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【F-Bs】エースは打たれて強くなる

 現在、WBCの侍ジャパン強力投手陣が各球団で華々しく凱旋しているが、日ハムの伊藤大海は未だに白星なしの3連敗と上向かず、昨季の登板では5回と持たずしてKOをくらってしまった。今回は、そんな悩めるエースについて書いていくこととしよう。

持ち味をもう一度

 パ・リーグTVで昨日の伊藤の投球を確認すると、彼の持ち味が消えてしまっているように見える。本拠地を移したそのシーズンのオープン戦をWBCで戦うことができなかったということで調整が難しいのだろうか。

 まず、本来の伊藤の持ち味と言えば限りなく打者の近くでリリースする独特の投球フォームにあるはずだ。これにより打者はタイミングを崩され、振り遅れてしまうような凡退が多かった。しかしながら、昨日の登板では少し上体だけ出投げているようなフォームとなっており、痛烈な打球を飛ばされることが多く見られた。

 現在は苦しんでいる伊藤だが、理論派の彼なら復調出来るのではないか。前述の通り、広い札幌ドームから狭いエスコンフィールドへと本拠地を移した事で強い球を投げようとしているのかもしれない。ここは試行錯誤を続けて、真のエースとなって欲しいものだ。

もっと闘志を

 今回の登板で目に付いたのが、オリックス打線に逆転を許したあとの所作だ。マウンドで崩れ落ちるようにしゃがみこみ、ベンチに帰った途端にベンチに顔を付けて号泣していたのだ。

 これには様々な意見があるだろうが、個人的な意見を言うとそういう態度を示すとナインの士気に関わるのではないかと思う。押しも押されぬ「エース」と呼ばれた大投手たちは、打たれても打たれても下を向くことなくひたむきに投げていたものだ。

最後に

 彼は新人から2年続けての2桁勝利という実績のある投手。このまま終わるわけがないと信じて見守ろうではないか。

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