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人材紹介はコミュニケーションビジネス

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
よく人材ビジネスはコミュニケーションビジネスと言われます。その意味するところは、「人」を扱っている人材ビジネスにおいては人対人の「コミュニケーション」が全てにおける根幹であり、ビジネスにおいてもその良し悪しが大きな影響を及ぼすということだと思います。

コミュニケーションといえば一般的に、リアルにしろ、オンラインでのリモートにしろ直接的なコミュニケーション(=ダイレクトコミュニケーション)を指すことが多いと思いますが人材紹介の仕事ではそのようなダイレクトなコミュニケーションのみならず、その他の要素を総合的に捉えてコミュニケーションを図っていくというケースがとても多いです。

そこで今回は人材紹介におけるコミュニケーションについて、メールやSNSなどでのレスポンスを取り上げ、その特徴について見ていきたいと思います。


人材紹介におけるコミュニケーションの特徴

以前、私はnoteでコミュニケーションに関して以下の記事を投稿したことがあります。

そこではメールやSNSにおけるレスポンスのスピードについて取り上げ、すぐに返信などの対応をする人がいる一方でレスポンスが遅い人や全くない人がいるというケースを取り上げ、特に反応がないのが一番困るということを述べさせて頂きました。

しかし実はこのようなレスポンスのスピードも相手からの意思表示だと捉えることができます。

つまり、スピーディーにレスポンスがある人は仕事の要領がよく、やり取りしている事象に対しても前向きに捉えていると感じますし、逆にレスポンスが遅い人は、その事象に対して「優先度が低い」「興味関心が薄い」「今、忙しい状況」などを想定することが可能です。

このことは人材紹介における進捗の場面に当てはめてみるとよりはっきりします。つまり、面接の日程調整やフィードバックのような場面においてタイムリーにレスポンスを頂ける人とそうでない人の違いは概ねその企業における志望度に影響していると考えることができます。当然ですが、第一希望の企業に対するアクションは早くなり、それ以外の企業については優先度が下がるという訳です。

また同様にレスポンスの内容からもその企業に対する志望度について概ね推察することが可能です。

例えば、面接のフィードバックなどについてメールでいただくケースがあります。その際に、面接の感想や懸念事項、志望度などについて明確にフィードバックをいただく事もあれば、ただ単に一言、「面接終わりました。結果待っています」みたいなメッセージを送ってくる候補者もいたりします。

同じ面接の感想でもこのような違いが出るのは、本人のキャラクターももちろんありますが、一番は当該企業への意向や志望度の強さの違いが影響しているのだろうと思います。

以上のように人材紹介の仕事ではレスポンスのスピードやその中身から相手の状況を判断し、次のアクションをしていくというのがとても大切です。

行間を読むという事

このようなコミュニケーションは、言わば「行間を読む」ということに通じる部分があります。特に、レスポンスが遅かったり、無かったりした場合にそのことによる相手の状況や気持ちを察して動けるかどうか、ということは人材紹介のコンサルタントの資質としてとても重要だと思います。

あるいは、レスポンスの中身がこちらが期待していたものと違う場合なども同様にそれに応じてこちらの今後の対応を変えていく必要があります。

以上のように直接的なコミュニケーションではなくても相手のアクションから相手の状況や気持ちを把握し、それを踏まえて行動していくことこそ人材紹介コンサルタントとして意識したい点だと思います。

まさにこのような仕事の特徴が「人材紹介がコミュニケーションビジネス」と言われる所以なのではないでしょうか。

先日、あるエグゼクティブサーチのヘッドハンターの方が進捗の日程調整業務はアシスタント任せにせず、自ら行なっているということを教えてくれました。候補者も忙しい中で日程調整の場面こそ、正当な理由でコミュニケーションが取れるからというのがその理由です。

その方もやはり候補者のレスポンスのスピードから志望度を推し量り、候補者の最新状況の理解や思考の変化に気づけるタイミングとしてこのようなコミュニケーションの場面を意識的に活用されているとのことでした。

トップクラスのコンサルタントはやはりこのような点を意識しているのだなと改めて感じました。

今回はコミュニケーションビジネスと言われる人材紹介の仕事においてその特徴などを見てきました。もちろん、ダイレクトなコミュニケーションが一番確実に相手の状況や考えを掴むことができますが、このようなレスポンスの対応から行間を読んでいくことで相手の気持ちを理解していくことも人材業界で仕事をしていくのであれば是非、身につけていきたいですね。

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