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映画『インターステラー』を観る

こんにちは、東京スタジオのヤマケイです。


Amazon Primeからメールが来て、映画レンタル100円の中に『インターステラー』があったので、観てみました。

2014年の公開当初から気になってはいたのですが、どうしても宇宙ものというのはトラブルと死の描写があることが多いので、腰が重くなってしまいます。

家で観られることのメリットとしては、「洗濯機が止まったら一旦視聴を止めて、干して戻ってきて再開する」というように、気分を切り替えつつ観ることが出来るところがいいなと思います。


近未来の地球が舞台で、植物の枯死や異常気象のために、やがて人類は主人公の子供たちの代で窒息死するであろうという設定です。

主人公の家では、娘の部屋でだけ本棚から特定の本が落ちるなどの不思議な現象が起きていて、その原因を解明しようとした流れで主人公は宇宙に出ることになります。

解明しようとするあたりはワクワクするものの、主人公が宇宙に出るあたりで「そろそろ誰か死にそうだから観るのどうしようか…」と思ったのですが、音楽が穏やかなので「もう少し観るか」という気持ちになりました。

そこで気づいたのですが、音楽がとてもいいです。

むやみに不安にさせないというか…。

音楽のおかげで見続けることが出来たといってもいいと思います。

宇宙には、「訓練を積んで精神的にも安定しているはずの人たちが、パニックや寂しさに悩まされたり未知の世界で間違った行動をして死ぬほど、過酷な環境」というイメージがあります。

ただ、「それが観たいわけじゃないんだよな…」と思ってもいました。

「宇宙ってワクワクするじゃないですか!未知ですよ!知りたい!」という基本に立ち返らせてくれるような音楽でした。

作曲はハンス・ジマーさんです。


そして宇宙空間で無音になる演出は、驚かせるために使っていないところが、なおいいです。

「わぁ~(*'▽')」ってなります。(突然消え失せる語彙力…)


詩人ディラン・トマスの『Do not go gentle into that good night』という詩が何度か出てくるのも印象的でした。

Do not go gentle into that good night,
Old age should burn and rave at close of day;
Rage, rage against the dying of the light.
Though wise men at their end know dark is right,
Because their words have forked no lightning they
Do not go gentle into that good night.
Good men, the last wave by, crying how bright Their frail deeds might have danced in a green bay, Rage, rage against the dying of the light.
Wild men who caught and sang the sun in flight, And learn, too late, they grieved it on its way,
Do not go gentle into that good night.
Grave men, near death, who see with blinding sight Blind eyes could blaze like meteors and be gay,
Rage, rage against the dying of the light.
And you, my father, there on that sad height,
Curse, bless me now with your fierce tears, I pray.
Do not go gentle into that good night.
Rage, rage against the dying of the light.

この詩自体が、死に際した自らの父親への嘆願だそうですが、生きるための原動力になることも多いので「憤怒(rage)」というのはとても大事な感情だなあと改めて感じました。

サウンドトラックでは、この詩を俳優さんたちが数節ずつ朗読してくれていたのでオススメです。


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ニイザト

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ヤマケイ