大草原の小さな家 濃厚すぎる第一話

アマゾンプライムビデオで大草原の小さな家を見始めました。
どうやら最近ラインナップに追加されたらしい。ありがとうございます。

大草原の小さな家は1974年から1982年まで放送されたアメリカのテレビドラマ。日本でも夕方の6時からテレビ放映されていたので、あの時代を生きた人におそらく知らない人はいないでしょう。

僕ももちろん見ていたはずなのですが、食事時の流し見だったので内容はまったく覚えていません。覚えているのはあのテーマ曲が名曲だということのみ。

ずっと興味はあったので、軽い気持ちで第一話を見てみました。
「こういうの待ってた!」
まんまとハマってしまったので今後も見続けることになりそうです。

■ドラクエ感満載の第一話「旅立ち」
舞台は1870年から80年代にかけての西部開拓時代のアメリカ。日本だと明治が始まった頃の話です。

主要登場人物は、お父さん、お母さん、長女メアリー、次女ローラ(主人公)、三女キャリーの一家5人。この5人が大草原を舞台に強く生きていく物語です。
一話はスペシャルになっていて映画1本くらいの長さがあります。怒涛の展開で最後まで気が抜けませんでした。

一家5人で馬車に乗って引っ越し
川を渡る時に、犬が失踪
新天地を見つけ、丸太小屋の建築開始
犬発見
エドワーズおじさん登場
原住民登場
狼登場
火事発生
立退き要請
再び馬車に乗って旅立ち

馬車に乗っての旅立ちは完全なドラクエスタイル。
ドラクエのように大規模な戦闘はありませんが、次から次へと襲い掛かる災難を家族で協力して切り抜けていきます。


■一話だけでお別れなんて寂しすぎるよ、エドワーズ
感動する場面は多々あるのですが、第一話の中で個人的に最も心に響いたエピソードは、エドワーズおじさんの話です。

新天地で一番最初に出会ったエドワーズ。丸太小屋建築の手伝いのためにお父さんが連れてきました。顔中にヒゲを生やしたいかにもならず者っぽい風貌。唾を飛ばすことを子供に教えたりとガサツな振る舞いが多い。そんなエドワーズをお母さんは好きになれませんでした。

子供達は本能的に人間を見抜くのでエドワーズに懐くのですが、大人は偏見が邪魔をしてそう上手くはいきません。露骨に嫌悪感を示すので当然子供にも伝わります。

最終的にお母さんの偏見を取り除いたのは、吹雪のクリスマスにエドワーズが死ぬような思いをして子供達にプレゼントを持ってきてくれたことでした。
子供達にはマグカップ、お母さんにはイモ。質素ですがそこには彼なりの愛情がこもっていました。

そして主人公のローラの語りが入ります。
「今までで一番最高なクリスマスでした。お母さんがエドワーズおじさんを好きになってくれたから」

こういうシンプルなのが僕は好きなんです。

インターネットも携帯もない。手紙を出すのにも街まで行かなければいけない。あるのは目の前の人間関係だけ。その方がシンプルでいい。
セレブとか高層マンションとかそういう都会的なドラマよりも、田舎の素朴生活の話の方がしっくりきます。

立ち退き命令が出た後、せっかく建てた家や牛たちを残して、一家は馬車に乗り旅立つ。悲しみと希望を抱えながら次なる場所を目指します。それをずっと見送っているエドワーズ。そのカットが実に素晴らしかった。


ありがとうございます。有意義なことに使います。