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ナチュラル・ステップとは…。

スウェーデンでは、1992年のリオの地球サミット以降、
環境問題に真剣に取り組み、いまでは環境先進国と
して知られます。


では、スウェーデンは環境対策を一気呵成に進めた
のかというと、そうではありません。


ナチュラル・ステップという方針を最初に打ち立て
ました。


もちろん、環境問題はなるべく早く進めたいもの。


しかし、だからこそ大切なのは、全国民的に進める
こと。


そんなとき、急進的な人が矢継ぎ早に対策を打とうと
しても、国民はついていけずに反発が強まり、
環境対策がむしろ滞る恐れがあるからです。


したがって、国民全体が自然に進めていけるスピード
(ナチュラル・ステップ)で環境対策を進めようと
いう方針を決めたわけです。


じれったいと感じる方もいらっしゃるかもしれません
が、国民の納得を得ながら進めるため、全国的に対策
が浸透して効果が大きかった。


スウェーデンが環境先進国になれたのは、
「いま、自分たちがどのステージにいるのか」を冷静に
観察したうえで、「そこからまた一歩進めばよい」と
いう斬新的な考え方をとれたからだということです。


子どもの成長も、部下の成長も、いまのステージから
あと一歩だけ前に、そうしたスモール・ステップ、
ナチュラル・ステップの考え方で成長をうながした
ほうが、結局は成長が早くなる。


上司が思い描く「正解」にワープさせようとしたら、
「助長」になってしまいかねない。


助長とは、昔の中国で、隣の畑より苗の育ちが悪い
ことに腹を立てた男が、苗の成長を助けようとして
引っぱった結果、根が切れて全部枯れてしまったと
いう故事に由来しているのだといいます。


同じように、「正解」に一気にたどり着かせようという
「思枠」は、部下の自然な成長を疎外し、かえって
部下の意欲の根を切ってしまうことになりかねない
わけです。


しかし、それよりは、部下が「上司の助けをほとんど
借りることなく、自分自身の力で成長できたと感じ
られる(実際には上司のサポートがあったとしても)
ようにするべき。


そうすれば、部下は「次も自分の力でなんとか成長
してみよう」と意欲を増すことができるからです。


そこで、「早くこのレベルに達してもらおう」という
「思枠」を手放し、「部下の成長意欲を最大化するには
どうしたらよいか」という「思枠」に切り替えてみる
ことも大事です。


参考書籍:『思考の枠を超える 自分の「思い込み」
の外にある「アイデア」を見つける方法』
(篠原 信 著、日本実業出版社)


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