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国際紛争危機回避の可能性

ごく最近のニュースです。

https://www.sankei.com/article/20240926-P2K3K72AVZPV3NTHSVUMN2DWYA/

ロシアが自国領内に侵入したドローンや巡航ミサイルに対して、核兵器で反撃する可能性を示唆し、核保有国の支援を受けた非核保有国からの攻撃を「合同攻撃」とみなす新たな規定を設けたことは、国際社会にとって大きな懸念材料です。私も学生時代のみですが、国際政治を先行し、特に核戦争に関するものについて学んできた中で、現在も危機管理に関する事業に関わっています。
今回かなりの危機感が個人的にも周囲からも感じられたため、改めて戦争回避のために国際的にできること、日本の役割、そして日本国内で考えるべきことについて以下に述べます。
平和的終結が進むことを祈りつつ。


国際的にできること

  1. 対話と外交の強化: 国際社会は対話を通じて緊張緩和を図り、武力行使を防ぐための枠組みを強化する必要があります。特に、核保有国間の信頼醸成措置や危機管理のためのホットライン設置などが有効です。

  2. 非核保有国の安全保障強化: 非核保有国に対する安全保障を強化するため、国際的な安全保障体制を見直し、侵略に対する集団的対応を確保する必要があります。これにより、非核保有国が他国の核抑止に頼らざるを得ない状況を回避し、緊張のエスカレーションを防ぎます。

  3. 国連を中心とした枠組みの再構築: 国連の平和維持活動を強化し、紛争地での早期介入を可能にする体制を整えることが求められます。これにより、紛争が深刻化する前に調停や停戦を実現できます。

  4. 国際法の強化と遵守: 核兵器使用の禁止を含む国際法の強化を進めることが重要です。これにより、国際社会全体での核使用に対する抑止力を高め、非合法な核使用のリスクを減少させることができます。

とはいえ、国連なども現状二極化が激しく、期待できる機能を果たしていないように思います。
私は国連に関してはドラえもんの中で出てくるようなイメージを持っていたのですがいまの状況は非常に残念です。

日本の役割

  1. 非核三原則の堅持と発信: 日本は「持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則を堅持し、その立場を国際社会に発信することが重要です。これにより、核兵器の非拡散と使用禁止のメッセージを強化し、世界的な核軍縮の推進に貢献します。

  2. 国際的な仲介役としての積極的な関与: 日本は国際的な仲介役として、核保有国と非核保有国の対話促進に貢献することが求められます。特に、アジア太平洋地域での安定化に向けた外交努力を強化し、緊張緩和を目指すべきです。

  3. 技術協力と防衛力のバランス: 日本は、軍事的な抑止力と非軍事的な外交努力をバランスよく組み合わせることが重要です。例えば、防衛技術の開発と同時に、サイバーセキュリティや情報共有の強化など、非軍事的な安全保障分野での国際協力を推進することができます。

これは現在の自民党総裁選でも分かれるところですが、現在日本のおかれているポジションをもっと多面的に分析して実行に移していく慎重かつ大胆な動きをしていくしていく必要があるように思います。

日本で考えるべきこと

  1. 国際問題に対する理解の向上: 国民が国際問題を理解し、適切に判断できるよう、教育や報道の充実が必要です。特に、核兵器の抑止力とその危険性、国際法の役割などについての教育が重要です。これにより、国民全体の国際問題に対するリテラシーを向上させ、冷静な判断を促すことができます。

  2. メディアリテラシーの向上: 国際問題に関する情報を正確に理解するためには、メディアリテラシーの向上が不可欠です。誤った情報に基づいた判断や偏見を避けるため、信頼できる情報源の選択と情報の批判的な評価が求められます。

  3. 国際社会における日本の役割の再考: 日本が国際社会で果たすべき役割について、国民的な議論を深めることが必要です。核問題に対する日本の立場や、戦争回避に向けた具体的な行動計画について、国民全体で考え、共有することが重要です。

  4. 市民レベルでの国際交流の促進: 市民レベルでの国際交流を通じて、異文化理解や相互尊重の精神を育むことも重要です。これにより、国際社会における日本の平和貢献の意識を高め、戦争回避に向けた具体的なアクションを促進できます。

メディアについては、いわゆるSNSもメディアとしての機能を果たしている部分が大きくなっているために、ウェルズ✖️ウェルズの「宇宙戦争」放送後のようなことが事実ではないこととして混乱を引き起こす可能性は今だに変わらないでしょう。私を含めて、それだけ虚偽に振り回されないようにしていくことが非常に重要です。

以上のように、日本は国際社会の一員として、平和の維持と戦争回避のためにできることを積極的に模索し、実行していくべきです。そして、国民一人ひとりが国際問題に対する理解を深め、リテラシーを高めることが、将来の平和を築くための基盤となるのと考えます。
様々が議論がありますが、押し付けられたものとはいえ、唯一の被爆国としての立場は変わらず、そこでできることをしていく。
夢物語のようなことは言われますが、防衛としてやるべきことと日本ができることとはまた地政学的にも文化的にも歴史的にも深く考えるべきところであると思います。

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