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Whomというブランドと、わたしが作りたい世界について。

2019年12月1日、私たちは「忘れられない女の子」のための香水をリリースしました。あと3日でクラウドファンディングが終わる今、ブランドと私が作りたい世界について、少し書き連ねてみようと思う。


「忘れられない女の子」になりたい。

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-2018年12月30日。
私が失恋した日。


偶然出会って、一目惚れみたいに心が動いた。
一瞬で会った人を好きになるなんて、ありえない。
そう思っていたのに、気づけばいつだって彼のことを思い出していた。
きっと自分のことを好きにならないなんてことも、わかっていた。
ぜんぶ、わかっていたはずなのに。

あの日、眩しいほどの光を纏った渋谷で見た、彼の横顔を、きっとずっと、わたしは忘れられない。強く、それでいてどこか孤独を纏った眼差しから目が離せなかった。

それから数日後、スクランブル交差点で、彼の香りを感じた。全く知らない人から。
彼にとって私は、きっとその辺にいる女の子と同じくらいだけど、私はその辺の男の子だとは思えなかった。
それが悔しくて、寂しくて、でもなぜか少し幸せな気持ちだった。

人は良くも悪くも裏切る生き物で、差し出した愛なんて、どんなに大きくても受け取られる確証なんて無い。
それでも、彼のことを、来ない人のことを、待ち続けてしまうわたしはきっと不幸せな人なんだろう。
おまけに、街中で彼の香りを思い出してしまうなんて。
最悪だ。笑っちゃうくらい、最悪だ。


だったら、最悪なりに足掻いてみたいと思った。

今、記憶に残っていないなら、残るような生き方をすればいい。
少しずつでも、彼の忘れられない女の子に近づいていけばいい。
どうしようもない気持ちも全部、わたしが肯定してやればいい。


香りというツール

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わたしが香水を作り始めたのは、彼を思い出すきっかけが香水の香りだったから。たったそれだけだ。
思い出すところが煙草だったら、煙草をつくると言い出していたかもしれない。
それほど曖昧で、偶然できたものだった。

偶然とは言え、香りと記憶の関係は明確。
嗅覚は五感の中で唯一感情を司る大脳辺縁系に直接繋がっているため、他の五感よりもより情動と結びつきやすいと言われている。
一例によると、認知症の方に過去の思い出と結びついた香りを嗅がせると、それまでは思い出せなかった家族のことが蘇ってきた、という報告もある。
これを応用し、香りの印象を相手の記憶に植え付けることができれば、別場所で同じ香りを嗅ぐだけで、会わずとも自分を思い出させることが可能になる。

偶然ではあるものの、科学的にも証明された「忘れられない女の子」になるための方法だった。

ただ、Whomを香水だけのブランドにするつもりはなくて、つくりたい世界をつくるための第一歩として、そのツールとして、香水を第一の商品にした。
今後は香りに限らず、日々の「心の動き」を増やすようなプロダクト・サービスの制作を仕込んでいく。


わたしたちのビジョン

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Whomで成し遂げたいことは、あたたかい世界をつくること。
私の考える「忘れられない女の子」って、色々な要素はあるものの、あたたかい視線で物事を捉えられる人だと思っていて。
価値観の違う人に対して「面白いね」って興味を持てたり、無謀かもしれないけれど勇気を出して何かに挑戦している人に対して「どうすれば良いか」を一緒に真剣に考えてくれたり。そういう、人の気持ちに寄り添って生きれる人だと思う。

私は、そういう人たちに支えられて、12/30をリリースするに至った。
SNSでたくさんの共感と応援をもらえたから、香水を作ることができた。

だから、今度は、同じように何かを本気でやろうとしている人と一緒に、みたことのない景色を見に行きたい。心無い言葉をかけてくる人たちの声が聞こえなくなるくらい、熱のこもったもので溢れる世界を作り上げたい。

今は辛くても、わたしたちの作るものをきっかけに、毎日寝る前に「今日はあれが素敵だったな」「良い1日だった」と思える夜が増えたら、いい。

方法はひとつではなくて、様々な角度から、様々な人が関わる中で、きっとこの答えは見つかっていくものだと思う。

だから、わたしたちは「それぞれにとってのあたたかい世界をつくる」ことをビジョンに掲げる。


ブランド名について

Whomロゴ

ブランド名称のWhom(フーム)は「どんな人かを説明する関係代名詞」で、それ自体にはあまり大きな意味はない。ただ、その前後にどんな言葉を置くかで意味する文章が変わるものは、わたしたちのやりたいことを表しているように思えた。
わたしたちのブランドを通じて、「誰でもないわたし」になること、Whomの前も後ろも、「全部自分で自由に決めていい」ことを伝えて行きたい。そういう想いを込めて、ブランド名にすることを決めた。


あとがき

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わたしたちは、小さい頃憧れた映画の主人公にはなれない。

映画みたいな、ハッピーエンドが訪れるかなんて、わかりっこない。

自分の全てを受け入れてくれる人なんて、この先現れるかもわからない。

それでも、私は他人を心から愛せる人でいたい。テクニックなんて使わないで正面から向き合える人でありたい。


人間なんて、どうせ人生の7割くらいは暗いことを考えてたりするんだと思う。
残りの3割で経験したことを尊く思って、いつまでも握りしめて生きてく、そういうもんだと思う。
でも、傷や痛みを抱えていることは、きちんと誰かと向き合ったからで、それを超えてこそ、また別の誰かと尊い記憶を重ねることが出来るんだと思う。


自分の失恋を昇華させるために作ろうとしたものが、いつしかわたしだけのものではなくなった。
SNSでもらう多くのコメントやクラウドファンディングを通じて多くの方に購入されることが何よりも嬉しい。「自分にはまだやるべきことがある」と思えるから。
だから、今度は、約1年越しで出来上がった12/30とWhomというブランドが、あなたにとって「味方」であれるように物語を綴っていく。


Sayaka Kuwabara, Brand-creator of Whom

12/16(月)23:59まで、CAMPFIREにてクラウドファンディングを開催しています。目標金額は50万円。ブランドをスタートさせるために必要な金額です。ぜひ、支援をお願いします。

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