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親でない人をひきとった話。 第5話

2021年3月13日夕方。
コロナ禍真っ只中で、職場で肩身の狭い思いをしながらタカコさんのマンションに向かいました。
ちょうどヘルパーのナカノさんが最後の挨拶に来てくださっていてご挨拶。
案の定、タカコさんは業者さんがやってくれるから、といつものように座り込んだままで、出発までに間に合うかどうかもわからない状況。
掃除もしないといけないので近所のコーナンで掃除道具と洗剤を買ってきて、私の車に積みこむ荷物はマンションと市営駐車場を何往復もして積みました。
手間ですが、ただただ部屋にいると柔軟剤臭で気分が悪くなるので気分転換も兼ねて。
夜はこの臭いに加えて大阪地方はすごい雷雨でほぼ眠れませんでした。
朝6時頃に起きて作業の追い込みに入りました。
相変わらず私1人での作業。
ここまで動かない人だったっけ?
引っ越しが決まってから違和感は増す一方でした。
でもケアマネさんからは足が悪い以外はしっかりされています、定期的に膝に注射をうちに行っているのでかかりつけ医さんから紹介状も書いていただいています、ぐらいしか聞いていません。
何も手伝ってくれませんでしたが退去の手続きの時間までなんとか終わらせました。
手続きが済み、予定通りの時間に出発することになりました。
ケアマネさんに挨拶をと思い電話をしたのですが、「今日だったんですか?」と言われたことにまた違和感を覚えました。
そんな気持ちのままタカコさんを私の車に乗せて和歌山へ出発しました。
サービスエリアでお昼ご飯の予定だったのが、すごい人でごった返していたのでそのまま私の自宅に向かいました。
先に荷物が届いていたのですが、聞いてない!と思うほどの物の量、柔軟材の人工的な安っっぽい癖のある香料の臭い‥‥
すでになんとなく私の体にはストレスがかかっていました。
荷物の片付けには2人の妹が手伝いに来てくれました。
昼ごはんと晩ごはんは4人で食べ、妹たちが帰ると私たちだけになります。
タカコさんに先ににお風呂に入ってもらうことにしました。
特に介助が必要とは聞いていません。
洗濯物はこのバケツに入れて、と伝えました。
タカコさんがお風呂から上がり、脱衣場に行くと‥‥
とにかく排泄物臭がすごい。
脱衣場どころか浴室も臭いで充満しています。
とにかく窓を開けて換気し、何気にためているお湯を見たら、排泄物ではなく何か得体の知れない白いものがいっぱい浮いているのです。
タカコさんの洗濯物だけ先に洗濯機を回し、お湯も抜いてしばらく換気できてから掃除してお風呂に入ることにしました。
環境が変わったばかりだし、何事も頭ごなしに不満をぶつけてはいけない、ちょっと様子を見ないと‥‥
こんな地獄の毎日が始まりました。

最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
これはあくまでも私の体験談です。
この体験がどなたかのお悩みのヒントにでもなれば幸いです。
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