見出し画像

街角サードプレイスのポテンシャル

地域には多様な人が生活している

 毎週末のようにイノイチはてな堂(旧・アンティーク日本の心)へ片付けや接客をしていると、地域で生活する方々の多様なことに、いつも新鮮な驚きや発見、学びや面白さを得ています。世代、性別、職業の多様さはもとより、どこの国や地域にルーツを持つかどうかなど、私の本業であるオフィスワークでは接することが限りなく少ないであろう方々が訪れます(もちろんそんなにたくさんいらしゃるわけではないし、こちらから事前に連絡して来ていただくこともある)。
 お店の片付けをご近所に住む方が手伝ってくれました。なんでも、古い物をきれいにしたり直したりするのが好きだそう。とても助かっています!!

画像1

新たな何かが生まれるYOKAN(予感)

 前回記事にも書いたんですが、このお店に残る食器や着物などの家財道具を素材や材料として新たな価値を生めないか考えています。無償または低額で譲るリユース、エコ回収などによるリサイクルだけでなく、元の製品よりもアップグレードさせ高い価値を生み出すアップサイクルが実現できれば素敵です。
 そう思って地域のことをよく知る方に相談したところ、なんと子供服を中心に大人も一緒に楽しめるユニークな服作りをされているデザイナーさんをご紹介くださいました。早速週末にお店へ来ていただき、見て回ってもらい、気に入ってくれた物もいくつかあったようです。興味を抱いたりインスピレーションを喚起するような物と出会っていただけたら嬉しいです。何かが始まる予感…!

画像2

地域の方々に引き継ぐ

 ご近所さんの加勢もあってなんとか店前が片付いてきました。テーブルの上に食器類をたくさん並べていると、やはり結構興味持って見てくれる方は意外と多くて。これらの食器類は古い値札が貼ってあったり埃っぽかったり、なんと言っても大量(!)にあるので、基本的には無償でお譲りしています。このお店の記憶や思い出とともに引き継いでもらえれば、それは全く安くありません。

スクリーンショット 2020-05-05 09.01.43

街角サードプレイスの萌芽

 3月初旬にこの活動を始めてからまだ2ヶ月ですが、地域で生活する様々な人達と会いました。住むだけじゃなく、働く、何かをつくる、表現するといった人達は地域にたくさん存在することも段々と実感を持ってわかってきました。あまり使われなくなった住宅や物置のようになってしまったスペースを「住む」以外の多様な用途で活用できたら街はもっと面白くなるはずです。
 プライベートかパブリックかどちらかではなく、その中間的なサードプレイスは決して新しい概念ではなく古くからありました。近所の駄菓子屋だったり商店だったり、ご近所さんたちの溜まり場になるような場所です。地域の空き家や空き店舗をそんな街角サードプレイスとして生まれ変わらせていければ。

まちの余白を活用して新しい価値をつくる活動はみなさんのサポートに支えられています。