きっと。

薄っぺらい感情に惑わされて踊らされて僕って何者なんだろうと自問自答する。手にしたいものは何もなくて、求められるがままされるがまま、ただ息を吸って吐いての繰り返し。つまんないよ、曖昧に濁されていくこの人生は。つまんないよ、インクの出ないボールペンは。つまんないよ、朝起きるのは。死にたいと思っても死ぬ勇気なんかなくて、でも死ぬことに興味だけはあって、好奇心だけはあって、死んだ先に何があるかなんて分かりきってるはずなのになぜか期待して、くそだよなほんと。心配とか愛情とか情けとかなんもないくせに一丁前に涙だけは流して、それでいて何日か経てば忘れて笑い合ってほんときしょくてきもくてどうしようもなくて、でもそんな人間にしかなれなくて、自分が嫌いで大好きな矛盾だらけの僕は愛されないのに愛されたいと願ってるそんなしょうもない奴なんだよ。分かりきってるじゃないか世の中そんな奴らしかいないって、自分と同じかそれ以上にくそかそんな選択肢しかないって、分かりきってるじゃないか、なのになんでそれ以上を求めてるんだよ、本気で泣いてくれる人がいるんじゃないかって、本気で愛してくれる人がいるんじゃないかって、本気でそばにいてくれる人がいるんじゃないかって、そんなことを考えながら死んで生きて死んで生きてを単純作業のように繰り返している自分がとっても惨めで、薄汚くて、周りに誰もいない僕にはずっと、ずっとずっと、音楽しかなかったんだよ。生きてるときも死んでるときも、息をしているときも、心臓が動かされているときも、死ねばいいのに死ねないときも僕には音と音楽しかなかった。だから依存してるんだよきっと。離れられないんだよきっと。僕は音楽に自分の人生の答えを求めているんだよ、きっと。

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