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【ABEMAに聞く!】PRに敏感なZ世代を惹きつけるデジタル広告とは?ABEMA独自の強みを生かした広告戦略。

こんにちは。Z世代研究会です。

今回は『ABEMAがZ世代に人気の理由を徹底分析してみた!』ということで、ABEMAの広告商品開発をされている西脇世奈さんへインタビューさせていただきました。

Interviewee:西脇世奈 (中)

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Profile:株式会社AbemaTV 広告商品開発局シニアプランナー。ABEMAのオリジナル番組を活用した広告商品の開発や運用を行っている。また、国際ファッション専門職大学にて特別授業の講師経歴があり、学生に向けてABEMAの紹介や広告におけるマネタイズ方法などを講義した経験も。

「Z世代にウケるABEMA独自の広告戦略」をテーマに、若年層を対象とした施策におけるABEMA独自の強みなどをお伺いしました。

Z世代をターゲットとした広告配信を検討している広告主の方や代理店の方、Z世代のマーケティングをしている方々などに是非読んでいただけると幸いです。

番組自体にファンがついている

----若年層を対象とした施策におけるABEMA独自の強みは何ですか?

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「番組そのもののファンが多い」という点です。他メディアのタイアップ企画は単発で実施することが多いため、番組参加者のファン層へダイレクトにメッセージを届けることはできますが、ABEMAの場合は番組自体にファンがいるので、番組参加者に左右されることなく、メッセージを広く届けることができます。

スポンサー企業イメージを番組を通してZ世代に認知してもらう

----恋愛番組にスポンサー企業として長期間契約されている広告主の方がいますが継続することによるメリットや狙いは何ですか?

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複数シーズンを通して継続的に出稿していただくことによって、視聴者に番組を通してスポンサー企業のイメージをもっていただけることが狙いとなります。ABEMAでは、番組ファンは1つのシーズンが終了しても、新たなシーズンが始まるとまた視聴してくれるという流れができていることが多いため番組のファンがスポンサー企業のファンにもなってくれるという流れをどんどん作っていきたいと考えています。

また、長い間使ってほしい商材やサービスである場合は特に、その時大きな対価が生まれなくても、通年かけて伝え続けることで、ライフタイムバリューで考えたときに大きな価値や資産になっていくという考え方もあります。視聴者と企業との関係性を長期間かけて作っていくことに対して、価値や意味があるという認識をもっていただいているように思います。

長期間出稿することで新しい挑戦ができる

長期間、同じ広告主の方に出稿いただけると、新しいことに挑戦したいという価値観が生まれてきます。「前回こういうCMを作ったから今度はこういうCMを作ってみましょう」など、新しいものへの価値をお互いが見出していくルーティーンが作れるところもメリットかと思います。

オンデマンドコンテンツやアフターコンテンツが人気

----Z世代に人気の高い広告コンテンツは何ですか?

オオカミ_アフターコンテンツ

ここ最近では番組のスピンオフ企画などオリジナルのオンデマンドコンテンツや番組のその後を追ったアフターコンテンツが人気で、視聴者の反応としても非常に好評です。恋愛番組内で企業色を全面に出すことはできない為、番組とは別にオンデマンドコンテンツを作成することで、番組ファンの方々に視聴いただいています。先日『今日好き』にて、コロナ禍で青春を楽しめなかった10代を中心とした文化祭プロジェクトを実施し、その集大成である映像作品を『今日好き』の公式Youtubeへアップしたところ、2日で40万回再生されるなど、多くの注目を集めました。

また、番組内で成立したカップルを起用したアフターコンテンツは、番組の世界観を維持した内容になっているため、自然に番組のファンへ届けることができ、企業タイアップ動画であっても人気の高いコンテンツとなっています。

視聴者からスポンサー企業へ自然にありがとうと言われるような広告を目指したい

----今後強化していきたい広告施策何ですか?

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オンデマンドコンテンツアフターコンテンツは視聴者からの人気も高いため、今後も強化していきたいと思います。現状の課題としては、番組の世界観と企業色の融合バランスです。恋愛番組内で企業要素を入れすぎると視聴者から敬遠されてしまう恐れがある一方で、広告主の方としては十分に広告として訴求できていないといった意見をいただくことがあります。番組内容と企業要素の露出バランスが大切になるため、番組本編に対していかに不自然にならずに企業要素を入れ込めるかを日々模索しています。

また、Z世代はPRに対して敏感なので、こちらがコンテンツを一方的に提供している、という見え方にならないよう視聴者から企業に対して自然にありがとうといわれる広告を目指していきたいと思っています。

おわりに

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番組スポンサーが中長期的な取り組みを行う狙いとして1番多いのは、番組視聴者に企業のファンになってもらうことでした!毎度番組が始まる前に提供のアナウンスが流れる為、自然に企業名を認知させることができますし、「番組を視聴できるのはその企業がいるから」といった認識も生まれ、企業に対して感謝する視聴者も増えてくるという良いサイクルが生まれていると言います。

また、Z世代へ刺さる広告コンテンツは、企業色を全面に出し過ぎないことが重要で、番組の延長であったり、番組のトンマナに沿ったコンテンツが人気を博し、好評であることが分かりました。Z世代は、PRに対して気づき敏感になりつつあるので、番組に対する”提供感”をなくし、自然に「ありがとう」と感謝されるような広告を目指していきたいとお話しされる西脇さんは素敵でした。

『ABEMAがZ世代に人気の理由を徹底分析してみた!』ということで西脇さんへのインタビュー内容をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?ABEMAやABEMAの広告についてもっと知りたい!と思った方は是非こちらまでお問い合わせください。

お問い合わせ:abematv_req@cci.co.jp