読書感想文

#読書の秋

#逆ソクラテス

逆ソクラテスを読んで。「敵は先入観」「僕はそうは思わない」なんてカッコいいんだろう、と惚れ惚れしてしまう。スパッと切れるナイフのようなコトバ達。小学生の子供がみんなで力を合わせて担任の、決めつけを崩していくところは爽やかさえ感じます。気の弱い草壁君が自分に、自信や価値観を持てたこと。「僕は(私は)そうは思わない。」この気持ちさえブレなければ、すごく青空のように気持ち良く生きて行けそうです。

スロウではないでは、差別したり威張る女子生徒が、上から目線で同級生を見下し優越感を得ています。目をつけられた転校生が目立たないようにするも、最後はぶつかってしまいます。転校生も前の学校ではいじめっ子だった。だから痛いほど威張っている同級生の気持ちがわかる。読んでいて、皮膚がピリピリしてしまいました。担任の磯憲が、転校生の子が幸せになればいいなという言葉に救われました。生徒への思いやりがとても感動しました。非オプティマスを読んで。ちょくちょくオプティマスを譬に出すのが面白い。このお話の久保先生の気持ちの変化も、気持ちが良いですね。「相手によって態度を変えるほど恰好悪いことはない」この言葉は、1番グッときました。ハートを鷲掴みです。もし伊坂さんが先生だったら、ひねくれた子や、ねじ曲がってしまった子、臆病で弱虫な子が少しはクスっと笑える学校生活を送る事ができたかもしれないですね。アンスポーツマンライクを読んで。人の1部分でしか見ないで判断するのはあまりになんか、悔しい。悔しすぎて寂しくて涙が出ます。最後に犯人に、リスタートの権利が貰えるというところに光を感じて安堵しました。バスケの世界の残り1分は永遠、なんてカッコいいんだろう。私もこの部分を読んで、感想文を書こう!と思いました。最後の逆ワシントンを読んで。行動力のある母親が羨ましいほど、愛情たっぷりで微笑ましく読めました。ありがとうございました。この逆ソクラテスは色んな世代の方たちに読んでいただきたいです。教科書には載っていないことを、伊坂さんは教えてくれていると思います。皆さんも伊坂マジック?トリック?にはまってください。



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