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一人芝居『ヒモのはなし2021』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


Geki地下Libertyファイナル公演ということで、赤塚篤紀さんから「一人芝居『ヒモのはなし2021』をやります」という連絡がきたので、行ってきました。

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赤塚さんとは昔、北区つかこうへい劇団(現「北区AKT STAGE」)の六期生(研修生)として芝居を勉強していたころからの知り合いで、芝居をやるときは今も声をかけてくれます。

今回は、「北区AKT STAGE」の代表でもある時津真人さんとの2バージョンで、しかもそれぞれ一人芝居という試み。

コロナの影響で、大勢での出演及び観覧が難しくなったとはいえ、一人芝居は実力がハッキリと分かってしまう演出でもあります。

ダンサーやパーカッション、ヴァイオリンなどの方々とソーシャルディスタンスを保ちつつ、お客さんはマスクをしたまま、座席も間隔を開けるという状態での上演となりました。


物語は、故つかこうへい先生作、『ヒモのはなし』がもとになっています。

ストリッパーの一条明美と、明美に献身的に尽くすヒモのシゲさん。

(ヒモというのは、自分では働かずに女性の稼ぎを頼りにして一緒にいる人のことです)

シゲさんは、明美の身の回りの世話をしたり、機嫌の悪い時には殴られたり、明美が仕事をしている時はパチンコ・競馬にいったりしてヒモらしく暮らしています。

いつ捨てられるか分からないけれど、明美もシゲさんに惚れている。

真面目に不真面目を積み重ねるシゲさん。

「お前の女貸せ」と言われても、ただ頷くのみ。

ハゲチャビンの議員に要請されたときも、「どうぞ」と言ってしまい、ヤクザに「お前、てめーの惚れてる女が抱かれちゃうんだろうが、止めろよ」と説教される始末。

そういう世界観の話です。


時津さん、赤塚さんが演じるこの芝居を、若い子たちもしっかりと支えていました。

スモークの焚き、量、照明、受付、ケータリング、配信準備などなど、演者以外にもやることが沢山あります。

今回のチラシは谷川潤さんという学生の方が担当しているのですが、撮影からチラシとロゴのデザイン、受付でのお金のやりとりなど、マルチに対応してミスのないさまに、「よくできたお子さんだなあ!」と近所のおばさんのような気持ちになりました。

「ある日赤塚さんから電話があって、チラシ撮影の手伝いだと思って行ってみたら、自分がカメラを持たされていました」と笑っていました。

いいやつすぎないか。

「制作の人を紹介するね」と言われて出てきたのも、とびきりかわいい白濱貴子さんで、てきぱきと色んな注意事項や、やってほしいことなどの指示をしていました。

裏方にするには惜しすぎると思ったら、ダンサーとして出演していたので、納得です。

納得はしたのですが、出演しながら制作業務をするのはかなり大変です。

つか先生の芝居に出るときや観るときはいつもそうでしたが、「お前はまだ立てるか」と聞かれているような気持ちになりました。

配信チケットは、両公演とも4月7日(水)21:00まで購入可能、4月7日(水)23:59までアーカイブを残すとのことなので、機会がありましたらぜひ観てください。


下北沢にあるGeki地下Liberty.は、2021年3月末をもって閉鎖。

その話が時津真人さんにきて、今回の上演に至ったと聞きました。

残念ではありますが、役者の皆さんが立てる舞台がこのあとも減るのではないか、どのくらい残るのか、ということも気になります。

安心して観るためのルールも、今後変わってきそうですね。


ゲーム業界も頑張っておりますよ!

今後ともよろしくお願いいたします。


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ニイザト

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ヤマケイ