バブルの頃#174:公僕

死語かもしれません。
格下の小僧に人事考課されるということ。もうそういうストレスから自由になろうと思いました。宮仕えでも経営者でもまさかの時に被る被害は変わらないとしたら、小僧のリスクまで負いたくありませんから。
そこで、創業となるわけですが、ここにも心理的なハードルがあります。専門家にお金を払わないと、設立登記で意地悪されそうになります。教示の義務はありますけれど。

東京法務局の新宿出張所は、非常に職員の対応がよろしいです。法務局のOBが生業としている司法書士事務所に書類作成を頼まないで、自分でやろうとすると、力仕事になります。役所は、聞いたことしか答えてくれません。当然です。一から十まで説明するわけにはまいりませんから。でも、聞いたことしか答えないという人たちには、共通項があります。親切ではないこと。仕事に行き詰っているか、不満をもっていること。もちろん組織の本流から外れている人。こういう人たちが多そうです。そういう人たちに、窓口で不運にもぶつかってしまうと、こちらも不幸になります。

一例です。
素人が法令書式を文房具屋で買って、記入して提出しようとしたときです。
マニュアルどおりに記入して、お上の相談窓口にもっていき、提出前に確認のお願いをしました。お上の職員は、なんと、民間人が丹精こめて作成した書類を目の前で、乱暴に扱ってくれました。まるで、空港の荷捌き場で係員が搭乗客のスーツケースを乱暴に扱うようなものです。(この現場は昔、見たことがあります)今回は、公務員が都民の目の前で、やってくれました。

何の用だとも思える態度で、相談にのり、こちらが作成した原本をページが破けそうなくらい乱暴にめくってくれました。民間人は悲しいかな、そこで文句がいえませんでした。他に行くところはありませんし、受理してくれないと登記ができません。

しかしながら、商売をして、儲けて、税金を払うから、公僕が給料をもらえるはずです。公務員というのは、民間人が稼いだあがりの一部を徴収して自分たちの取り分としているはずです。法務局は営利行為をしないコストセンターです。

一方、税務署は少し違います。民間企業にがんばってもらい、税金を少しでも多く払ってほしいと顔にだします。金を使う武士と稼ぐ町人の力関係みたいなもので、いつかすべての公務員が公僕と自覚する状況がくるかもしれません。その日が一日でも早く来るように適正な商行為で税金を払いたいものです。

補足:乱暴に書類を扱った窓口係に対して怒りが収まらず、本店にクレームのメールを出しました。2週間ほどして返事が来ました。ごめんなさいのメールでした。そしてその後、納税者の機嫌を損ねた係員は配置替えとなっていました。

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