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簿記2級の受験者数と合格率が急激に減少!会計業界の未来はどうなる?

前回、簿記3級の受験者数が大幅に減少していることに触れましたが、実は簿記2級も同じく厳しい状況にあります。直近5回分のデータを見ると、その傾向が顕著です。

直近5回の簿記2級試験データ

たとえば、最新の167回試験(2024年6月)では、申込者数は7,786名、実際に試験を受けたのは6,310名、そのうち合格者は1,442名で、合格率は22.9%でした。166回(2024年2月)の試験では、申込者数は10,814名、合格率は15.5%と、合格者数がさらに少ないことがわかります。

これを見ると、申込者数や実受験者数に大きな変動があるものの、合格率は特に低い状態が続いていることがわかります。特に165回試験では、合格率がわずか11.9%にとどまり、多くの受験者が試験に合格できていない状況が見て取れます。

簿記資格の価値が薄れている?

この簿記2級のデータからもわかるように、会計や経理の資格取得に対する価値が以前ほど高くないという傾向が強まっています。以前は、簿記2級を持っていることが「即戦力」として評価されていましたが、最近では資格だけではなく、実務経験やデジタルスキルがより重視されています。

実務経験が優先される時代へ

企業の採用基準も大きく変わってきています。今では「資格を持っているか」よりも「実務経験があるか」が重視されることが多く、特に中小企業やベンチャーでは、即戦力として活躍できる人材が求められています。資格だけではなく、実際の業務をいかに効率よく進められるか、さらには最新のクラウドツールやAIを使いこなせるスキルが求められる時代です。

まとめ:これからの経理に必要なスキルとは?

簿記2級の受験者数や合格率の低下は、会計業務の進化とともに、企業が求めるスキルセットが変わりつつあることを示しています。今後、経理のプロフェッショナルを目指すためには、資格だけでなく、実務経験やデジタルツールを使いこなす力がますます必要となるでしょう。資格取得の価値が薄れている今、実務スキルとデジタル対応力が鍵を握る時代に突入しています。

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株式会社キャスターってとこで、リモートワーク取締役やってます。 延べ500人以上の採用〜育成に携わり、1,000件以上の案件に人をアサインし続けてきました。 今もサプライチェーン側の責任者やってます。