マガジンのカバー画像

LEGACY OCEAN REPORT

46
VTuberカティアの世界観小説です。 Pixiv小説で連載していたもので、noteでは第2章、第3章を連載していました。
運営しているクリエイター

記事一覧

◆カタリナ・プロジェクトアーカイブ【電脳都市編】◆

本記事は、カタリナ・プロジェクト三周年に合わせてWorldTypeに蓄積されている資料を加筆修正…

カティア
2年前
3

◆カタリナ・プロジェクトアーカイブ【電子生物編】◆

本記事は、カタリナ・プロジェクト三周年に合わせてWorldTypeに蓄積されている資料を加筆修正…

カティア
2年前

◆カタリナ・プロジェクトアーカイブ【種族編】◆

どうも、カティアです。間もなく私も活動開始から3年。いい機会ですので、WorldTypeに蓄積して…

カティア
2年前
1

Legacy Ocean Report #36 帰還

トッシャーシティから実に二百キロメートル、未開拓前線領域の奥地を進む一団。ただの冒険野郎…

カティア
3年前

Legacy Ocean Report #35 はじまりのピアノフォルテ

「…ん……。」 暗闇の中、うつ伏せで倒れていたレイは目を覚ました。ここはいったい。空には…

カティア
3年前

Legacy Ocean Report #34 最大の危機

アナザーオーシャン北西海域。海面近くを薄く覆う白い霧に加え、赤色のパーティクルが海中から…

カティア
3年前

Legacy Ocean Report #33.5 凍てつく水時計の底で

電脳都市3333番、サイバークリスマス。一年中凍てつくような青い光が降り注ぐこの街は、十一月半ば頃から急に来訪者が増え始める。どんな環境でも再現できると言われたところでやはり人は、季節の習慣を求めてしまうのだ。 それにこの街は、いくら寒々しいと言っても凍え死んだりしない。君の部屋が物理的に冷蔵庫のような環境なら話は別だが。 ……で、ここはどこだ? 少しの間気を失っていたと思ったら、いつの間にかよく分からない所に転送されていた。周囲を鋼鉄製の壁で覆われた小部屋。正面には黒

Legacy Ocean Report #33 港を目指せ

ヴォーテックス王国王都西部、緩やかな坂が続く市場。左右に立ち並ぶ家屋の間にえぐられた谷底…

カティア
3年前
1

Legacy Ocean Report #32 動乱の都

何処からともなく響き渡る異国の言葉。そしてそれに続き、彼らの声に翻訳された青年の声が続く…

カティア
3年前

【Legacy Ocean Report】#31 猛火の星、大洋の鯨

午前一時半。牢屋の中で映し出されたホログラム映像を、蒼いケープの集団が食い入るように見て…

カティア
3年前

【Legacy Ocean Report】#30 遠い海から来た子

インターネットが発展して早十数年、世界はページを捲るが如き勢いで移り変わり、数多の界隈の…

カティア
3年前

【Legacy Ocean Report】#29 絶海の王国へようこそ

甲板の上で向かい合う両者。突如海中からエントリーしてきたのは、褐色の肌に白い紋章を走らせ…

カティア
3年前
1

【Legacy Ocean Report】#28.5 ワイルドハントの夜に

電脳都市番号2735番、フルムーンフォレスト。通常電脳サバイバルゲームの会場として使用される…

カティア
3年前
1

【Legacy Ocean Report】#28 この海の彼方へ

テーブルの上を、心地いい夜風が流れる。 ここは電脳都市トッシャーシティ、東部観光区画、上空五百メートル。二十世紀都市崩落以降、電脳トレジャーハンターが激減する中で行われた大規模な区画整理事業の結果、観光産業は空に活路を求めた。 ステラーラウンジと呼ばれるこの輸送船団のごとき空中都市は十数のユニットを空中に固定したもので、地上との行き来はポータルの他に軌道エレベータのミニチュアのようなもので行われる。喧騒を嫌っていた旧来の市民には好評だが、ゴールドラッシュと共に成長してきた都