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詩とか色々

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140字でも朗読会用でもないくくりの自由な詩。主に企画が中心になると思いますが、イベントならではの熱を感じていただければ!掌編も時には。
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#シロクマ文芸部

【詩】風の色〜シロクマ文芸部〜

風の色が何色だったのか 覚えているはずだった 君が大好きなスミレの色だ いや、違う 君の瞳…

クララ
1日前
35

【詩】今朝の月〜シロクマ文芸部〜

今朝の月はあまりに無防備で 僕は思わず両手を差し伸べる あの日のあなたみたいだ いじら…

クララ
1か月前
35

【詩】夏は夜〜シロクマ文芸部〜

夏は夜がいいんじゃないかな 涼しさなんてなくても大丈夫 昼の間に汗を吸って 不快になったシ…

クララ
2か月前
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【詩】赤い傘〜シロクマ文芸部〜

赤い傘はもうどこにもなかった 食べ終わったアイスのカップも 君の濡れた髪を拭いたタオルも …

クララ
4か月前
24

【詩】春の夢〜シロクマ文芸部〜

春の夢はまったりとした午後に そのなだらかで艶かしい曲線を そっと指先でなぞれば 甘く芳し…

クララ
5か月前
19

【54字の物語】花吹雪〜シロクマ文芸部〜

久しぶりに書きました54字。 長い文章を書くことが多かった今日この頃、 短くて、でも余韻があ…

クララ
5か月前
16

【散文】風車ときたら、語りたい〜シロクマ文芸部〜

風車ときたら、ちょっと語りたい。 粉挽きが得意な木製の4枚羽根じゃなくて 稜線に並ぶロボチックな3枚羽根じゃなくて 空っ風吹く荒野で音立てて回っている ちょっと錆びてるのがイカしたアレだ。 Windpump その名の通り井戸水組み上げる用風車。 私たちは古いアメリカ的だと感じるけど、 もちろん世界中にあると思う。 これは灌水用。 今や蛇口をひねれば水は出るから もはや家庭では無用の長物、懐かしきもの。 まあ、農業用に改良されて現存するけど アメリカ人的には郷愁を誘うアイ

【日記】十二月:私のピースが前進する日〜シロクマ文芸部〜

十二月が見えてあ〜とため息が出た。 今年もまた約束が果たせていない。 しばらく会えていな…

クララ
10か月前
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【詩】始まりはいつだって〜シロクマ文芸部〜

始まりはいつだって雨だった。 あの日も、あの日も、あの日も。 だけどいつも違う雨だ。 どれ…

クララ
6か月前
24

【自由詩】桜色の、秘密の午後〜シロクマ文芸部〜

桜色のドリームマップを作ったよ いつになく真剣なあなたに 思わず茶化して言った 薔薇色じゃ…

クララ
6か月前
23

【散文】朧月、春の夜の宴〜シロクマ文芸部〜

朧月、春の夜の宴。 滴るのは月光か妄想か。 日本史には明るくないが、 行ってみたい時代はと…

クララ
6か月前
22

【詩】春と風〜シロクマ文芸部〜

春と風と きみとぼくと この世界に必要なもの 甘く気だるい夕べの中で 伸ばした指先が引き寄せ…

クララ
7か月前
23

【詩】チョコレートみたいな夢を見ようよ〜シロクマ文芸部〜

チョコレートみたいな夢を見ようよ 退屈な午後にまどろんで あの日 きみがぼくの唇に 押し当…

クララ
7か月前
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【詩】雪化粧〜シロクマ文芸部〜

雪化粧なんて 響きだけはロマンチック 昨夜の雪に沈む庭は 知らない誰かの横顔みたい 小麦粉の中で 私はバターを刻む 小さく小さく小さく 薄い花びらみたいに 溶けない白の上を舞うように 溶けるとね 溶けると泣いてしまうから 今日はなんだか詩らしい詩が書けたような。 ちょっぴり嬉しくなりました。 小牧さん、 今週もありがとうございました!