荒木優太ギャンギャンのギャン

荒木優太さんと文學界騒動があって、それについてのトークライブを観たらバチバチに良すぎて良すぎて、今日までしか観れないみたいですが、たまらん最高でした。3月7日に荒木優太さんについて書いたメルマガ貼っておきます。


文芸誌と文芸批評のゆくえ――新人小説月評における削除をきっかけに

https://twitcasting.tv/loftplusone/shopcart/69976

↑1000円で今日まで観れるそうです。仕事しながら音声だけ聴いてて思わずカッケェーと3回言いました。


3月7日(日)のこと155〜171

155. おはようございますコタツ文学
156. そろそろしまわなきゃいけないのか?愛すべき無印コタツよ
157. ギャンギャンに昨夜呑みすぎて呑みすぎてノミちゃんジャパンでした
158. clubhouseをやりながら天神ジュンク堂に行くが目当ての群像4月号が買えず、本屋を4軒ハシゴするがカッペFUKUOKAまだ発売されてないやんけ
159. 群像4月号に家ついていっていいですか?のイノマー編を撮影してた上出ディレクターがテレビの未来についての文章が掲載されてるみたいでギャン読みしたい。
160. 文芸誌繋がりで言うと文學界暴れの助けこと、大阪の西は全部海 岸政彦を、こういうのは川上未映子が書けばいい!って書いてやめさせられた騒動の荒木優太さんのツイートのここ1週間くらいがバチバチに面白い。
161. 昨日の朝日新聞のサンギョウデタツオ、サンキュータツオさんと近藤康太郎さんに挟まれた宋文洲さんが書いた、わきまえるについての部分とも重なるので抜き出します。   

暗黙の秩序 成長の足かせ 宋文洲
前略  日本の高度成長はGHQによって旧体制が一掃されたためにもたらされました。ソニー創業者の盛田昭夫氏やパナソニックの松下幸之助氏も旧体制では下っ端に過ぎなかった。でも、従来の秩序がひっくり返ったから、クリエーティブな人材が輩出し、経済も活性化したのです。しかし秩序の根っこを自らの手で切らなかったため、効果は30年しか持たず、新たなわきまえが形成された。だからその後、経済は低成長に陥っているのです。



でっ、荒木優太氏のツイートはこちら

ある特定作家を批判してはならないとする暗黙のルールがあるのならば、いくら別の作家連中への批判が丁寧で・真摯で・評判がよかったとしても、それはもう構造的にハラスメントに加担していると言わざるを得ない。

批評がハラスメントをまぬがれるとすれば、それは属人性を超えたある一貫した基準のなかで、評者の責任のもと自由に評す、ということでしかありえない。その自由を確保できないなら、批評なんてやめた方がホントよくて、『文學界』はそういう意味でも問題なわけ。

たとえば、2月号で私は小佐野彈『したたる落果』を否定的に論じている。私は真摯に向き合ったつもりですけど、こんなん、小佐野さんからすれば「なんだコイツ、死ねよ」って思うに決まってるじゃないですか。そりゃ自然な感情ですよ。

それでも、大事なことだと思うからやってるわけ。

そして、もし小佐野さんに不遜な私が依然として顔向けできるとすれば、《貴方を批判したのは貴方が貴方だからではなく作品が良くないと思ったからで、実際、〇〇さんや××さんの作品が良くないときも私は批判します》と言えるときだけでしょ。

でも、編集部はそういうふうに言えなくさせてしまった。他人にハラスメントを強いるような組織運営は、どう考えてもやっぱりよくないですよ。

端的にいえば、一つでも批判NGの例外があると最初から分かっていたならば、私だって誰も否定・批判しませんよ。ハラスメントまがいのことなんてしたくないもん。




さらにもう一つの連投もよかったので貼ります。



私は非正規を正規にしろ的(共産党的?)な政策には、比較的懐疑的で、非正規でもそれなりに暮らしていける社会のほうがいいでしょと思っているのだが、それは、正規だと確かに収入は安定するかもしれないが代わりに多くの言論の自由を人質にとられてしまうからなんだよな。

クビ切られちゃうかも…の恐怖心があると、よくないことが生じても「それはよくないですよ」と言うことができず(特に上司・年上に対しては)、放置の結果、上司も周囲の人もそれを修正する機会をもてなくなる。そういうのが本当によくないと思う。


そういう積み重ねが社会を劣化させていると思う。

上司だろうが年上だろうが、人間なんだから間違いを犯す。それはとても自然なことだ。でも、細かい指摘の機会を一掃してしまうと、大きな事件として露呈しない限り、それが温存されて風船のように膨れてやがて破裂する。

間違いは本来は自然なことなのに、なぜか致命的なものに育ててしまう。間違いをリスキーなものにさせているのは、間違いの指摘を抑圧する体制そのもので、これを解除するには部外者の視線に晒されることがもっとも近道なのでは。

だから、変な話、私はフリーランスは社会にとって貴重なリソースであり、【フリーという弱者を救え】ではなく【フリーという財源をもっと手厚く扱え】のメッセージの方が正しいと感じている。ロスジェネ系の人と話がすれ違うのはこのあたりの温度感なんだろうな、とも。

多くの人は一時期喧伝されていた「フリーターで夢の生活!」的標語に失望した経験があり、これの反動から、フリーター批判(=正社員主義)が勧められてのだろうが、(そして私も特に否定したいとは思わないが)、理想をいえばそうじゃないよな。

それはフリーターの方が、儲かる・気楽だ、といった個人主義的満足に結ばれるから、なのではなく、より社会的な役割として重要であるとの直観に由来している。


162. 長っ、長げぇよ!
163. つまりですよ、ソニーもパナソニックも文學界も自らを刺せないと新たなわきまえが形成されて腐ってしまうってこと。
164. 岸政彦って絶対王でもないはずなのに刺せなくなってるのはおかしいし、そういう積み重ねが社会を、自分らがいる場所さえ劣化させている。
165. 更に荒木氏は自分世代のロスジェネも刺しに来てるので、宋文洲氏が最後に書いていた部分を抜き出します。


今こそ暗黙の秩序を壊す志の高い人が求められています。若い人は表面ではふりをしても、心では決してわきまえないで。力をつけて成功し、わきまえる必要を一切なくしてほしい。日本はもう変わらないとあきらめていましたが、今の若い人の間に、変革のマグマがたまってきている兆しも感じています。

166. ギャンギャン最高やんけ!
167. ギャンギャン
168. 静岡放送の社長と局アナのW不倫がフライデーに掲載されてて地方の事でもニュースになるんか!と驚いて記事読んでたら社長がクズすぎてビックリした。ネットではどんな反応なのかと追ってたら社長が辞めるというニュースにもなってた。それを見ると更に荒木氏のココのツイートが確信になる。


上司だろうが年上だろうが、人間なんだから間違いを犯す。それはとても自然なことだ。でも、細かい指摘の機会を一掃してしまうと、大きな事件として露呈しない限り、それが温存されて風船のように膨れてやがて破裂する。

間違いは本来は自然なことなのに、なぜか致命的なものに育ててしまう。間違いをリスキーなものにさせているのは、間違いの指摘を抑圧する体制そのもので、これを解除するには部外者の視線に晒されることがもっとも近道なのでは。

169. 更に、こう続く


だから、変な話、私はフリーランスは社会にとって貴重なリソースであり、【フリーという弱者を救え】ではなく【フリーという財源をもっと手厚く扱え】のメッセージの方が正しいと感じている。ロスジェネ系の人と話がすれ違うのはこのあたりの温度感なんだろうな、とも。

170. もう数字関係無いだろって感じですが、これは、自分のような40代中盤のロスジェネ世代は上が良すぎて、自分らは何も得られてないふざけんな!で誰からも否定されないと思いきや、下はもっと酷いので、お前ら文句ばっか言わないで行動しろよと、傍観したり観察ばっかやってんじゃねぇよとビンタされた思いで我にかえりました。
171. 弱さの中の良さをアピールしろってことなんすよ。みんな弱いんだから共感なんてねぇよと。ひゃー。そうですよ、山下道ラジオでも話したような90年代に美術クリエイティブ学生だった何も考えて無さは今の若い人からは理解されない否定される感覚である事をわかっていないとだめだし、秩序の根っこを自ら切っていかないといけないし、常に自分を刺せるようにしておかなきゃいかんなと思った。


宋文洲さんの全文が読めます


https://twitter.com/sohbunshu/status/1367958241892732931?s=21


荒木優太氏のツイート

https://twitter.com/arishima_takeo/status/1365821649279311872?s=21












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