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映画『新解釈・三國志』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


福田 雄一監督の作品、映画『新解釈・三國志』が12月11(金)より上映開始となりました。

コロナが原因なのか、皆の観たいものが落ち着いたのか、再び映画館も人数が落ち着いてきたような気がする今日この頃。

元々観る予定ではあったのですが、このところ悲しいニュースや訃報も続いたりしていたので、「笑える作品を観たい」という目的もあって、観に行きました。

いやーおもしろい。

そして感動しました。


予告を観ても分かる通り、役者陣がまず豪華です。

大泉洋さん、ムロツヨシさん橋本さとしさん、高橋努さん、橋本環奈さん山本美月さん渡辺直美さんなどなど…!!推しが多すぎて、列挙するだけでスタッフロールになりそうなくらい出演されています。

特に主役の大泉洋さんは、福田監督が「劉備が大泉さんでなければこの企画をやる必要はない」と言ったそうで、ひたすらぼやきまくる劉備(酔うとやる気出す)を観ることが出来ます。

この映画には、いわゆる「嫌な奴」が出てきません。

ディズニーランドに行くと、キャストの熱意に支えられた「楽しいだけの雰囲気」を味わうことが出来ますが、まさにそんな雰囲気の映画でした。

そういう意味では、裏方のスタッフ含めて「優秀で協調性のある人しかいない」という状態なのかもしれません。

上映直前までメイキング映像が出ていて、皆笑っているのが印象的です。

主題歌は福山雅治さん!

笑った後のエンディングに、めちゃくちゃいい声の曲が響いていました…。


なお、私の「三国志」の知識は、『三国志演義』(立間祥介さん訳)がもとになっている、人形劇が主です。

リアルタイムで見ていたというよりも、歴史の勉強をしなければならないときにどうにか興味を持とうとしていたところ「人形の動きがかわいい」という理由で見始めたのが理由です。

あとは北方謙三さんの小説くらいでしょうか。

そういう意味では、三国志で何が起きたのかはなんとなくわかっていて、情報源が小説や人形劇だったがために、(面白おかしく脚色されていると思いながら読んだり観ていたため)出来事や人物に特に強い思い入れがあるわけではないという状態でした。

だから楽しめたという点もあるかもしれません。


オススメしないのは、三国志に対して「確実に正しいとわかっていることしかやってほしくない」とか、「時代考証的に、正しい解釈はこうである」「小説や漫画の解釈が好き」というように、既に強く支持する「解釈」がある場合、その解釈とは絶対に違うと思います。

あくまでも福田監督の新解釈ですので、解釈にこだわりのある方は自身で映画を撮った方が、絶対にいいと思います。

例えばですが、二千年後の人が「昔、サイバーコネクトツーというゲーム会社があったらしい」と髪の毛フサフサの高身長・美形の松山洋社長で超シリアスかっこいいという「新解釈」をしたとして。

「なぜ髪の毛が後退してないんだ!」という人もいるかもしれません。

(政治以外、ほとんどのデータが消し飛んでいるであろう二千年後にそれを把握している人がいたら、かなり精度の高い情報を持つ人だと思うのでそれはそれで大事にされてほしい)


監督が本当に言いたかったであろう大切なことは、映画できちんと語られていますので、ぜひ観てほしいです。


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ニイザト

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ヤマケイ