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昔のアンドロイド端末って、充電池の交換はできましたよね。
充電池の機能が低下すれば、交換すればよかった。

でもいつの間にか、裏蓋を開ける事は出来なくなり、充電がダメになったら新品を買うか、キャリアに依頼して交換してもらうしかない状況です。

でも、いつも使っているスマホを数週間預けるってのも心理的なハードルが高いですよね。自分で交換出来たら、一瞬で終わるに・・・

一応メーカーとしては、「顧客の為」にユーザエクスペリエンスを最大にするために行き着いたのが内蔵型の充電池という事だと思います。

しかし「顧客の為」にすればするほど、「環境の為」から離れていく・・・という相反する関係になっています。

「環境の為」というのは、壊れた部品・消耗した電池を顧客自ら修理出来る事によって、そのプロダクト自体を長く使う事になり、余計な資源を使わなくなり、余計な廃棄物が減る・・・為です。

その問題が解決するスマホメーカーがオランダのFairphoneです。

充電池だけでなく、他にも様々なパーツの交換が可能です。

このページを見ると良くわかります。(見てて面白いです)

交換できるパーツは、

  • 画面

  • 充電池

  • 上部のユニット

  • メインカメラ

  • フロントカメラ

  • 本体のカバー

  • USBの差し込み部分

  • スピーカー

  • ネジ

という感じです。
これらのパーツを自分達で入手する事によって、ずっと使う事が出来ます。

もちろん環境にメリットがあると、顧客にデメリットを被ります
例えば、値段に比べて性能が低いとか。

ただ、存在している事だけで十分価値があり、Fairphoneがあるからこそ、新しい議論が生まれます。

ちなみに、Fairphoneを選んでいる人は、平均4.7年間使用するそうです。
(通常は3年間との事)

https://www.fairphone.com/wp-content/uploads/2024/06/Impact-Report-2023-press-release-final.pdf

この顧客提供価値と環境提供価値の狭間にいる価値を顧客側に寄せるか、環境側に寄せるか。という話ですが、環境側に寄せるトレンドがあるのは確実です。

この「環境側に寄せるトレンド」をどう捉えてビジネスとして手を打つかが大事なところです。

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