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巷の猫ちゃん⑥僕の生き方はノラだ

僕はしあわせだ

だってごはんをたべれて

ぽかぽかななところでねむたくなれて

静かなにおやすみできる

だれにも怒られたりしない

いつかは思い出せないけど

僕のおにいちゃんは

知らない人間につれていかれて

いなくなっちゃった

それからは

僕ひとりぼっちだけど

おにいちゃんがしあわせになってたらいいな

おにいちゃんがいたころは

僕とごはんを少しずつ分け合いながら

2人でひなたぼっこしてた

僕とひなたぼっこできてたほうが

良かったのかな

人間は僕たちをつれていくのは

なんでなのかな

僕たちのためなのかな

人間のためなのかな

僕たちのためだと思って

人間は僕たちをつれていくのかな

それとも僕たちがしあわせじゃない

と思って僕たちを人間側に引き込むのかな

人間のいるところがきらいなわけじゃない

だけど

僕たちのしあわせはこうやって

自分でのんびり決めれることかもしれない

人間につれていかれたことで

なくなるしあわせを

人間は知っているのかな

おにいちゃんをつれていった

人間は僕のこと

しっているのかな

僕のすんでいる近くの猫がいってた

人間に嫌がらせされた猫を守るために

人間がお世話する

猫たちを

『ほご猫』といっているって

それって本当にほごなのかな 

僕のお兄ちゃんは

ほご猫にならないかな

こわいな

僕はこわい

逆に

人間から守られることも

人間とかかわることも

猫は本当に求めているのかな

かんがえてほしい

でも人間は僕たちに関わろうとして

僕みたいな外すみ猫を

『のら』というらしい

人間からみた

僕たちはのら猫だ 

だけど

僕は人間がいう

のら猫の意味を知らない

だから

僕の生き方をのら猫と呼ぶことにする

僕がよぶのら猫は

『のらりくらり』

『のんびりしながら』

『いきること』

それが僕の生き方

『のら猫』

外すみののら猫だ

僕はしあわせだ

このいきかたを守っていきたい

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