他人に過剰に負荷をかけたがる人、迷惑なのでやめてください

聖徳太子が同時に10人の話を聞き分けたという逸話。

「豊かな耳を持つ」=「人の話を聞き分けて理解することに優れている」=「頭がよい」という意味で豊聡耳という名が付けられてから上記の逸話が後付けされたとする説もある

ウィキにはこんなことも書かれていました。
つまり嘘かもしれないということです。人は偉大な人物のことを大げさに語りたがる生き物ですからね。

レジェンドであるが故に全ての行動が神格化されていて誰も疑わないのでしょう。
やってみればわかりますが、実際は同時に10人の話を聞き分けるというのはかなり難しいです。

個人的意見ですが、聖徳太子が賢かったというよりも、10人同時に話しかける下々の民が賢くなかったのではないでしょうか?彼らに貧愚口と言う名を与えましょう。

「同時に話しかけても、相手の耳には届かないだろう」
フツーはこういう配慮をするものですが、彼らはそれができなかった。
しようとしなかった。

その10人同時に話しかけた下々の民の子孫たちが、今もこの世の中を少しだけ住みづらくしています。

■2021年こそ、無意味な問い合わせやめましょう
飲食店でお客さんが食べ終わった食器を片付けている店員さん。明らかに両手はふさがっているし、重いものを運んでいて辛そう。そんな人に「注文お願いします」と言い放つ人を何度も見てきました。

なぜ下げ終わるまで待てない・・・

「頼むから、今は話しかけないでくれ」って時が誰にもあると思うのですが、話しかけてくるんですね。聞いてみると無意味なことだったりします。

鬼滅の刃ってもうないんですか?
 完売って書いてあるのになぜ聞く?

限定版ってもう入荷しないんですか?
 限定版の意味わかっていますか?

書店員さんから聞いた話ですが、こんなことを1日に何百回も繰り返すそうです。

これコロナ初期にドラッグストアで繰り返されたことの、鬼滅バージョンなんですね。半年経っても全く何も学習していないことがわかります。

2020年はマスクに始まり、任天堂スイッチ、鬼滅などなどいろんなものが店頭から消えました。その度にこれと同じことが繰り返され、店員さんは消耗してきたのです。

いいかげん無意味な質問で店員さんを消耗させるのはやめましょうよ。
そして不機嫌を撒き散らすのもやめましょう。

■たくさん処理しても幸せにはなれないよ
僕はマルチタスクが大の苦手です。
効率よく物事をこなすことは好きですが、それは自分が楽をするためにやっていることで、それを他人から強要されることは大嫌いです。

マルチタスクに対する耐性もなくなってきていて、最近はかなり自分に甘いです。無意味に脳に負荷をかけないということをモットーにしています。

自分に甘くしているのは年のせいもありますが、マルチタスクで無駄に消耗したくないというのが大きいです。
何も価値を生み出していないのに、無意味に消耗する。その先に何があるかって、疲労しかありません。マルチタスクで頑張っても疲れるだけです。

そんなに脳に負荷をかけなくても、生きていける道はいくらでもあるのです。

社会に出るとマルチタスクで多くのことを処理できることがすごいと思われがちですが、本当に価値のあることはシングルタスクでしか生み出されません。
マルチタスクでやれることは「処理」でしかないので、処理で産みだせる価値にはどうしても限界があります。

牛丼チェーン店なんてマルチタスクの極みで店員さんを見ていて気の毒になります。
あれだけ神経すり減らして働いても、喜ばれないどころか怒られたりする。お客さんに怒られ、店長にも怒られ・・・皆疲れています。

スタッフ募集のモデルさんみたいな笑顔に遭遇したことはありませんし、求めるつもりもありません。ただただ状況が改善することを願うのみです。

仕事=苦痛に耐える
もしそうなっているなら、その職場は辞めどきかもしれません。
自分の辛さって自分にしかわかりませんよ。
だから自分が判断を下してください。それが自分を救います。

世の中には信じられないほどのマルチタスクを要求してくる職場や人が存在します。
大変な割には全然お金をもらえません。
それを我慢するとどうなるか、発狂するだけです。
処理能力の限界を超えると暴走するのは人間の脳もCPUも同じです。

今こうやって記事を書いていますが、もちろんシングルタスクでやっています。音楽もかけていないし、雑音も鳴っていない。聞こえているのは膝の上で寝ている猫のいびきだけ。集中できています。

マルチタスクで消耗していた頃には考えられないことです。そんな気力ありませんでしたから。
こうやって何かに集中できている。それだけでもありがたいことだと感じます。

ありがとうございます。有意義なことに使います。