金言318:クリスマスプレゼント

今はカレンダーやダイアリーの販売シーズンです。
コロナ感染が沈静化して今年は忘年会が解禁になりそうです。
ホテルのクリスマスディナーショーも復活です。
忘年会やクリスマスパーティには、抽選会があります。
ビフォアコロナ時代の忘年会に何年も出席した頃の疑問です。忘年会は、会社全体、事業所、部門、グループ、取引先などで開かれ、声をかけられたら欠席するわけにはいきませんでした。なにしろ、グループ企業本社の社員でしたから、子会社から声をかけられて欠席すると本社の上司から厳しい教育的指導を受ける恐れがありました。そういう忘年会で恒例の大抽選会があり、必ず本社の上司は何がしかの高額な景品を手にしました。幹部従業員として生存競争を生き残っているのですから、強運の持ち主なのでしょう。

今でも疑問なのは、会の主賓格の上司は、毎年毎回、当った景品を自宅に持ち帰るのです。テレビが当ったら、自宅に何台もあるはずなのにしっかりと持ち帰ります。大型で重い景品が当った場合は、主催者からタクシーチケットをもらって自宅に持ちかえります。当時は換金するような市場(ネットオークションなど)がなかったので、その後どうするのかといつも疑問に思っていました。もうひとつの疑問は、決して辞退しないことでした。参加者の中で給料は最高額です。でも、そんなの関係ないということで、自分はいいから、薄給の若い社員に回せということはありませんでした。

もしかしたら、この人は、せっせともらい集めた高額景品を何か別の用途に使っていたのではないでしょうか。たとえば、盆暮れ正月に、自宅に挨拶に来る子飼いの部下たちへのお土産に流用するためです。もらうほうの部下もお土産の出所を知っているので気安く受け取れますし、渡すほうも身銭を切っているわけではないので、損した気分にもなりません。こう考えると、納得です。しかしながら、自分たち平社員が払った忘年会費の一部は、確実にこの上司あてのお土産の原資になっていたはずです。子飼いの部下ではなかったので、当然、分配無しでした。

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