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お洋服屋さんで私は優しい

お洋服屋さんで私は優しい。


時間に追われて作業をしたり

重たい物を運ぶ大変さはあるけれど

お客様と接することが大好きなので


働くのが楽しい。


そう思っているので

お客様に優しく出来る。


ちょっと過剰になっちゃうこともあるかもしれない。


だけど

どんなお客様にも

低姿勢で対応するのは

当然。



・・・・・・

グアムのABCマートでのこと。

混み合った店内で店員さんが通路をかなりふさいでいた。お客さんなのか知り合いなのかわからないけれど、商品についてを聞かれていると言うよりは、他のおしゃべりをしているという感じだった。私は通路の奥の商品を見たかったので一瞬立ち止まったが、その横をすり抜けるように前進した。


おっと!

店員さんのおしりが想定外に大きかった。

カゴッ!

そう

カゴが当たってしまった。

店員さんのおしりに。


オッ。ソーリー。

私は言った。


店員さんは・・・



私を振り返って

ジロッとにらんだ。

もう一度

ペコっとする私。

店員さんは私を見送った後

またしゃべり出した。


・・・・・・


日本だったらあり得ない。

日本の店員は

ぶつかられたって謝るよ。

一言も謝らないで

仕事しないでおしゃべりして。

お客さんをにらむなんて。


・・・・・・


失礼ですか?その店員さん。


自分が自分に聞きました。




ぶつかったのは私。




丁寧な対応を極める日本も良いけれど



私って

お店でペコペコしすぎだな。



・・・・・・



数年前にその体験をしてから


よく考えるようになりました。


優しさと
ペコペコの
境界線



・・・・・・

例えば

試着をした服を

カゴいっぱいに

ぐちゃぐちゃのまま返してくる方がいても

笑顔で対応していました。

ご試着ありがとうゴザイマス・・・

って。


だけどこの人は

この服をまた誰かが手に取って

買っていくことを想像していないのだろうか?

と思うと


笑顔で


良いですよ~

って言うことが


果たして優しさなのかと考えたりします。



洋服屋という商売が

無意識に

人の心を

偉そうな人に仕立ててしまっては


いけないなと