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cluster:仮想世界のフロンティア挑戦記

どうも、カティアです。

先日のcluster大幅アップロードで常設ワールドの制作が可能になり、VRChatに近いことが出来るようになったほかスマホ向けクライアントのローンチによって一躍国産VR-SNSの最有力候補に躍り出ました。

今回はこのフロンティアに挑戦するべく、clusterへのワールドアップロードを目標に制作しながら記事を書いていきたいと思います。

◆cluster向けアバターの制作

さて、cluster向けアバターにはいくつかの制限があり、適当に作ったアバターだとポリゴン数やマテリアル数をオーバーしてしまいます。そこで、cluster向けアバターを制作していきます。

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今まではボクセルにボーンを入れた簡易アバターでいましたが、本腰を入れます。今回はセシル変身アプリ版モデルのアップロードを目指します。セシル変身についてはこちらをどうぞ。

このアプリにはクラスター用の髪や瞳のセッティングがあり、キャラメイクの際にここからセレクトしていくことで比較的簡単にcluster用アバターを制作できます。

しかし、ここで問題が。ツーサイドアップまで入れるとマテリアル数オーバー。さらにボーン数もオーバー。色々小細工を試しましたがボーンがいかんともしがたく断念、cluster向けの髪型を選択することに。

せめてもの個性としてシルクハットを追加🎩。3マテリアル仕様でしたがテクスチャを共有していたのでテクスチャに直接色を塗ることで1つに統合しました。

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はい、実はまだ一点問題がありますが…とりあえず良しとします。

◆サンプルワールドを開く

さて姿が整ったところでワールド制作に移ります。

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clusterのワールドに必要なUnityのバージョンは2019.2.21f1。VRChatともVRCβとも違います。Unity HUBを入れるのが賢明ですね…。さらにバージョン管理システムのGitが無いとサンプルを開くときエラーが出たのでこれも取り敢えず入れてみます。

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ところがエラーが消えません。Windows再起動でgitが認識されるようになるという情報を得たので、ここで再起動。

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エラーを突破、無事プロジェクトを開くことが出来ました。サンプルシーンには既に必要最低限の要素である「出現ポイント」「床コライダー(無いと床を貫通して奈落に落ちて行く)」「デスポーン高さ(出現ポイントに戻される高さ)」の三つが揃っています。

◆マイワールドを作る

さて、チュートリアルでは無料のアセットでファンタジーな村の制作に挑戦していますが…折角なので、色々並べてみましょう。動かない置物なら大した問題にもならない筈。

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Vket4で展示する多脚戦車をはじめ大型メカを実物大のイメージで展示。さらにゲートや看板を置いてそれっぽく仕上げていきます。VRChatと違いUnity上のPlayでテストできるので気は楽ですね。

◆ワールドをアップロードする

さて、煮詰めてもいいですがとりあえず一度アップロードしてみます。

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公式サイトでAPIアクセストークンを発行して貼り付けると、アップロードが可能になります。テストプレイのスクショをサムネイルとして貼り付け、ワールド名と説明を入力したらアップロード!

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無事アップロード成功です!ボクセル多脚戦車博物館「UNBIPED MUSEUM」にclusterから入れるようになりました。

◆はじめてのワールド「UNBIPED MUSEUM」

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コンセプトは実物大。「スマホから手軽に入れる」「VRで楽しめる」に合わせて、普段画像やアバターとして出しているボクセルマシンをフルサイズで配置しました。バンクスはイスラエルの戦車メルカバがデザインモデルなのでそれに合わせた大きさまで拡大。

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奥には簡易事務所とクレジット看板を設置。わずか1MBでスマホからでも安心のコンパクトワールドです。

…これのURLをQRコードにしてカードや冊子に貼れば、画像として載ってるマシンが置かれたワールドにダイブすることが出来るという目論見です。

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VRSNSとしてのclusterはまだ産声を上げたばかり。国産VRSNSとして今後のさらなる発展が期待されるこのフロンティアに、今後も挑戦していきたいと思います。