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【キャスターの本音】Q「リモートに消極的な企業がリモートを導入するには?」→A「導入しなくていいと思います」

こんにちは。1400名以上が47都道府県でフルリモートワークをする株式会社キャスターのPRチーム(広報)モリ&ツボイです。

PRチームでは、キャスターらしさをどう世の中に伝えていこうかと日々、奮闘中。もちろん、ひと筋縄ではいきません…!

今回からスタートする「広報の雑談」企画では、そんなPRチームの日々の雑談広報ならではのお悩みを思いきって公開していくことにしました。

今回のテーマは、「メディア取材でモヤモヤする質問」について。(初回からなかなか濃いテーマ笑)

キレイゴトなしの本音トークから、少しでもキャスターの雰囲気やカルチャーを感じていただけたら嬉しいです!

取材時にモヤモヤする質問「リモートに消極的な企業がリモートを導入するには?」

ツボイ:モリさーん。最近、メディア取材を受けている時に、実はモヤモヤする質問があって…。

モリ:え!どんな質問?

ツボイ:「リモートワークに消極的な企業が、リモートワークを導入するにはどうしたらいいですか?」っていう質問です。結構、頻繁に聞かれるんですよねぇ。

モリ:なるほど。コロナ禍でリモートワークが加速した状況もあって、そういう質問が増えるのかもしれませんね。メディアの方の質問の意図は何ですかね?

ツボイ:メディアの方はきっと、最近のリモートワークの広がりを受けて「もっと多くの企業が導入できたら働きやすい社会になるのに」という気持ちで、まだ導入できていない会社が導入するにはどうしたらいいかと聞いてくださっているんだと思います。

モリ:リモートワークがテーマの記事は、コロナ禍で一気に増えましたもんね。

ツボイ:そうなんですよ。でも、この「リモートワークに消極的な企業が、リモートワークを導入するにはどうしたらいいですか?」という質問って、キャスター的には違和感ありません?

モリ:あります、あります。

ツボイ:ですよね。キャスターは「リモートワークを当たり前にする」がミッションなので誤解されがちなんですが…別に「すべての会社がリモートワークになることが正義」って考えているわけじゃないんですよね。


リモートワークを生産的と感じない場合、導入しなくていいのでは

モリ:それに対して、どう回答しているんですか?

ツボイ:「無理に導入しなくても良いのでは」と(笑)。

モリ:身も蓋もない回答!でも、まぁ、そうですよね〜。もちろん、リモートワークを当たり前の選択肢にしたいキャスターとしては、リモートワークを導入しようとしている企業は応援するのだけど、絶対に取り入れるべきというスタンスではないですからね。

ツボイ:まさに、そう!キャスターでは、リモートワークの方が人材リソースを確保しやすいし、会社の生産性も上がるなどメリットを感じているから導入しているけど、経営者がリモートワークを生産的と考えない会社にまで導入を勧めるのも変な話ですしね。

モリ:業界によって、リモートワークが適していない場合もありますしね。その回答で、メディアの方はすんなり納得してくださるんですか?

ツボイ:いえ、結構ポカンとされています(笑)。「リモートワーク=善」という前提で聞いてくださっているので、そもそもの質問をひっくり返すような回答でお伝えしづらいのですが…。

モリ:想定してた回答と全然違いそうですものね(笑)。
コロナ禍で半ば強制的にリモートワークが広まったところがあるので、リモートワークが目的になってしまっているのかもしれないですね。

ツボイ:そうそう!「なぜ、リモートワークを導入するのか?」を言語化できないまま、「とにかく、リモートワークを取り入れなきゃ!」となってしまっている社会背景もあるのかもしれません。


記事中カットされても伝えたいこと

モリ:その後はどういうふうに取材は続いていくんですか?

ツボイ:そもそものリモートワークのメリットなどを改めてお話することが多いです。リモートワークを導入するメリットの一つは、場所にとらわれずに、優秀な人材を採用できること。働き手のリモートワークの需要が高まっていることは否定できないので、今後はリモートワークの可否で優秀な人材を獲得することがより難しくなる可能性が高いなどの話をしています。あとは物理的なオフィスがないことでのコストカット面の話とか。

モリ:最終的に記事では、どういう内容で掲載されるんですか?

ツボイ:全部カットされることも少なくないです(苦笑)

モリ:よく聞かれる質問なのに、結局カットされてしまうとは!どう伝えたらいいのかなぁ。

ツボイ:悩みどころです。無理に回答して誤解に繋がるのもよくないですが、カットされてしまうと何も伝えられないし。
取材の前に記事の方向性が決まっていることも多いので、そもそもの質問をひっくり返す回答をすると、カットの対象になりやすいのは事実ですよね。

モリ:ツボイさんはもともと出版社で働かれていたからこそ、より相手の気持ちもわかるんじゃないですか?

ツボイ:そう、それが辛いところです(苦笑)。メディアの方が求めていらっしゃる回答に想像がつくからこそ、それを返せないもどかしさはあります。
たとえば、質問に合わせてリモートワーク導入のコツなどを回答することもできるんですが、それはあくまでリモートワークに積極的な企業に向けたものですし、そういう回答を続けると結果的にキャスターのスタンスが間違って伝わってしまうことにも繋がりかねないので…。
でも、無理に合わせて回答しない(代表の)中川さんや(CROの)石倉さんの取材スタンスはいつも見ていて「いいなぁ」「やっぱり、キャスター好きだなぁ」としみじみ感じるんですよね。嘘がない会社だなぁって、取材のたびに思います。

モリ:キャスターの社会に媚びないところ、いいですよね。

ツボイ:ですよね。広報としては時事的なテーマや社会のトレンドに乗っかってPRするのがスタンダードなやり方なので悩むところではありますが、一方で「これがキャスターらしさだよな」と思ったり(笑)。

モリ:そういう瞬間に「キャスターらしさ」って見えるのかもしれませんね。他にもそういった取材時にモヤモヤする質問ってあります?

ツボイ:他にもいろいろありますよ〜。たとえば、「女性活用」についてとか。

モリ:あ、予想がつく!では、その話はまた次回しましょうか。

以上、「広報の雑談」企画でした!
次回は、「女性活用」についての誤解がトークテーマの予定。また覗きに来ていただけると嬉しいです!

キャスターが「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げている理由については、CROの石倉が書いたnoteをご覧ください!



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