京都大賞典2020のレース回顧・結果

京都大賞典2020のレース回顧・結果

京都芝外2400m稍
2:25.6 60.4-60.0 M
12.8 - 10.9 - 11.8 - 12.3 - 12.6 - 12.5 - 12.7 - 12.8 - 12.2 - 11.6 - 11.6 - 11.8

ざっくり回顧

 キセキが外を上がったときはこれでキセキは飛んだかな~って思っていたんだけどあれっと思ったし、何よりグローリーがこの展開で普通に正攻法で勝ち切ったのを見て、ああこれは3~4角で上げきれなかったんやなって考えてラップ推移見ても答え合わせした感じかな。全体のペースはそこそこ速かったんだけど、中弛みが生じていて中盤は12秒台半ばとかなり息が入っていた。それはまだいいんだけど、3~4角で前目が強気の仕掛けを展開し切れなかった。コーナーでペースがそこまで上がらないので外からの押し上げが言うほどしんどくなくて結果として直線までに取り付かれてしまった感じやね。

 グローリーはこの展開で好位から進めてやれているようにやはりギアの上げ下げが上手いね。香港ヴァーズを勝った時も全体はそこそこ流れている中で中盤で息が入って要所での加速でという競馬だった。キセキが外から動いてポテンシャルでそれなりに食い込めたのも含めて展開の綾の面はあったかなと思う。先行勢はもう少し意識的に強めの仕掛けをと思ったんだけどね。ステイフーリッシュとかもできれば中弛みのピークだった3角手前辺りから思い切った運び方をしてほしかったけど…まあ結局競馬って減点法だからレースの流れに乗っている先行勢より後方で進めるほうが流れに合わせた競馬がしやすいんだろうなとは思う。先行馬に乗るほど騎手の競馬IQが高くないと難しいってのを痛感する一戦ではあったかな。予想する方もそこに合わせて落とし込まないといけないから、予想をするうえでは理想と現実をしっかりと分けないといけないんだと思う。馬場が回復傾向だと騎手の方も適正ペースを作るのは難しいと思うし、その辺をもうちょっと考えながら幅を持たせてやる必要があるのかなと。

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