッスンを受けさせることで「遊ぶ時間と体力」を奪ったのです。ですから、「留学生の快適さ」の優先順位は非常に低かったのです。ところが、次第に日本人が留学するようになり、特に社会人の留学生が増えるに応じて、学校側の対応も変わってきたということなのです。

再びエリック。

3つ目の大きな変化としては、フィリピン留学に関する情報が格段に得やすくなった点です。いまでは、多くの学校や営業代理店がウェブサイトを持ち、口コミサイトもあるので、留学経験者の感想等も容易に手にいれることができます。しかし、以前は非常に閉鎖的な産業だったのです(Before this industry was really secret)。

次に、教師について。日本や韓国の学生とフィリピン人教師との間には、気持ちの面で大きな隔たりがあります(cultural conflict, cultural misunderstanding)。そして、その根底には経済的な格差があるのです(economic inequality)。フィリピン人講師から、「どうして日本人だけあんなにリッチなの」という愚痴もよく聞きました。

一方で、日本人の学生にはフィリピンのビジネス・カルチャー(business ethics) がなかなか理解できません。例えば、教師でもフィリピン人は遅刻もしますし、急に欠席することもあります。これはフィリピンでは普通なのです。しかし、日本人にはなかなか理解しにくい文化だと思います。こうしたことから、より寛容で(more open-minded teachers)、国際感覚や国際経験のあるフィリピン人教師が求められるようになってきたと思います。

<KGコメント>

日本人とフィリピン人の意識の差は2019年のいまでも厳然と存在します。そして、エリックはこの点で鋭いことを言っていますね。『国際感覚や国際経験のあるフィリピン人教師が求められるようになってきた』と。まさにこの通りです。特に、海外在住経験のあるフィリピン人は、そうでないフィリピン人と大きく違うことが多いですね。「外から自分の国を見る」ってやはり大きな意味ある経験なのです。

セブ英語倶楽部の創業メンバーのフィリピン人講師4名の内、実は3名が海外在住経験者でした。これは意識してこういう人材を採用した訳ではなく、全うな感覚で選考したらこういう結果になっただけなのです。

もう一度エリック。

セブのESL (English as a second language) ビジネスはまだ黎明期の段階にあると思います。ようやく成熟への道を進み始めたところです。フィリピンという国が、「英語学習の場」として認知され始めたことが非常に大きいと思います。こうしたポジティブなマクロ環境の変化が、経営者に好感され、多くの英語学校が長期的な視点に立った投資に踏み切っています。私の学校でも、現在スポーツジムを作っており、スチューデント・ラウンジも改装中です。


Q. 日本人と他国の学生の違いは?

大きな違いがあります。

日本人の学生は、矛盾する二つの資質を持っていて、私には非常に奇妙に見えます(a very strange mix of motivation and self-doubt)。日本人は最も真面目に勉強する学生である一方(most diligent students, study hardest) 、最も自信がないのです。教室内では一番勉強しますが(best learner) 、教室外では英語を話しません(worst learner) 。きっと、これも「自信」の問題だと思うのです。日本人の学生には、とにかくこの問題を克服して欲しい。Don't be shyと言いたい。これさえ、克服すれば日本人は最高の学生です。


<KGコメント>

『教室外では英語を話しません(worst learner)』、厳しい言葉ですが現実です。私もいつもこれと同じことを言っています(このメルマガでも何度か書いています)。

エリックに戻る。

少し、他国の学生について触れます。私の学校では、ある一定の期間はロシア人学生が非常に多いのです(ロシア資本の学校のため)。ロシア人の特徴はと言うと、非常に頭が良い点です。覚えるのも非常に速い。目標を与えれば、それに到達するために最善を尽くす民族です。また、彼等はある意味、ハングリーです。まだ、ソビエト時代の影響が残っているのか、若い人達は『ヒト(他人)よりも頑張らないと生き残れない』と肌で感じているのです。

また、少し話はずれますが、ロシア人の愛国心の高さには驚かされました。4人に3人は、「超愛国的」と言っても良いでしょう。もう盲目的と言っていいほど、「ロシアは世界一だ」と口を揃えて言うのです。「ロシアを軍事力で負かすことのできる国はない」と真顔で言います。こういうことを聞くと、ロシア政府のプロパガンダの力の凄さを感じますね。また、ウクライナ問題について質問した時の答えにも驚いたものです。非常にデリケートな問題なので、慎重に言葉を選んで聞いたところ、「ウクライナはロシアの一部です。ただ、それを今取り返しているだけです。全く問題ないでしょ」と。

<KGコメント>
エリックとのインタビューで、個人的に一番面白かったのはここです。ロシア人の国民性。私は1人のロシア人としか深く接したことはありませんが、まさにこういう感じです。イギリス人とロシア人と3人で話していると、いつも「ロシア対日英同盟」という感じになりました(笑)。

インタビューへ戻ります。

韓国人に対する私の感想は、韓国人は「試験のためだけに英語を勉強している」ように見えます。英語学習の先に、国際経験を積むとか、他国の文化を知る、外国人の友人をつくるといった目的が見えません。韓国人は、日本人以上に教室外では英語は話しませんね。「韓国が世界一」とか、「韓国語が世界で最も優れた言語である」という教育を受けていることが、大きく影響しているのではないでしょうか?

実は、今日、ある日本人の生徒から相談を受けたのです。自分は日本でアメリカ企業で働いているのだが、アメリカ人と話す時はいまでも緊張してしまい、自信を持って話せないのです、と。私はこう答えました。アメリカは非常に多様な国なので、日常生活において外国人と接するのが当たり前です。ニューヨークや、ロサンゼルス、テキサスのような大都市では尚更です。そして、アメリカ人は、全ての人の第一言語が必ずしも英語でないことは理解しています。誰もが英語を完璧に話せるなんて思っていません。ですから、間違ってもいいので、自信を持って話して下さい、と。

アメリカ人は、「話さないこと」「意見を言わないこと」の方が失礼 (rude) と感じます。間違った英語でも意見を言う方が圧倒的にpoliteなのです。アメリカ人は、話さない人がいると、「shyな人だな」とは思わずに、「rudeな人だな」と思うのです。アメリカ人やイギリス人は、マルチカルチャーを日本人よりも理解しています。だから、恥ずかしがるな!と。とにかく、教室外でも英語を話しなさい、街へ出て実践の場で英語を話しなさいと、彼には言いました。

<KGコメント>

『意見を言わないのはshyではなくrude』、この通りですね!残念ながら、英語はイギリス人やアメリカ人の言語なので、彼らの文化も学ぶ必要があるわけです。というか、それこそが英語学習の醍醐味であったりする訳です。そして、私も授業中によくエリックと同じようなことを生徒さんに教えます。相手に話しかけられたら、「えーと」だけでも良いのでまずは言葉を発しましょう。そうしないと、無視している(rude)と思われる可能性がありますよ、と。


Q. セブで英語を教えていて難しい点や、興味深い点はありますか?

セブの面白さは、やはり国際的である点です。私は以前、タイで英語を教えていたのですが、全員がタイ人の学生でした。多分、ロシアでも、チェコでも、現地の英語学校の学生はみんな現地人でしょう。そういう意味で、セブでは多くの国籍の人と出会えるチャンスがあります。

特に、難しいと感じる点はありませんが、私自身、現地のフィリピン人に少し誤解されているように思います(Misperception from local people)。何とも拭い難い誤解があります。セブには、若者のアメリカ人はほとんどいません。引退生活を送るアメリカ人ばかりです。彼らは貯えもあって、年金もあり、お金の苦労はありません。ですから、フィリピン人はアメリカ人は全員お金持ちだと勘違いしています。しかし、私はセブで生活のために働いているのです。普段、ジプニーにも乗ります。節約もします。


<KGコメント>

エリックの言う通り、セブにいる欧米人の大半が年配の方です。そして、以前は「英語が話せるだけのおじさん」がよくネイティブ講師として英語を教えていましたが、最近はあまりこうした例を聞かなくなりましたね。まず、セブではネイティブ講師が非常に少ないのです。そんな中、英語講師の資格を有する若いアメリカ人のエリックは、セブにあっては異色の英語教師でした。


Q. 日本人のTOEIC熱をどう思いますか?

日本人はTOEICのようなテストに拘り過ぎに思えます(overemphasis on TOEIC)。就職や昇進のために、英語のスコアが必要であることは知っています。それでも、本末転倒ではないかと思います。まさに、Put the cart before the horseです。英語力が上達すればTOIECスコアは自然とついてくるものです。

一方で、TOEICスコアが必ずしも正確な英語力を表すとも思えません。試験テクニックが、大きく点数を左右します。個人的には、TOEICは日本の学校英語教育の延長に見えます。中学・高校と6年間勉強しても英語を話せない...ですから、余程、特定の理由がない限りは、テストに捉われずに「英語そのもの」を勉強した方が良いと思います。

<KGコメント>
200%アグリー!


Q. 留学生の中にはネイティブ教師の授業を避ける生徒もいますが..

先程、お話ししたように、日本人の生徒はネイティブ・スピーカーに対して非常にシャイで、気後れするようです。ですから、フィリピン人講師との方が話しやすいのであれば、それで良いと思います。常に「自分がベストと思うこと」をやれば良いと思います。

しかし、アメリカ人やイギリス人の授業を受けないことで、2つのリスクが生じる恐れがあります。一つは、文化を学ぶ機会を逸するということです(missing culture)。言語を学ぶということは、イコール文化を学ぶことです。今後もフィリピンに住みたいのなら、フィリピン人からだけ英語を学べば良いでしょう。しかし、今後アメリカに行きたいなら、やはりアメリカ人講師の授業を取るべきだと思います。

二つ目は、フィリピン人講師の英語には、文法的な間違いが散見されることです。例えば、時制の間違いは目につきます。また、フィリピンでは、非常に古い表現(old fashioned English)が使われることがあるので、こうした英語を学んでしまう恐れもあります。例えば、availという単語があります。take advantage of の意味で、フィリピンではよく耳にします。しかし、アメリカでは聞いたことがありません。1970代以降は使われない古めかしい表現なのです。1950年代から1970年代にかけて、アメリカ軍がフィリピンに駐留して勢力を誇っていたころの遺産なのです。

奇妙なフィリピン英語の大半は、古いアメリカ英語の名残りですね。他にも、空腹の時に使う表現としてhungry as a bearというものがあります。これも、フィリピン人は使うけどアメリカ人は使わない表現です。現代のアメリカ人は、I can eat a horseと言います。そういえば、フィリピンではスーパーで瓶のビールを買うと、瓶代を支払います(bottle deposits)。これも、アメリカの古い習慣なのです。しかし、アメリカでは1980年代にbottle depositsの習慣は無くなっています

<KGコメント>

数年ぶりにエリックのインタビューを読み返していますが、あまりにも私と意見が同じで驚きますね。まあ、ですからエリックがセブにいた頃は2人で酩酊するまで飲んだりできたわけです。私はイギリスに行く前はアメリカ人の家庭教師に英語を習っていたので、イギリスに渡ってからすぐにイギリス英語に面食らうことになりました。基本は同じ英語なのですが、イントネーションや使う表現がアメリカ英語とイギリス英語では結構違うのです。

そして、それはフィリピンに来てからも感じました。例えば、イギリス人は友達と別れる際にSee you later.と言う人が多いのですが、セブに来た頃こう言うとフィリピン人に「あとで戻ってくるの?」聞かれたことが何度かあります。確かに、フィリピン人からSee you later.ってほとんど聞いたことありませんね。まあ、こんなことも「文化の違い」として興味深いことなので、私の授業では結構こうした例を普段紹介しています。


Q. フィリピン留学に何か提案はありますか?

二つの提案があります。一つ目は、ITテクノロジーへの投資です。フィリピンのネット環境、テクノロジー・レベルは非常に低いです。日本のような先進国から来た学生にはきつい環境です。IT環境が発展すれば、もっと色々なことができるはずです。フィリピン人教師は、メッセージを送ったり、Facebookに投稿することくらいしか、ITの使い道を知りません。ITに投資すれば彼等も変わるはずです。二つ目は、学校内で母国語を禁止するべきと思います(implement English only policy)。セブの英語学校では、授業の外では、学生も講師もスタッフも、母国語で話しています。これを変えることができれば、英語学習者にとってセブは更に良い環境となるでしょう。

<KGコメント>

IT環境はなかなか改善しませんね。セブ英語倶楽部は学校のどこにいてもWIFIに接続できるように投資していますが、おそらく教室でネットが繋がる学校は少ないでしょう。私は授業中に関連した動画を紹介したりすることも多いので、ネット環境のない授業はちょっと考えられません。

最後に私と意見の異なることをエリックが言っていますね。母国語を禁止すべきと。これについては、私は反対です。初級者さんには無理ですし効果は薄いと思います。中級者以上でモチベーションの高い生徒さんのみ対象であれば賛成です。母国語禁止でストレスを溜めても仕方ありませんし、そもそも初級者同士で下手な英語で会話してもたいした効果はありません。


さて、今週の質問コーナーに行きましょう。

1、今週の質問コーナー

Q1, Hさんからの問い合わせ

お忙しいところ恐れ入ります。Hと申します。

いつもメルマガ読ませて頂いております。今回メールさせて頂いたのは、実はフィリピンでのコールセンター事業に関して詳しくお話を聞きたくメールさせて頂きました。


私の知人がコールセンターを日本で運営しているのですが、フィリピンにコールセンターを持ってくることを検討しております。


私が中心となって事業を行う予定となっておりますが、実際コールセンターを運営するのであれば、どのような手続きが必要か等・・もしお時間があれば、費用をお支払いしてセブにてご相談をすることは可能でしょうか。


私は現在千葉におりますが、妻がフィリピン人なのでよくセブに行きます。お忙しいところ大変恐れ入りますが、よろしくお願い致します。


<KGの回答>

会社の設立のお手伝いはできますが、残念ながらコールセンターには詳しくありません。


幾つか私の知ることを書きますと、複数のコールセンターがセブで営業しています。そのビジネスモデルは、「英語学習との抱き合わせ」です。例えば1日4時間の英語レッスンを無料で受講できる代わりに、残りの半日は無償でコールセンター・オペレーターとして働くというものです。コールセンターへの委託主は日本の会社なので、応対は全て日本語です。


経営的な視点で言えば、本来日本人に払うべき人件費が、フィリピン人英語教師への人件費に擦り変わる訳ですから、そのコスト削減効果は絶大だと思います。一方で、法的にはよく分かりません。「英語研修」「無償」ということで、おそらく「就労ビザ」ではなく「SSP/簡易学生ビザ」で対応していると思うのですが、これは事前に現地当局との確認が必要な事項だと思います。


人材確保の面では、セブ留学後にセブに残りたいという若い人は結構多いので、それほど苦労せずに人は集められるように思います。最後に、コールセンターはそれなりに初期投資を伴うビジネスなので、Hさんの会社のように日本で営業基盤がある企業さんが、そのアウトソース先としてセブに進出するのであれば良いかもしれませんね。


以上、参考程度に聞いて下さい。嘘は書いていないつもりですが、鵜呑みにせずご自身で必ず裏は取って下さい。


Q2,Aさんからの投稿


私のフィリピンとの接点の始まりを、時系列に沿って記したいと思います。/ 続編(前回の続編)


<2005年~2010年 / 続編>

・ダイビングショップ兄貴オーナーは沼津のダイビングショップを閉め、2006年頃からマニラに移住しました(笑)。

・兄貴はマビニ地区で友達の輪を拡げ、私もそこに便乗していったわけです。

・年間15回から20回はマニラに降り立つ私は、誰にも連絡をせずフラッとマラテのビリヤード場に行くのでした(そこには兄貴他、誰かしら確実にいるんですww)。

・下手ながらちょいと球を突いてから、その日の気分で気が合った同士で誰かと遊びに行く。そんな感じでした。

・元来、飽き性な性分の私はたいして好きでもないビリヤードから離れ、「ビリヤード組」を離れ「呑み組みメンバー」と行動を共にするのでした(兄貴はビリヤード組でした)。

・頻繁にマニラ/マラテを訪れていた約5年間、色んな事があり、色んな人と知り合いました。

・そしてマニラ在住者の友人達は8割方、日本に帰国してしまいました(やはり「マニラ在住」ってのは大変なんですね・・)


<2011年~2013年>

・2013年は私が仕事で移住する目的でセブに降り立った年ですから、正確には「2011年~2013年3月位まで」という言い方が正しいかもしれません。

・2010年の年末で25年勤めた会社を退職し、色々と試行錯誤をしていたのがこの時期です。

・自営業を始めた頃でもありますし、マニラへの興味よりも「自立を模索する気持ち」が勝り、マニラへの関心は次第と無くなっていったのでした。

・で、その頃には益々、在住者の日本帰国が加速し、仲良くしていたメンバーはたった2人となったのでしたww。


<2013年~2019年1月>

・2013年の1年弱はセブに住み、その後2014年の4月から現在に至るまでミンダナオ島に居を構える私にとって、マニラはいつしかただの観光地になってしまいました。

・日本の地元の幼馴染がマニラに遊びに来る時のガイド役。

・たった一人になってしまったマニラの親友と居酒屋でシッポリと語る(もう一人の親友は急死してしまったのです、マニラで)。

・マニラのKTVで、海千山千の女子を相手に恋を成就させようとも思いませんし、ただただマニラで金を遣い自己満足するマニラ・ステイに対する興味はかなりのダダ下がりです。


<現在のワタシ編>

は、次回にお話ししたいと思います。急展開な状況になっています。


<KGの回答>


「急展開」気になります(笑)。


いつでも良いので一点教えて下さい。どうしてマニラ在住の日本人の方はみな日本に帰っていくのでしょうか?というか、そもそも皆さんマニラで何をされているのですか?


セブでも日本人との付き合いが極めて少ない私にとって、非常に興味を惹かれる現象です。


・ マニラが嫌いになった?
・ マニラが飽きた?
・ 日本が恋しくなった?


もしかして、セブでも同じような傾向があるのでしょうか?どなたか詳しい方、メッセージお待ちしております。

2、フィリピン・ビジネスあるある

このコーナーは、次回たっぷりお届けします(既にこの時点で1万文字超えているので次回にネタを持ち越します)。


3、今週のセブのレストラン


番外編「バンコクのソムタム屋さん」の紹介です。


ソムタムとは、パパイヤサラダのことです。そして、なぜかパパイヤなのに辛い。というか激辛です(笑)。ですが美味しい。すごく美味しい。なので、私はタイ滞在中は毎日のようにソムタムを食べて正露丸のお世話になっています。


そんなソムタムはタイ人女子にも大人気。好きな食べ物を聞くと、結構な確率で「ソムタム」と帰ってきますよ。ということで、地元タイ人に大人気のソムタム屋さんを紹介します。


場所は、バンコクのシーロム というエリア。金融機関も多いオフィス街、東京でいえば私のイメージは有楽町・日比谷界隈です。


お店の名前は『ハイソムタム』。


ソムタム以外にも多彩なタイ料理を楽しめます。1階はオープンエアー、2階なら冷房が効いていて快適です。接客もクイックで丁寧で良し。値段もお手頃なのでオススメです。私は何度か行っていますが、日本人はあまり見かけません。


詳細はこちらの記事をどうぞ。
『シーロムにある定番のソムタム屋「Hai ソムタムコンベント」』
https://xn----ieu8ap1dyfzkv469awe1a.com/hai-somtum-convent/



4、今週買ったもの

スミマセン、このコーナー今週はお休みです。


5、筋トレ

『セブ英語倶楽部・筋トレ部』の女子が休暇を利用してセブに遊びに来てくれたので、取り急ぎ再開を祝して一緒に筋トレに行ってきました(笑)。ベンチプレス、スクワット、デットリフトのBig3をガッツリこなし、これまた筋トレ部御用達の『セニョール・ペドロ』でチキンの丸焼きを購入し、すかさずタンパク質を補給するのでした(筋肉が育ちますように祈!)。


『セブ英語倶楽部「筋トレ部」の同窓会は当然筋トレ!』https://twitter.com/Cebu_Eigo_Club/status/1083947354145775616


再開祝いは筋トレ!


筋トレは時間の溝も一気に埋めてくれますね(自己満足)。

下記は、セブ英語倶楽部 筋トレ部について。


卒業生からの最新体験談。
『英語と筋トレ、人生における財産を手に入れました!』
https://goo.gl/uedEXh


興味のある方は、下記をどうぞ。
『肉体改造&ダイエット留学 英語力と健康的な体を手に入れる』
https://goo.gl/mGMe5e


6、経済&投資

日経平均 (年初来 1.72%)
ダウ平均 (年初来 2.87%)
フィリピン平均 (年初来 5.87%)

最近何度もこのコーナーで言及しているアメリカFRBのパウエル長官が、金融政策の転換を仄めかしましたね。金融引き締め(利上げ)路線を緩める、つまり多少緩和の方向に戻るというもの。長期的に考えれば、これはアメリカ株にとっては好材料です。そして、基本的にはアメリカ株に引きずられるのが日本株。この路線でなんとか、今年前半は株価を戻して欲しいものですね。

株価が不安定になる大きな要因の一つは不確実性です。そして、いま最も不確実性に満ちているのがBrexitで揺れているイギリスです。1月中には国会で投票が行われます。もし、ここで現状のBrexit案が否決されるようなことがあれば、イギリスは不確実性の渦に飲み込まれ、方向性を失うことになるでしょう。このことを指して、メイ首相は最近頻繁にuncharted territoryという言葉を使っています。直訳は「地図に載っていない場所」です、意味は分かりますよね。

昨日、安倍首相がイギリスを訪問しSoft Brexitの支持を表明したことが、BBCでも報じられました。もし、現状案が否決された場合、一時的なイギリスポンドの暴落が起こることでしょう。FX投資家の皆さん、大チャンスですね(リスク大き過ぎ?)。

最後に、

昨年不調だったフィリピン株が今年に入ってから既に約6%も上昇。期待してます!


それでは、また次回お会いしましょう。

Happy Studying!!

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