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本日の読書

「黒い春」山田宗樹(著)

覚醒剤中毒死を疑われ監察医務院に運び込まれた遺体から
未知の黒色胞子が発見された。そして翌年の五月、
口から黒い粉を撤き散らしながら絶命する黒手病の犠牲者が
全国各地で続出。対応策を発見できない厚生省だったが、
一人の歴史研究家に辿り着き解決の端緒を掴む。
そして人類の命運を賭けた闘いが始まった―。
傑作エンタテインメント巨編。

再読だが、めっちゃ面白かった!
山田宗樹といえば「嫌われ松子の一生」が有名だが、
とくに初期作品に傑作が多い気がする。
最近は、途中まで読んで、集中できなければ本を
置くことが激増しており、久しぶりに最後まで
読破できた小説だ。

コロナのずっと前に書かれた本だが、
コロナを経験した今、日本中の人がマスクをする等の
記述によりリアルさがあって、こういう未知の
病気が蔓延することが不思議ではなくなった。
歴史背景もよく調べられており、作家のそこ力を
改めて感じさせる読書体験でした。

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